2007 EXPEDITION to the Marginal


早朝4時起きで4時半には車に乗っていた。
昨日のステーキがまだ残っている。事あるたびにレストランでステーキを食べている。なんというか?
チョイ太ったかも、暗いダートを走る、両側には林があるが所々にブッシュファイヤーの残り火が不気味に
あたりを照らしている。幻想的な風景である。広大な面積の殆どが焼け野原でそこにユーカリの木だけが
ポツポツと立っている。
ウェンロックに初めて行ったのは約12年前。ワニだらけであったが今もそうらしい。ただここにもハウスボートが来ていた。
ここももうじき駄目になるのだろう。自分もそれに関与しているので仕方がない。

ボーキサイトを多量に含む赤褐色の埃をシャワーで落として釣り開始である。
静かな水面を滑る様に船は走ってゆく。一寸肌寒い感じすら受ける。ここはマプーンアボリジニ居住区の近くで
人が住んでいない地域である。その為かなり自然が残っている。


今回もまたもや鉛抜きのアイルマグネットを持っていったコレがあるとかなりキャスティングがラクである。
葉巻をくわえる様にルアーを食わせるのが適切なルアー操作らしい。口の外やボディフッキングで辛くも
釣れていてもより多くを求めるなら自分に調整が必要という事になる。


流石に3日目ともなるとバスプロ2人はいい感じで魚を釣ってくれる。コレぐらいやってくれると結構楽しく釣が出来そうである。
本日はメンバーを変えて元祖虫パターン発案者笠プロと早野プロに同船いただいた。


早野君<俺は絶対ヤッテヤルゾー>の図
津留崎義孝43歳好きな言葉は(混沌)爆、

先ずはリバーマウスを横切りデューシーリバーの方へ上がってゆく思いのほか水深が浅くて
キャプテンデイブが考えている場所2箇所に入れなかった。仕方がないのでもう少し川を登りさかなを釣ってみる。
デイブの落胆と裏腹に魚はそこそこ釣れた。早朝であったので潮はまだ上げかけである。
早朝に来たのには実は訳がある5時がハイタイド(満潮)であったからである。ボートランプが潮が下げていると
ボートが下ろせないという事態になるからである。だからこの潮だと5−6時に下ろす必要が有ったのである。
小さなボートでない限りいつもこれるわけでないらしい。

船は迷走しつつもポツポツと良型の魚をポツリポツリと釣っていった。
この日のバラマンディは潮が上げかけなので基本的にはチャンネルパターン
マッディな水とクリアーな水の間隙にステイして動きの鈍ったベイトを捕食している。



魚はかなりいい感じで狙う場所に対して顕著に反応するようになってきた。



そんな2人の楽しそうな戦いを見つつ一寸したチャネルに走る黒い影を発見浅かったのでチョイト引っ掛けてみたらコレが
大変なことになる。魚はエイしかもデカイ5分ほどファイトしてみたが魚が上がる見込みがなさそうでしかも同船者に迷惑なので
わざとラインブレイクさせて終わる。みればそこかしこに居る博多湾にもいっぱい居るがこっちのはかなりデカイ。
そこから変な魚釣りに目覚めてしまい。ムツゴロウのような魚が居るのでこれまた雷魚釣りのように
泥の上をルアーを滑らせて釣ってみるがなかなか釣れない。

サイズは日本のムツゴロウの約4倍程度でかいのは4センチ近くあるようである。
日も真上に上がり潮がかなり引いてきた本流に戻り、


3種目はまったくの不可抗力でヒット
ガイドがマンタに向かって投げろマンタの影にバラが居るから。とその瞬間確かにバラマンディがマンタの側ではねたので
マンタの後ろに投げたそして泥水の中を曳いていると、さっきのマンタがUターンしてルアーの方へ、マンタのヒレとヒレの間に
ラインが入ってフッキングということになってしまった。ラインは重々しく船の舳先を横切り沖へ一直線
そしてよくテレビで見るマンタの美しいジャンプしかし最悪な事にラインがついてる。かなりの罪悪感しかしこのテンションで
最後までいくと時間的に、、、そう考えてまたもやラインブレイク。
今日の私の目的はちゃんとあったこいつだけは狙って釣ろうと思ってきている。そいつはマンタをブレイクした近くの潟に
居た。

そうこいつであるこいつにちょっと船に上がってもらって一緒に写真写りたいな?などということを考えていたのであるが
ちとサイズがデカイ4mぐらいは有りそうである、

因みに4mというとどれぐらいえげつないかというと↓コレぐらいである。5mになると子供ならラクに一飲み
である。

それでは船にあげたら俺たちが餌という事になる。それではまずいので一寸安全そうなサイズを狙ってみる。
で7−8回バラシつついい感じでつれて来れた(フックは全てバーブレスを使用関係ないけど)ワニは今までの
経験上何故かフッキングしてない事が多いチョイトカサブタみたいな皮膚の部分に引っかかっているというのが
通常である。


ですったもんだした挙句にやっとあげる事に成功。魚と違って陸に揚げると危険なのでその準備が長引くのである。


(ガイドがネットを噛ませたらネットが壊れてしまった)
ワニの武器は強力な顎もそうだが尻尾の一撃も恐ろしい、何せイカのように後ろ向きに銜えた動物を水に引き入れなければならない
かなり発達している部分である。因みに4時間ぐらいは水に潜れるらしい。

全長2m弱といったところであろうか?今更だが保護動物なので写真に収めて手早く逃がした。
なんともヒンヤリして妙にすべすべしていた感があったが目つきは最高に恐ろしい常に睨まれていた。
なんというかワニにしてみればお前ら!この次見とけよ絶対溺れさしてやる。てな具合で泳いでいった。


で写真も撮れたので、真面目な魚釣りにも戻る。フラットに潮が差し込みそこに魚がさして来る。
小型のシャローミノーが力を発揮した。


巨大なフラットに潮が差し込みだしたそうなるとそこに幾つかあるガターに魚が集中する。そうなるともう入れ食い状態である。
ブッシュキャストが好きであるがバラマンディのヒットする間合いを学習するにはコレが一番いい。魚は
釣らなければ上手にはならない。コレは何処もどんな魚も同じである。

私は通常キャプテンデイブの船に乗る、だがもしバラマンディを沢山釣りたい人が居たら相棒ジムの船をお勧めする。
サイトフィッシングのプロでこういったフラットでは人一倍魚を見つけられる。私はどちらかというとブッシュの方が
好きなのでそういった場所に多く行くデイブの方が好みである。それに何より釣り人としての質が似ているのでとても安心するのである。
マッドアングラーオブジャパンとオーストラリアのコンビは色々なドラマを齎してくれた。
水位も徐々に上がりチャンネルの中から徐々にブッシュへとターゲットが変わってゆく。


本日は潮が大きい事もあり上がり始めると瞬く間に陸がなくなってゆく潮が早いと
ボートも流されるのでかなり忙しくなる。ただ、彼らのようにキャスティングが上手な面子だと丁度良い感じになる。
潮が早くなってバラマンディからブルーフィンサーモンへと魚が変わり始める。顔はゴツイエソ下半身はボーンフィッシュ
のようなこの魚。ヒットすると高くジャンプするのが特徴でひきも結構強い。


結局は釣る魚釣る魚ブルーフィンサーモンという事になってしまいバラマンディは何処?という状態になる。
そのうち12時の鐘ならぬアップタイドの時間になってしまいまたもやガタ道を戻る事になる。
やはりこの状況は車に負担なのかジムの車の後ろのタイヤがパンクしていた。デイブがウェイパを出る時
スペアタイヤを忘れて家まで取りに行ったがやはりコレを考えると取りにいって正解といえるだろうこんな所で
野宿なんてごめんである。

山火事で焼き物のように白くなった蟻塚一寸蹴ってみたらシロアリでなく間借り人が居た。
赤い蟻だったら要注意である。針を持っており蜂同様に痛む。

ダートロードをまたひたすら戻る。日も暮れようとしている。


ホテル迄先に送ると言われたが距離的に近いのでボートランプの洗い場に直行した。ここまで汚れると
一寸悪い気がする。マジックの顔料のように粒子が細かいのでクリーム色のシートがその後1週間たっても
ピンクがかったままになっていた。


港近くに立つ銅像に西日が当たる。(嘘 クワマンです)