うふあがり島
遥か東にある島

良い感じの凪期間がやってきたが船に乗れない。何故かと言えばジグが無いからである。
急ぎ手配して速達郵便で次の日の夕方ぎりぎりか2日後の朝にしか来ない。ここが日本であることに感謝した。
早朝あれだけ鰆がいるのだから岸からも釣れるのではという事になり行ってみる。岸から鰆はかっこいいかもと思い釣りにいってみる。
当然テールフックで釣るのだが。若干1名アシストフックにしているルアーに
ヒットサヨウナラということになった。
その間にやる事といえばただ1つ岸から行っていないポイントで魚を釣ることである。

荒れていた北側の磯はすっかり凪になった。北港からマグロ岬へ岸沿いを歩く。途中まで高辻氏がついて
きていたが途中から一人になった。スリットを探しつつキャスティングを繰り返す。ミノーを使っていたがもう
3日暖かい日が続いているのでポッパーに切り替えてみる。スリットライン上を試しにポッピングしてみる
ここ数日試してはいたが魚は出なかったただ、何か違うものを感じた。数投しないうちにチビキかハタのよ
うな魚がスリットから出てきて食い損ねた。

  
島に3つのうち空港に近いところにある商店。↑


それを見て感触をつかみスリットを重点的にポッピングしながら打ってゆく。スリットのエンドから
影が走りポッパーを捕らえた。締め込みの後4キロ程のGTが上がってくる。面白いターゲットである。
ショアロッドで釣るのにちょうど良いサイズである。

この手の魚の釣りで重要な働きをするのはダツという魚である。やつらはシイラと同じくルアーに興味を
抱く。この興味による接近やアタックが他のリーフフィッシュの興味を引くことになる。先にも述べた様に
ここの生態系は生産性が低いそうなると美味い餌があれば奪い合いになる。つまり、ダツのおかげで
ルアーの存在を大きくしヒットさせるのである。基本ルアーの考え方が単体のターゲットにのみ適用される
わけだがポッピングというテクニックに関しては必ずそうとは限らない。


最初に1ッぴき釣れた辺りから1スリット毎に何らかの反応が出てくる。既に5枚ほど釣ったが誰もついてこ
ない。一人で進むうちにとうとうマグロ崎まで来てしまった。そこのコーナーで入れ食いに遭遇一気に8本
追加となる。かなり面白い。大きくなくてもゲームとしてはかなりいけている。
ただ時折押し寄せるウネリが恐ろしいのでかなり用心の必要がある。



で、すっかり釣り散らかして昼に民宿に飯を食いに行く。そこで、ぶらぶらと暇を持て余している彼らと合う・
今回はっきり言って私はショアーけっこう釣れているが彼らはその10分の1程度しか釣っては居ない。
原因はゆっくりしすぎである。まあ旅だから仕方ないが切望する口ぶりとは裏腹なズボラ振りが笑える。
軽く10枚以上つれたよというと付いてきた・今度は西の黒部崎へ行く。昨日辺りから夕方になると
ここの潮が沖に向けて非常に早くなる。GTをはじめとする魚にはかっこうの場所である。EBI135で
2本何気に追加する。それを見ている。高辻君実はGTフリークらしい、釣りあぐねているのでルアー貸して
やったら直ぐに釣り上げる。





うれしいのは判るけどGTと一緒の潮溜まりに入るはしゃぎようである。
8−9キロといったところか?


次の日またもや真黒崎に行ってみるがさすがにもう打ち止めらしく魚はあまり釣れなかった。
これでほぼめぼしいところは打ってしまった。つまりまた2周目に入る以外の選択肢は無い。
思ったとおり魚は釣れない。それについに靴が劣化してきて歩けなくなってきた。







私はほぼ堪能していたので島の内側に目線を向けようと島内をいろいろ歩いてみる。サトウキビとばれい
しょが主であるがパパイヤやスイカ。の果樹に加えて目に付くカボチャである。釣しかしない人は知らない
かもしれないが1年草には連作障害という障害がある。つまり。トウモロコシが好きな人でも
毎年同じものを同じ畑で作ることが困難な場合があるので、沢山の作物がそれの影響を受ける。
ハウスなどは滅菌殺虫処理を夏の間行ったりしてリセットしてから作っているのである。
それが少ない植物はカボチャとサトウキビである。


↓サトウキビの苗こんな草本土でもよく見かける。茎を1節植えてからしばらくたつとこうなる。



島の中心部に学校施設が集まっている。まあどこから行っても20分以内に登校できそうである。
沖縄といえばお酒お酒といえば泡盛、こういった離島では昼は魚釣り夜はスナックで時間をすごす。


上陸100年記念公園からの夕日。上陸して藪を払い大変な苦労だっただろう。
そして船に乗る日がやってきた。天候と帰るタイミングからしてラストチャンスとなる可能性
もう一航海するとたぶん仕事に甚大な影響を及ぼすし既に島全体を駆逐した感があるこの状況では
誰が見てももう帰る必要があると思える。
ここの漁は生餌を使うため夜明けと同時にムロを釣る辺りからそれが始まる。つまりポイントには
誰も入らないしかし先日から宮崎の漁船が島の直ぐの魚場に来ている。いつもは我々を乗せると他の漁船
がつりにはいるまで魚場には行かないが今日は既に先客がいるおかげで早くに行くことになる。

↓マグロの心臓ルールマグロを釣るとこいつを食わねばならない。
噛むと収縮する恐ろしくライブな食べ物。本当は一寸冷やして食べる。
もう4匹目である。泣いている。

ここに来て通算4回目の船である.
シビとはいえ魚はあんまり釣れていない、いや魚はウジャウジャ居る何かが違うのである。
新留氏からGTロッドに4500のブラストを借りてポッパーをつけて持って行ってみた。思えばいい時間帯に
いい場所でやっていない。思えば10泊している自分なりには完結したなという感が強かった。
だがマグロぐらい釣りたいなと思っていた。。いろいろ思っているとまたもや新留氏にヒットした。12−3キロのシビである。
やはりロング系ジグに反応している気がする。ここに来てこいつには敵わんなと思いつつ
同じジグにしてみる。すると1発でヒットである。続いていつものようにジグがなくなり始めたのでテイルフックでお仕置きである。


↓やっとつれたシビ


続いて暗いうちから合間にポッピングをやっていた。朝一番など皆がジギングしている合間にポッパーを投げてみていたら。
巨大なやつが水面に全体を見せてアタックしてきた。かなりデカイ。一寸不安になる
サイズであった。上のシビを釣って精神的に一寸楽になったあとまたもやポッピングをやってみたら
1回目で水面直下に煌きがあり。2回目で同じ場所で魚が乗った。魚はやや大きい実は先日磯から
狂ったように跳ねるデカイカジキを見たそれを思って道具を借りてみたが本日は思わず大シビのヒット率が高い。
しかし船が軽く上下するためにかなりこたえる。船長が「ゆっくり疲れさせろサメはいないから」。確かにサメはいないその分良いがかなり疲れているのは
実のところ本人である。(死にそうである。)




4500巻きやすいリールとは思うが死にそうである。

EGのカッパ一応洗ったがとれないのでご臨終となってしまった。

内臓込みで38−9といったところか?


次の日予想通り天候は悪くなった。フェリーは満席なのでキャンセル待ちで何とか乗ることが出来た。
とうとうこの島ともお別れである。久々の沖縄の磯であった。まだ、寒くてこれからという感じがする磯であ
ったがこれを見た人がきっと良い体験をすることだろう。今度来るときはいろいろ暇つぶしの道具を持って行くことになる。
世話になった二六荘のおばちゃんや船長にお別れをいい次の再会を楽しみに島を出る。

またもやクレーンで吊られて乗船し船酔いの薬を飲んでサッサと寝る。時折船を波の衝撃が襲うがなんとか寝れた・ 
翌朝那覇に到着。時間が有るので首里城や長らくご無沙汰していたお肉との再会。
モノレールが出来てからずいぶんと楽になった。






12日間もご無沙汰して職場や家庭に復帰するのは一寸恐ろしい気がしたが。そこはそれ何とかなるものである。おミアゲはもちろん大量に購入した。
また、いつか行くことになると思う。

参考タックル
UC10PRO PE8HG2,5号  FC100−60−65LB
ジャベリンジェット60−90g EBIPOP40 135mm 新型ミノー140mm
〆バイブ   イカペン小
ポセイドンハイピッチ10オンスFCL改  マーフィックス。
PE8HG5号500m  FC100−80LB
EBIPOP120 ジャベリン320 240  VM280 320 SL340 240
ナタジグ。