アナザースカイ3
今年も遠征の季節がやってきた、今回はタスマニアのシーラントラウトという話まあ帰りにサラトガとバラマンディは勿論やっていくつもりであるが(笑)今回は先ずはインフレータブルボートを送るところからこの旅の準備は進んでゆく。まあ何といっても自力というのがテーマなので現地の訳解らんガイドに引っ張りまわされるのは御免なのでやっぱりボ-トを送るところからスタートなのだ。そして現地で遂にエンジンも買ってしまい(どこまで金使うんだよ)的な状態となった。まあこれでこれから手ぶらで2年ぐらい行けたらいいかな(笑)何と言ってもカヌーで漕げて釣り出来るのは大体往復15キロ位それを毎日やると最深部まで約15キロもあるダムにカヌーだと行けないところが多すぎて大分キツイしポイントがワンパターンになってしまうそれなので一旦抜いたポイントを外さなければ釣れにくいってのがわかっているのに 人力カヌーでチマチマやっててもどうしようもないので湖を横断するための小型動力ボートを登場させることになるわけだ。現地に到着したら人力で釣った方が釣れ易いので従来通りの手漕ぎの釣りをやるわけだが魚は探したいので途中の時間短縮をやるって意味なのだ。



 我々も何時も対応が冷たい橙色の星マークの航空会社に大分貢いだけどそろそろ卒業して更に福岡発着便から選択していく事に決定、タイの空港にも度重なる旅行で慣れているので今回タイ航空を選択 ブリスベンまで福岡往復7万円だった。超安かった。そこから現地国内線は流石に星マークが安かったので往復2万円で現地入りを果たした。まあタイの空港での待ち時間に久々の食べ物を食べつつ原稿をゆっくり打つ時間が出来た。何故タイ航空を選んだか?それには2つ理由がある。後半のプロサパイン付近での釣りのためには一旦ブリスベンから行くしか飛行機は無いからだ。つまりケアンズ便を大阪から選択した場合バージンエアーのマッケイ便もしくはその他の地方に一旦入って1‐2時間ドライブする必要があるからだ。

今回の最初の目的であるシーラントラウト実のところ海の近くでトラウト釣るなんて対馬で釣って以来無い。しかも向かい岸のビクトリアの辺りだとブラウンかレインボーなのでまあ似たようなもんかな?的で道具も適当である。まあ55mm-12cmまでいろいろ持っては来ているがどんな釣りになるのか?全く想像がつかない状態。また去年のマレーコッドみたいに最初は今一迷走する感じになるのだろうまあ自分なりにスッキリまとまればどんな釣りでも楽しい、ある意味勉強の為でもあるので魚を感じることが出来る事が先ずは第一かと思う。まずはブリスベンに到着家を出て実に24時間が経過で到着、安いんだけどね、ちょっとね 時間がね、、、、。次回は一旦降りて釣り堀で時間つぶそう。そこからさらに友人と合流すべくローカル線でゴールドコースト方面に1時間ほど走ってダンカンと合流実のところ1日早く着いているのでいつもの様に天候さえ良ければ 
ヒラマサパトロールに行くことになる。

ヒラマサというか色の薄い黄色の体側模様が無いブリみたいな魚であるが、まあ引きは普通それなりである。ゴールドコースト沖のヒラマサキャスティングは基本的に10月中旬当たりの潮から始まる日本で言えば4月というあたり私の住んでいる福岡ではまあ斑が出やすい月である。前日ダンカンは昨日やっと釣れ始めたという話をきいて もしかすると一回目の群れが抜かれて終わってんじゃないの?と思ったが 予想的中海面に騒ぐ鳥の姿も魚探にも何も映ることは無かった。それでも2時間ぐらいやっては見たが後ろに付く気配すらなかった。そこでジギングという選択肢が出てくるそこから移動して60^70mの岩礁でジグを下ろす。まあ現地の友人の船なので特別何かするわけではないが、まあ適当にジグをを下ろすだけである。釣りは何でも楽しいがジギングは一寸どうでもいい感じである。まあ動かしていけば何か掛かるんやない的な釣りなので さっき使ったキャスティングタックルのままそのままジギングしている。ジグロッドは用意してもらっていたが面倒なのでそのままショートリーダーで適当にやってると。ハガツオがあがってきた ポイントを変えてブレットと友達が7キロ位のキングフィッシュをあげた、日本と同じく美味しそうに太っている。ランディング直前に吐いた餌はカニ?とか海老とかそんな感じのものだった。まあ適当に流して11時には帰りの車に乗って。店に帰ってちょっと昼寝してタスマニアで使う靴を買いに行った。
実のところ今回滞在が20日間なのでトラウトバラ釣り

そしてGTと多岐にわたっているので荷物が少々多い。シーラントラウトを釣るという話ではあったが、状況によっては小さなクリークでの釣りも想定されるし ダム湖のショアラインから釣りをする可能性もあったので、一応ゴムボを持ってきたのである。思えばクリスマスでも持って行っとけばだいぶちがったとおもう何故ならショアーの釣り渓流の釣りであったとしてもどこにでも水面から越さなければ行けないところもあり。基本そういったところで釣りが縮小する傾向が大きいからだ、ボートはいらないが次の足場の確保のためにほんの数mだけ越すことが出来ることで釣りは大きく違ってくるものである。
それにいつもの様にカメラポジションの問題から二人称的カメラポジションで釣る方が解りやすくもあるのでその問題から背負子を持っていかなければならないため序に5キロ程度のトイタイプ (よくビーチで子供が遊ぶアレ)を持っていく事にした。パンクもしやすいし丈夫ではないけれどもちょっとした移動には使えると踏んだのである。
とそれも含めて持ってゆくカメラ機材と共に約40キロもの荷物を持って行き来しなくてはならなかった。勿論タスマニアの気候にも問題があった。バラマンディやGTならシャツと短パンで良かったが、タスマニアと来たら恐らくオーストラリアで最も寒い所で10月現在5度から10度の気温しかない、おまけに海流の影響か?大体雨が降るらしくフルカバーの防水防寒のタックルが必要となるその為防寒具の持ち込みのため荷物スペースがかなり大きく減らされる状況となった。まあ一旦行ってしまえばあとは減るだけである。ボートは勿論ウェーディング関連のグッズもある程度別送や処分で減らすことが出来るからだ。

次の日タスマニアに向けて一旦メルボルンへ飛びそこからホバートへと飛ぶことになる。クリスマスの遠征辺りから長時間のフライトはかなり苦痛になっていたので 途中に1日腰を伸ばせる時間があったのは幸いだった。いよいよホバートに到着したのはもう夕方というか真っ暗な状況だった。夕食を食べ薄暗い部屋の中でルアーの針を付けてシステムを組む明日凍ってなけれればいいなと思いつつ日本から持ってきたホッカイロをお腹に貼って寝ることになる。まあダウンも持ってきてはいたが何といっても自発的に熱を発するものはこれ以外にはないからだ。 まあ平均30度のところからいきなり5度のところに来たら気を付けないとすぐ体調が悪くなる、実際季節がらか温度差からかブリスベンの飛行機ですら鼻をグスグス言わせている乗客も多かった。
メルボルンでクリスさんと合流しすぐさまホバートへ 約1時間で到着 ホバートのホテルで宿泊したのち翌早朝にmichael(マイケル)さんと以下敬称省略と合流する。彼の案内でボートや車で移動するらしい、まあ丸投げ状態で釣り場をみない事にはどうしようもない。まあ明日はマジ頑張る出来れば宿題を持って帰ることなく一回で終わりたいのだが、、、、(笑)毎回同じことを言っているわけで終わったためしはない。(笑)やはり自力部分の最も肝心なポイント選択を他人任せにしている点が先ず頭に出てくる。そこがある程度解ってくるとより深くのめりこむ傾向があるので仕方がないのだ。それを考えるとジギング等の他人任せの釣りはやはり抵抗が出てくるのだ、釣らせていただいているという認識が頭から離れないからだ。まあ、今回エリアはしょうがないとしても何とか自分で歩いて勝手な事しながら釣るつもりである。ホバートに到着するとマイケルさんがお迎えに来てくれていた。そういえば何者か聞いてなかったけど2晩も泊まっておいておかしな話だが合流後彼の家に招かれ家族と共に料理を食べそしてプレイルームのような場所に泊めてもらった。(後日クリスに聞いたら家具職人との事)翌朝ゆっくりとした朝飯と共に出発することになる。まあ気候的には朝の気温は5度ぐらいかな?息が真っ白になるわけでは無い程度しかし10月の初旬のまだ夏の体には堪える、風邪ひきそうである。何というか雲が冬の雲でしぐれている状態。まあ早春の冷たいあの感じである。ランクルのダブルキャブにアイスボックスととタンクボックスをチェーンで付けて残りの荷物をトレーラーで引くボートの中に入れてシートでカバーした。


まずは銅と金で有名なクイーンズタウンへとクルマを進めるが川と湖だらけの道中は寄り道だらけで歩みはノロク4時にやっと到着する。今回は今はやりの家ごとレンタルして宿泊する。貸家を活用して経費を抑えるさんだんである。まあ総合4日泊まるが薪焚き放題で一人250ドルで済んだので万々歳である。タスマニアはオーストラリアのさらに南にあるわけで大きさは九州ぐらいの大きさ幅は広いオニギリの形をしている。まああんまり森が深い感じではないがまあ上の方は川の近くは花が咲く木では世界最大のガムツリーの一種が有名 パッと見ても50mはありそうな木々が谷を埋め尽くしているわけだ、そのなかを巻き舌でしゃべるマイケルさんとクリスさんそしてそれから静かに丁寧にしゃべるダンカン氏を見ているとまあ何というか自分的には映画の道中みたいな感じである。特にマイケル昨日の晩から思っていたがなんかドワーフの王様みたいな喋りようでなんか面白かった。まあある程度距離を置いてると話の中でダンカンが突然振ってくるので戸惑う状態である。まあ道中暇ではあったが川がある度クリスさんは川はどうだの、こないだのクロダイがどうだの、ドコソコノリールが良くでどこの針が好きだのと話には事欠かない状態である。それをドワーフじゃなかったマイケルがオーバリアクションな感じで相槌を打ちつつ車を飛ばす状態だった。湖と湖は河川で繋がっているそこの間で釣りをしてみる。最初の釣り場では見えなかったが2つ目に留まった橋の上下では魚が見えた。


山の上なのでかなり寒い、何が居るっていうとやっぱりブラウンなわけで先ずはインレットで色々やってみる。水温はかなり低いまあ手触りの感じからいうと5度ぐらいかな?と思う。5度といえば魚はあんまりいい状態ではないどっちかといえば湖本体の方が良い感じだろう。まあここにきて蛇は無いだろうと思って歩く前に聞いてみたらタイガースネークという蛇が超有名なんだよ」。といつもの様に軽く言われた(笑)、、、まあ10度ぐらいの気温なのでまさか居ないだろうと思ってまあ膝の高さのボサの中に足を突っ込んで岸寄りを歩いてウロウロしてみる。流れ込みでクリスと私にアタックがあったが乗らなかった。魚は恐らく30-40センチ程度かと思う。こういう時期はボディウォーター側の方が水温が高いはずで太陽の光がわずかに当たるのでしゃろー側に魚が回っているだろうと推測して歩いていくとやっぱり居た。久々にあの斑点模様を見て興奮したが釣り方が今一訳解らない魚なので適当にやってるとヒットしない。インレットのプールで粘っていたクリスはついに魚がヒットして浅いラインに魚を持っていきはしたがまた潜られてライン切れしたらしい。マイケルが興奮して教えてくれた。私はというと55mmのリップレスを使って、それをフラットの流れに乗せるようにダウンストリームでゆっくり目に引っ張るとチョンって感じで乗ってくるまあこの辺りはどっちかといえば活性の悪いヤマメイワナっぽい食い方になる。遥か27年前メルボルンから内陸に入ったあたりの小川でもう少し暖かかった時期にトップで入れ食いだったことを思い出す。あの頃は毒蛇なんて全く思いもしなかったのでズンズン川横断や藪漕ぎして釣っていたけど今は少し賢くなってすごく用心するようになった。真面目に20年以上この国にきて蛇なんて対してみもしなかったのがここ3年 蛇ハンターになれるのじゃないか?と思えるくらい普通に蛇を見るようになった。そんな状態なので魚も釣れてはいるけどあんまり身が入らない(笑)案の定帰りの草地の合間の岩の上で伸び伸びと横たわる真っ黒けの腹の横が赤の縞々のタイガースネークと遭遇死んでるかと思ったらスーッと草の中に消えていった。もう少しで踏むとこだった。

この島 島といっても九州本島より微妙に大きい。

また天気がしぐれてきたのでクイーンズタウンに向けてハイウェイというか凸凹の道を進むことになる。この辺りの土地は痩せている一度失った地面は戻らない、金鉱と銅鉱山の精錬の跡が結構生々しい自然を守るプログラムにおいて先進的な徹底ぶりを見せるこの国だがやはりどこにでもとんでもないことが沢山起こっていたようだ。鉱毒によって一時期大変な公害がこの島に起こった話は今も語られている。日本とそう変わらない話である。クイーンズタウンでコーヒーを買い更に1時間程狭いくねくね道を進みやっとホバートから反対側のストラハンの街に到着した。


町を徘徊し今回のレンタルする家を発見した。我々は男4人だがベッドは3つまたもやキングサイズのベッドの登場なのだ、海外でブッキングすると大抵こういったトラブルに見舞われる。男二人同じベッドに寝るってのはイタダケナイ。(笑)どっちにしろ自分はカウチで寝るのが習慣なので問題なくベッドの割り振りは出来た。

ここは大きなワンドというか河口部は大きく谷になっておりいくつかの川が流れ込むソルトレイクのような感じ 海への出口は狭くサンドバーの間は約300m程になっている。内側の幅は数キロあるので水の流入流出はかなり大きい、ポイントはかなり絞り込みにくい感じだ、実のところ海側にどれくらいトラウトが居るのか?今回かなり驚いた。海まで普通に彼らは居るのだ、日本だとシーバスがそれに近いが
川のてっぺんから汽水域を越える辺りまで普通に居る。しかも川の魚も海の魚も同じ色をしている。北海道だとそれが普通かもしれないが九州の人間にはとても不思議な感じがする。岬の先端部の狭まったあたりキャンプサイト側からビーチに入ってソルトレイクの吐き出し口を釣る。彼らの話によるとこのシーズンに海側に居る、降海型ブラウントラウトが
鱒化してベイトの移動に合わせて河川に入るという話だった。まあ諸説あると思うがそういう話らしい。その為急流になる河口部ではたびたびボイルが起こりそれを狙って釣り人がルアーを打ち込むという話なのだが実のところ全くイメージできていない、まずトラウトといえば河川は中学生からやって理解しているがでかい溜まりでの釣りは実のところ30数年前の池田湖以来しかも海という状況は結構レアである。まあ習うために来ているわけで別にここからどう感じるか?そしてどう切り込むかが問題なのだ。ウェーディングブーツはいらないぞと言われたがこういった場所の機動力をあげるには基本必要だ、浅い波打ち際でしかも強風という事もありやむなくブーツのみで立ちこんだ、まあ水温は10度以上はありそうである、しばらくは持ちそうなので人が行かな水面が岸まで迫っているエリアまで行ってみる、ベイトなのか?よくわからないがシラウオのような7センチ程度の細いやつがルアーの浮上に合わせて沢山跳ねる。ショアライン沿いを回遊しているようだ日本でも春に河川でよく見られる例のやつとそっくりだ。あんまり生の川魚に興味はないが本気でやれば結構な量をとることは可能かと思う。もしかして日本にも輸出しているかもしれない。2時間ほど投げたが クリスが海側でバラクーダ??とオーストラリアンサーモン??を釣り上げた。時間は6時だがかなり日が長い、最終的に日が暮れるのは8時を回ったあたり、朝は5時半には夜が明けている。それだけ極に近いという事だろう、そういえばもう一つこの島に来て思ったことがある、水の色がタンニン色 紅茶の濃い色をしている 初めて見ると恐らくこの色で魚は食いつくのか?不安になる程の色である。恐らく視界は2-30センチしかないだろう。以後この色の水と暫く付き合う事になる。



買い出しの時刺身を作るので刺身用醤油とわさびを購入していたがこの調子だとそう簡単に使える感じではない。(笑)代わりに肉とソーセージを焼いてそれをゆでた野菜とパンで食べることになる。翌朝近くの公営ボートランプからボートを下ろして紅茶水の中を進み潮が当たりそうなワンドで降ろされた、またもや草ぼうぼうなのでちょっとナーバスになった、まあ長らく飛行機に乗って 朝一番の釣り場で、ある程度気合は入るわけだが何というか感じる生命感があんまりない、まあこれは湖の釣りの時とあんまり変わらないがウェーダーでボチボチ立ちこんで岸沿いを歩いていると何か魚がライズするのを発見大きくはないが朝の静かな水面をウロウロしている。ベイトにボイルというより、ただのフィーディングという状態である。1時間ほどでボートでパトロールしていたクリスとマイケルと合流その後もう一か所ダンカンを下ろしてボートからルアーを投げたが全くあたりない

ダンカンの提案で川自体を移動しようという話になって北側にある比較的小さなヘンティ川に行ってみる話になった。そこは昨年クリスがデカいのを引っかけて散々引っ張られてばれたとこらしい。川のボートランプで水位を見た後 キャンプサイト側から回り込んで 下降側へ車を移動した。そこから1キロ程度急勾配の砂丘を歩いて川に出る。まあ昨日の雰囲気だったら先ずは川の河口からだろうという判断のもとに更に500m程川沿いを蛇に気を付けながら降りてゆく、まあまずここで何かあったら終わりだろう。砂丘登ってる間に終われる。風は依然として10mぐらいは吹いている状態 冷たいが太陽光は暖かい。昨年河口だった場所は長い河口への道になっていた恐らく次の洪水が起こればすぐそこの海と繋がるのだろう、しかし河口まではまだだいぶありそうな感じだった。


マイケルはここに大きな深みがあってそこに魚が溜まっていたと話している。岸寄りを行けるところまで行ってキャスティングしていると 何と今回初の明確なアタリがあった、2m程潜るミッドダイバーだった、すぐ横にいたダンカンに伝えると5分ほどでダンカンのロッドが曲がりブラウンの30~cm程度のがあがってきた。まあその後もアタリは続き数本そこから数本抜けたアタリはまあコツンって感じまあ淡水のトラウトって感じのアタリであった。私とダンカンはウェーダーをはいているので彼らが釣っているところから更に下流に下ってみた。私のルアーにも柔らかいアタリがあって魚があがってくる。まあシーランではない普通のブラウントラウトである。いまだどんなものかわかっていないので色々使ってヒットをとってみるがまあなんでも釣れる、ただしどれもが普通のブラウントラウトである。しかし河口でもこんなのがいるのかと正直驚いた、恐らくトラウトを愛する人たちには良い所なのだろう。操作においてはやや解ってきているのはあんまり変な変化を与えるより普通にリーリングしていく方が釣れるかな?というあたりである。日が傾くまで河口のあちこちでブラウンがあがった。一番大きいのでクリスが釣った50センチ程度の物で更に大きそうなのを手前でバラシタあたりだろうか?400mの区間を上がったり下がったりしながら夕方まで釣り続け再び砂丘を登ってロッジにかえった。


翌日今度は昨日橋のすぐ下からボートを下ろして川を下り更に広範囲にチェックしてみる。水温は約10度思ったより水温は高い、あちこちに水面に波紋を立てるブラウンの姿が見える。ボツボツ忘れない程度に魚は釣れて行く昨日釣ったポイントまで橋から約3キロというところだろうか?そこで昨日気になっていた対岸のサンドバーにダンカンと私が降りて私はズンズン下流に歩いてゆく。まあとりあえず河口部にルアーを投げてみたいという気持ちがあったからである。どうやって魚が釣れるのか?どんな魚のか?今一解っていない。恐らく鮭みたいなもんかなとは思っているわけでただそれだけの話である。まあ歩けど歩けど河口は見えてこないずっとサンドバーと向かいの砂丘の間をゆったりと川は流れている。時折ブラウンの姿が見える。ボートで釣っていたマイケルが良いサイズのブラウンを釣った。いよいよ波の影響がある辺りまで来てもうちょっとで河口というあたりでボート組が戻るという話だった。私的にはもうちょっと先まで歩いて最終的な地点で魚を検証したかったが 本日の移動の予定とロッジのチェックアウト時間が迫っていたので強制的にボートに乗せられて上流に取って返すことになった。ダンカンは昨日釣ったポイントの向かい側に陣取ってじっくり釣っていたがアタリは取れなかったらしい、



車は北へ向かう山の頂上を縫うように走り川を横断するフェリーに乗って夕方日が傾いた状態で次のロッジアーサーリバー沿いへと到着した。



まずは薪を割り暖炉に火を入れ、川の様子をチェックするためにロッジの反対岸のショアラインを歩いてみる。この川はかなり有名な川らしく例年大きなシーラントラウトがあがるらしい
未だ見てはいないが、河口部がすぐなので波打ち際に立ちこんで釣りを展開してみた、河川
はかなりの水量であるそれが外洋の荒波とミックスされて泡立っている。外海はかなりの波高である。遠浅らしくブレイクラインはかなり沖になる。外洋に向けて右側が巨大なサンドバーで左側は腕のように川を遮っている自然の堤防みたいな感じ 岩場側の方が深いので魚は釣れそうな感じである。サンドバー側も河口部は急速に狭くなっており岸から5m程で急深になっている。そこにミノーを投げつつ海の方へ歩いて行った。


結果アタリは無い
まあ後で気づいたのだがどの層を狙うのか?そのあたりが重要だった。海水は川の水より重たいので底近くは海水なのである。私的に言わせてもらえばこれほど遠浅で有れは潮の大きさによってその違いは出てくると思うが余程の深いチャンネルでもない限りその影響は少ないと思うべきかと思う。それにブラウントラウト自体がどの程度海水に対して耐性があるかは不明である。後日わかったことだが完全な海水であっても彼らは普通にそこにいる。河口部に立って投げているとトローリングのボートが目の前をかすめてゆく、ここではポピュラーな手法らしい、しかしここまで釣れないと何が何やらよくわからない。また来年出直すことになりそうな予感がする。日暮れまで色々やっては見たが顕著な効果は得られない。まあ私個人の見解から言わせていただくと雨後の増水などのトリガーはここでも同じように必要な事項ではないかと思う、ここにきてしぐれ程度の雨は降ったが天候的には穏やか川は特に変化はない、サラトガのように浮いている魚を狙うのであれば水の濁らない穏やかな天候が望ましいが事ベイトを追って河川に入るような魚の場合川の流れの変化がキーとなると考えるほうが正しいのではないか?と思える。そうなると潮の大きな時や川の水が大きく増えたときなどに好条件となるのではないか?




まあ憶測は何処までも果てしない。ロッジに帰って寒い心を暖炉で温める、魚が釣れたらと醤油やわさびを買っていたが本日も肉料理で腹を満たすことになった。いつもの様に私は暖炉のそばのソファーに寝る。大体の場合ホテルを除いて個人宅のようなロッジでは私はベッドではなくソファーで寝ている。その晩は映画のような不思議な夢を見た、夜行性のエイリアンの侵攻から身を守るために子供と一緒に地下シェルターに逃げ込んで昼間はその対策のための作業をせっせと行うSF大作だった(笑)翌朝 皆に話したら笑われた。前日チェックした、ランプからボートを下ろして 河口からの最初の急曲がりに下ろされたまあ仕方ない4人でボートでキャスティングするのはかなり厳しいその為ダンカンと私は歩きなのだもとよりボートからキャスティングで釣るというよりオカッパりで釣るのが目的だったので望むところである。しかし 感じは良いがそんなにうまくはいかない。先日の川のようにブラウンがウヨウヨ居るわけでもなくアタリもかなり遠いてか何もルアーに触らない。1時間ほどして反対岸をキャスティングしていたマイケルとクリスが迎えに来て更に上流部へと向かう。



途中トローリングしながら私は適当にキャスティングしてみていたが両方とも何もかからない、我々の他に2-3隻トローリングしている船を見た。言い忘れたがこの島の河川はかなり底は複雑だ倒木もかなり多い 有名な船用の素材も川から海に流れた流木を拾って販売されている、実際川の両岸は倒木や流木で覆い尽くされている。その為トローリングといってもそう簡単には出来なさそうな感じである。1時間ほど引っ張っては見たが成果も得られないようなので思い切っていけそうなとこまで行ってみることにする。流れがかなり強くなってこれ以上はどうかな?と思える辺りまで船を走らせカップ麺にて昼食のあと流れながらルアーを打ってゆく。後ろから投げていた私にブラウンがヒットしたまあいつものサイズであるがこの川に魚が居るんだ的な驚きがあった。その後もポツポツ釣れて2つの河川の合流点から支川側へ少し上ったあたりでクリスが網ですくうぐらいの良いブラウンをバラマンディのように木の間から釣り上げた。ちょっと良いサイズなのでもう少し上流まで登って再度流し始める、


クリスはバラマンディさながらにブッシュに打ち込んでは根掛りしている(笑)良いキャスティングなのだが打ち込みが強すぎて大抵トラブルが起こる(笑)と残りの3人は彼の半分ぐらいの根掛りレートで同じように根掛りと戦いつつキャスティングをしてゆく、50m程下ったろうか?私の55mmのダイバーにまたもやティンバーがかかった。「またか」「ん」「動く?」最初は長い棒の真ん中あたりにルアーがフックして自分の方に来ていると勘違いしたそれが後で命取りになるのだが3秒後それは魚の魚信と認識されることになるがそいつはボートの下に来たかと思えば猛烈に走りだす。何というか普通のトラウトのそれではない竿は弓なりに曲がってギリギリのテンションでプレッシャーをかけているが機関車のごとく猛然と対岸のティンバーの方に走ってゆく、まさにどうしようもない状況 ギリギリまでラインプレッシャーをかけたが結局はどうしようもなく、リーダーからブレイクした。皆 放心状態、「オーノー」。と言われはしたが 「俺どうしたらよかったの」?と聞いたら結局はしょうがないよねって話になった。



確かにすさまじい走りだった今までのトラウトとは全く違い海の魚青物のように疲れることなく間違うことなく力強くファイトする魚だった。こうなると なんか俺今日は終わったな、、、。的な感じで自分的にも納得してしまった。それが良かったのかそれから200m程下った支川と本流の合流点付近の急深に大きな倒木が倒れているところで同じサイズのルアーに再びアタリが来る。さっきは出遅れたが今度はそうはいかない最初から適正なテンションでプレッシャーをかけて走らせないように操作した。4-5分だろうか?ネットインされたプラウンはシーランのブラウンだった。さっきの魚より小さかったが贅沢は言えない70センチのブラウンは夕飯になることになりる。それから日の暮れまで頑張ったが結局それっきりで終了,その日の夕方刺身醤油はついに使われたが、私は食べたくなかったクリスがしきりに勧めるのでとりあえずしょうがなく2切れ食べた。これでお腹の中に虫入ってたら写真で撮って送ってやるつもりだ。虫はとにかく味は美味しかったのは間違いない
ソテーも最高に美味しかった。まあ ここにきて肉料理ばかり食べていたせいもあるとは思うがとにかくその日は良い夜だった。




次の日はまた同じ場所に向けてボートを進め4人で思うように投げてゆく普通のブラウンはヒットするが昨日のような魚は居なかった。
クリスは相変わらず、ルアーを奥に押し込んでは根掛りの嵐を巻き起こしていた。(笑)
10時前には戻りいよいよアーサーリバーを後にしてスミストン経由で右回りのハイウェイで6時間をかけてやっとマイケルの自宅へと帰宅することになる。



明日の午後にはメルボルンへ帰ることになる。次の朝ホバート市内のショアラインで再びオカッパリをしてみる。まあ現地の人間であるマイケルの案内で住宅地の隙間から歩いてショアラインに出てベイの中を釣ることになるわけだがまあ行く人に注意しておくが 大抵の場所は私有地なのでそこに飼われている犬がトラブルのもとになりやすいのでガンガン岸を歩くのはあまりお勧めできない。犬に尻かじられてもどうもなかったら良いが、たいていの犬はピットブル系の悪そうな犬なのでどうかすると大惨事になりかねない。で宅地のフェンスの外をボチボチ歩きつつクロダイとトラウトを狙う、まあはっきり言って海なので全然期待していなかったが実のところ最初に連れて来てほしかった。潮の当たる岬に差し掛かるとひっきりなしにブラウンの良いサイズが追いかけてくる。1200キロドライブしたのは何だったの?と言いたくなるような状況である。ヒットはしないがどうやると付いてくるのか?どういったアクションにどういったルアーに反応するのかがここでは割にはっきり理解できたからだ。
案の定同じ場所でダンカンが夜間立ちこんでシーランブラウンを釣り上げた様である。次回もし行くことが有ったらホバートで一寸時間を作れたらいいと私自身思った。




雨のプロサパイン


バラマンディという魚 日本人の多くがアカメ好きであるように私も好きだが 人が多すぎるこっそり九州で釣るっていうのも手ではあるが、どっちにしろ少ない魚をよくわからない釣り方で競争的に釣ることになるのがちょっと抵抗がある。その点バラ釣りは自分の命が別の要因で一寸危険に晒されるだけで(笑)釣り方自体は自由奔放 じっくり魚のこと考えつつ魚を釣ることが出来る。しかも依然として私にとってかなり手ごわい魚である。


タスマニアから移動で2日後一転して亜熱帯のウィットサンデーのプロサパインのAAモーテルの部屋でバラ用のルアーに針を付けていた。
今回は日本からエンジンマウント付きのカヌーを用意して現地で中古エンジンを買ってある程度の時間短縮と到達距離の調整をする。別にエレキ付きの船で釣りしたいわけではいがポイント移動に一日あたり4時間近く費やすのが勿体ないので今回導入してみたのである。まあ天候によるが天気さえちゃんと見ていればほぼすべての場所に行くことは可能になった。以前のように風向きによっては選択の余地がないみたいなことにはならない。
最高速度は8-9キロしか出ないので最奥まで1時間以上かかるがまあ、手漕ぎで2時間かかるよりはマシである。今回はそれが目的だったが釣りキチのクリスはわざわざ休みを取ってダムを案内する気満々なのである(笑)まあ 釣りすると彼は周りが見えない系なので後ろで釣ってるとあんまりどうかな  ?みたいな感じになりやすい。まあ 私の場合はどの方向からでも自由に被せるので(笑)まあいいけど、


世間話しながらバラ釣ること2日間ダムの概要は薄っすらと解ってきた。ダムは今ターンオーバーが起こっているようで魚の活性は今一宜しくはない状態何時もは11月に行くのだが ターンオーバーはほぼ終了している状態、水はそんなに悪い色ではない魚もほとんどミスバイトしないが現在は結構躊躇が見える状態である。その為一回出てきたらそこで終了 クリスは1m-3mの浅い藻のラインで水が綺麗なスポットを選択していた。今年は水藻の生育が早くおまけに低水温時に生えるアオコが浅い湖底側を埋め尽くしていて水質は最悪の状態 風が吹き込んで表層の水が変わるラインや雨が降ると上から水が入るラインの水はまあまあ良い状態、エビのボイルが朝夕に起こるのでそのエビを食べている可能性もある。朝夕は浅いラインに魚が見えて 昼間は藻の上か?ある程度の水深に居るかんじである。2日間でいくつかは釣れたがまあ思い通りという感じではなかった。そのうち途中合流の橋本君もプロサパイン入りして釣りに合流 私はやっと一人で釣ることが出来る 橋本君には悪いがクリスと二人で釣ってもらい 私は新しいエンジン付きカヌーでダムに出ることになる。まずは横断からスタートクリスの船はランチ用のボートで3mだが20馬力かそこいらのエンジンがついている。湖の端から端まで約15分で行く、私はというとポンポン船レベルであるランプから対岸まで約1時間かかった(笑)それでも朝の浅場のバラ釣りには何とか間に合った
彼らは既に4匹フックしていたが上がっているのは2匹 藻が厚すぎてファイト中に藻に突っ込まれると針外れやラインブレイクが発生する。おまけに立ち木だらけなのでエレキのフォローでやっとこ上がる状態である。彼らはりップレスのHRTMの90mm-110mmをしようしてる。藻は均等に生えているわけではなく水面直下から1.5mの水深まで凸凹に生えているその為その魚のゾーンにするかで魚のゾーンに合わせる必要がある。

つまり水面50センチあたりに埋まるようにいるバラと1.5mの藻の上だと同じシャローでも違ってくるのである。ルアーは藻が絡むとその役割を果たすことが出来ない。それはここでも同じである。その為藻の際や穴のやや深いラインのみをメインに使うルアーかどんな状態でもほとんど藻がかからない浅いレンジのルアーにするか?で分かれる。前者は藻が完全に見えればそこだけなんとか曳くことが出来るが朝夕ははっきり見えないので釣りにくくなる藻のヒットレートは非常に高い。、しかし魚へのアピールは強い 後者は藻をすくいにくいが藻穴や藻際が急深であった場合深いレンジの魚への効果やストライクへの魚の動きが大きくなるのでストライクミスやノーバイトの可能性が出てくる。ベース水深が3m以上あるのに藻が2.5m生えていると何処をどう釣るべきなのか正直迷う、これがウィードレスのソフトプラスチックならもっとやりようはあると思うが生憎そんなもので釣ろうと思わないから悩むわけである。私もよくあるパターンで2回ほどミスすることになった、キャストしてジャークしていたミノーに藻が引っかかってロッドを細かく鋭くあおって藻を切ろうとしていたら横っ飛びでバラがルアーすれすれをジャンプして消えてゆくまあ通算で5回ほどこういうことがあった。


藻だけ枯らす薬があるなら迷わず使うだろう(笑)日が昇ってきて本日の風予報からするとここは危険地帯なのでショアライン右周りでポイントを見ながらランプ方面へと移動していった。結果的にノーフィッシュで終わった。


次の日クリスの休暇の最終日だったのでアウターリーフでGT釣りすることになる。まあ、適当に釣れて面白かった。GT釣りそのものは既に完成して30年は経過するので特に書くことは無い ベイトに投げ込んでワンツースリーでストライクである。もしくはルアーの周りに波紋やミスストライクが起こる いなければ何も起こらずいればいずれかが起こる。





クリスと別れて余すとこ3日間のカヌー二人フィッシングが始まる。ここからが正念場である。横断に時間がかかるのでウェザーキャストの風向きでどこに行くかを正確に決めなければならない先ずは昨日のスポットをもう一度見てみる。ここのところ魚をたくさん見ているのは其処だからである。しかし この作戦はうまくはいかなかった、魚は見えたが橋本君が1ストライクでばれただけで他の場所をゆっくりと見ていたら山の稜線の向こうに雷雲が見え始めフラッシュも時折見えた急いでランプを目指して着いた頃には土砂降りの雨状態だった。ギリギリセーフだった、その夜はプロサパインの街中は一晩中雨だった。金属屋根に激しく打ち付ける雨が長い間聞こえた。もう2日連続魚釣っていない。魚に当たっていないわけではないが何かの方法が必要なのだ、藻に一日中振り回されている状態である。まずは原点に戻ってみることにした3年前に森下君が見つけてきた最初のポイントへ明日行くことにする。4時起床で5時には薄暗いランプで船を下ろしていた。奇しくもオーストラリアンフィッシングチャンピオンシップのテレビ撮影中だった スタッフで去年見たオジサンがやってきて昨日はリミット5匹のトータルレングスグスで5,4mだった凄いだろ!!的なことを言われた。まあ上を見ればきりがない自分で始めた釣りを自分なりに終わらせるのみである。カヌー2連結で北側の立ち木帯へ行く、やや深めの3m水深からスタートしてみる。旅行中にリップを削って深さが出やすく削ったDDプラグを藻が生えていない3mラインの水底付近まで泳がせてちょっと誘いを入れたらいきなり魚が当たってきた、2回まで当たったが魚はヒットしなかった。
5m隣の木からストライクがとれた。信じられないくらい小型でタイの釣り堀の魚かと思ったが魚はあたってきた。この方法を今回試す必要があると思った。その一日でシャローライン側にいる魚はストライクが取れにくいという事を学習した。結構な数のバラを見たがフック出来なかった。魚こそ釣れなかったが何か変わった日だった。昨日は其処一帯に立っている木一本一本スリットや蓮の影も全部チェックした。

翌日再び5時に浮こうとしたが例のトーナメントの方々のテレビ撮影が忙しそうだった。ドローンまで飛ばして数テイク繰り返していた。こうなると釣り人なのか芸能人なのかよくわからなくなってくる。本日はこのダム唯一残りの個所であるメインインレットへのストレッチを打つつもりである。先週の雨が続く日に最上流部に向かって数匹の魚を見た。このダムの最遠のポイントであるランプから直線で9キロといったところだが曲がっているので10キロは軽く超えるだろう。またいつもの様にボチボチゆっくりスポットを目指す。まあ6時台ギリギリといったところだろうか?いつもの様に朝はシャローラインで藻を毎投つって何匹かのバラマンディを釣り損ねる(笑) 対岸に居た橋本君が小さなバラマンディを釣った。それから日が高くなり一通りのポイントでの釣りは終わった。一時休憩のため更に上流の岩周りに上陸してみる。近くでバラマンディも見かけた。しかし我々には釣れていない。休憩序に岩に上ってみる。そういえば陸に上がるなんてここでは新鮮だ。暫く休憩し川をゆっくり下ってみる。良い天気であるここ1週間で最も晴天の予報である。先週の雨から水位は50センチほどさらに下げている。藻が水面に浮き出ていることからもそれがわかる。


昨日から2本のロッドの片方にはDDプラグが付いている。藻のスタック率の高い水域からやや下がった立木からそれは始まった、実のところ今まで2.5m以深の場所での攻めあぐね感が関係している。まずジグヘッド関連やシンキングプラグ系を使わない事か起因しているのだが、、、、、、例えばクリスがデイタイムになると昔の川の跡になる同じ幅で道のように空いた立木帯の両脇(水深10m前後から5m程上がっている凹の肩の部分)を打とうとするのだが大抵の場合何もつれない。日が高くなるとバラマンディは枝や日陰側にジッとしているとの話を何回ともなく聞くのだが未だかつて魚を釣ったこともなければ、一緒の誰かが釣ったこともない。ルアーは基本DDプラグであっても真下に潜ったりはしない 例えば1本の木があったとしよう 木陰に投げたとしても基本的にルアー自体は木のそばから2m離れたぐらいで1.5m~潜ろうととするはずである。つまり木陰直下水深2m以深に魚がステイした場合ルアーは魚からやや遠くを離れていく事になるわけで、まるで深い藻穴の上をシャローミノーを曳く様なものである。恐らくだが普通に木を一本一本打っているだけでは魚には届いていないだろう。基本的にバラマンディは不精な魚である。目の前に美味しそうにぶら下げることからゲームは始まるのにただキャスティングして届きもしないルアーを木のそばに投げているだけで釣れるはずはないわけでたまたま2本や3本並びの立木の奥から曳き初めてヒットしている可能性は否定できないのだ。それをふと考えていつもタイトに木陰を狙うのを故意に木を遠くオーバーしてキャストして普通にリーリングして潜らせて木の根元辺りに来てから トィッチしてみる開始して3本目の木でルアーにヒットした。

木にグルグル巻きで焦りに焦って釣り上げた(笑) およそ1mぐらいのバラマンディだった。次のヒットはそれから2投目またもや木の向こうに走られて木から直角横に激しくジャンプして突進し腹のスプリットリングを引き延ばして逃げていった。 もう一度川を上ってながし直し2本目の木でまたヒットした。まだ3匹だがなんか見えてきた気がした他人のフォローばっかりして自分で考えなかったせいで遠い道をたどった気がする。橋本君も時間を置かず同じ方法でヒットさせたが彼にとって初めての洗礼である木に巻くという試練で彼はランディングできなかった。ホテルに帰って「ある意味GTよりはるかに難しいです」。
そう呟いていた。確かに力だけで封じ込められないところに楽しさと難しさがある。風が強くなる予報だったのでじわじわ帰る方向にシフトした。本来なら夕方までここにいる方向が良いと思ったが5キロ程連続した立ち木帯を通らねばならず過去にもう少しで転覆という事態も体験した我々はダークライト時に通るのは安全とは言えない明るいうちにそこを抜けておきたい5キロ程の中間地点に別の河川があるのでそこまで行こうと思っている。


其処も水位が下がって藻の島が出来て今一な状態だった。橋本君がまだ釣っていないので本日は日暮れまでは釣ろうと思っている。だが風が止まらず立ち木帯の作戦が使えない、ゆっくりした待ちがエレキがないカヌーだと使えないからだ それに波もある。結局は浅い藻のラインをシャローミノーやトップを投げて夕方まで過ごしたがそれ以降の話はかけなかった。しかし 我々は次回もう少しマシな魚釣りが出来る気がしている、