ブリスベーンを夜中の2時に発って北上すること6時間あまりフレーザー島の近くにやってきた。
というか5人ランクルに乗って30フィートはあろうかというモーターボート牽引する?というのが凄い。
まあジャバラジョイントの列車のようなバスが道路を普通に走る国だからこれもあり?とは思うのだが






そんな私の心配を他所に乗り合いのオジサンたちはタックルを用意してゆく私はというとジギングロッド(72B)に
ベイト(77B)を持っていった。本当は真面目なジギングするという船にのって沖合いの深い場所にいきたかったが
予定がとれなかった。まあ、そこなりに釣りをして楽しくやっていく事が第一である。天候やその他の条件で何時も
自分の好きにできるわけではない。現地に行けば現地の状況にあわせていくしかない。

フレーザー島との間のチャンネルを外洋に向けて走る。というかぶっ飛ばすというのが正しいかもしれない。
用心してないと落ちかねないので注意である。
今回のメンバーはリタイア組みの餌つりについていった感じである。 エーとAJオジサンとジョージオジサン
キャプテンの??さん(忘れた)。それにダンカン氏と私の5人である。ここあたりを説明すると2時間走って
水深40−50mといったチョー浅い海である。晴れ男のおかげで海は凪いでいるがどれだけ行けば水深100になるか
見当がつけにくい。


でそんな遠浅の海にも一応瀬は有る訳でその中にいろいろ落として魚を釣るわけである。
ついて直ぐにサビキ釣りでアジ(日本のものと同じ)を20匹ぐらい釣ってライブウェルに入れて。ポイント移動である。
まあ餌に生餌を使うという点ではルアー釣りも出来そうである。ここは浅いが岸から2時間の場所になる
それを考えると魚が居ないわけではないはずである。
餌さつりの間からルアーをおとす。本当はスローな釣りのデモも兼ねていたが45mでは早くしゃくるのがよいだろう。
FT220をつけてしゃくってあげてくるのを繰り返すこと10回程でドテラでパラアンカー流しの中でロッドが曲がった。

魚は8キロぐらいだったが浅いせいで恐ろしくファイトするおまけにオジサンたちの仕掛けも引っ掛けるので船の上では
てんやわんやである。しかし これで流れがややでてきた。

次から次に何やら不思議な魚がヒットする。魚タンを見ているとやや小さなハンプに魚が付いているようであるが。
浅いおかげで一瞬で20mぐらい巻き上げてしまうのでややスラック出し気味でジャークするしかない。
そうやってジギングしていると強烈にヒットまじで竿折れそうであるが

14−5キロのスマートなカンパチ 続いてダンカン氏もお気に入りのMN220で何やら不思議なシャクリでヒットさせる。


17kgの旨そうなやつがあがってきた。浅いことに慣れれば何とかできるもんである。それを思ったので
今度はスローに切り替えてみる。可視光線下のスローがどうなるかはいまひとつ確証がないので朝えさ捕りの時に
チョチョイとやっただけだった。落として丁寧に2−3mしゃくってまたもやあたり今度も相当引いた

というかこいつらひき過ぎである。あんまり引くから口から背中まで肉が裂けていた。ジギングしている位置は船が動くほうなので
基本魚がでかいと下に下に回っていくので最悪である。何とか人をかわして釣り上げる。

AJ爺さんも丁度釣ったので二人で並んで写真を撮る。ブッシュの釣りの時はたいしてルアーに反応しないくせに
ジグだとこんなにアグレッシブなのはやや腹が立ったが。今度はブッシュのつりで釣りたいもんである。魚は餌の合間にボツボツ当たってくる。

ある程度釣れたので泳がせ用に日本の仕掛けを試してもらおうと平戸地方の泳がせ仕掛けを作って渡してみた。
誰も使おうとしないので船長がきを使って試してくれた。直ぐにネリがヒットする。都合数匹ネリがつれた。



一見へんてこな形しているが発売から調子よく魚を持ってきてくれるジグ↑


ブリスベーン近郊なら1200ぐらいでどこからでも出してくれる船長 2回目なのに名前が思い出せなくてスイマセン。
10時から釣りを始めて3時ぐらいまでだったが帰りのことを考えるとそれぐらいだろうそれに既にクーラーは満タンである。
私はというとあれからヒットはあったがランディング出来なかった。80ポンドのリーダーがはちきれてとれなかったのが1本と
身切れが一本だった。浅いのでダイレクトに大物とわかる魚だったが、タックルの不備で逃がしてしまった。
まああがっていても既に満杯のクーラーではおそらくリリースということになっただろう。
帰りの船はダンカン氏が操縦する傍ら皆がフィレット’3枚おろしを行って氷に入れてクーラーに入れて持って帰った。

乗合船ではあったが爺さんやキャプテンが色々なお菓子やお茶請け料理を持ち寄ってそれはそれは豪勢な釣行だった。
日本の船でもああいうワイワイ感があったほうが面白い気がする。ボートの上では楽しくが一番である。
港に帰って船を洗って着替えてまたもやランクルにのって5時間のドライブである。
ヨシ」。お前は今日たくさん釣ったな?キャプテンがそう褒めてくれた。いや今日はラッキーだった」。そう返した。
別に競争しているわけではない。今日を振り返れば一番釣りしているのは何もしていない自分だから。
後日高辻君が電話してきた。「ツルサキさん地元の雑誌の表紙出ていますよ」。ネットで検索するとやっぱホントに載っている。
びっくりである。






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