austlaria


基本的にこの辺りは平坦であり砂と泥で構成された土地である。平坦であるが故に川は蛇行し
雨季の大増水で川はしばしばその方向を変えた。元川であった深みには水と魚が残った。


ウェンロックリバーはアボリジニ居住区を河口側に配し上流部はガルプの骨格である山脈深くから流れ込んでいる
その流れが作った広大な砂の丘を超えて目的地のラグーンを探す。ウェイパから一旦北へ向かい
ロッククロッシングへと車を走らせるがクロカンのプロドラーバー並みのハンドル捌きが必要な恐ろしい場所だった
多分1台で行けば立ち往生の可能性があるだろう。そんな場所であった。カンガルーやターキーを見つつ
揺れること約2時間で1つ目のラグーンに到着した。ここが目的ではないがディブ自体結構好きな場所らしい。
本来彼は釣りではなく野豚(レイざーバックとも呼ばれるイノシシ)をハンティングするためにここに入るらしい。
昨年彼に襲い掛かった災難を紹介しよう数人でブッシュを分かれて豚を捜索していたところ。デイブが1匹
発見したらしいそこで早速矢を射掛けると背中にあたったらしい。豚は驚いて藪に入り次にデイブがみたときには
茂みの下にハアハアと荒い息で死にそうな状態だったらしい、デイブが次の矢をいろうとしたら突然彼の方向に
突進してきたらしいそこで彼はナイフを取り出したが間に合わず尻を思いっきり牙で突かれたらしい。
その状況を皆が見てゲラゲラ笑ったとか?あんまり笑い事ではない感じがするがイノシシは日本でも度々
あうがかなり危険である。彼らがここで行う狩はファンハンティングでイノシシはただ殺すだけで
もって帰りはしない。だから鉄砲より弓矢を使う場合が多い。



今回の彼らが出してくれたケーキ、前回は上の砂糖部分が蛍光のピンク色といった感じだった。
今回の方が見た目はいい感じだが何れもジャリットした食感はいっしょであった。これをインスタントコーヒーで流し込むのが
ウェイパ流のブレイク。である。


ラグーンには小型のミノージグ、ミノー、カエルを中心に持っていった。
早速コーヒーを飲みつつキャスティングする。日本から持っていったかえる君
をつけて岸よりの茂みにキャストして動かしていくといきなり水面になにかが走ってきてカエルをくった
少し送り込んであわせたらカエルの足がなくなっていた。

その後デイブが60センチはあろうかというターポンをヒットさせた。その後ターポンはあたるがサラトガはヒットしなかった。
後になってわかったがあさっての方向に投げていたことが原因といえた。どちらかといえばサラトガは
雷魚チックなさかなであり物陰を好む。好奇心はかなりあるようであるが、ヒットは非常に早くバラマンディのような
あわせではなくもう少し早い合わせが必要な気がした。


お茶も終わり先日見つけたラシイラグーンへといってみる。ところがそこからの道は更に過酷な感じであった。
マジでこんな場所に来てスタックしたらもう生きては帰れない感バリバリである。



しかし迷走してしまいとうとう徒歩でポイントを探したが見つからずウェンロックの本流へ入ることにした。
いきなりサラトガをサイトでばらした後岸伝いにキャストしていたらターポン入れ食いに遭遇した。朝
デイブがかけたのよりは小型だが魚が釣れて嬉しい。動かし方は別にどうでもいい感じ適当に沈めつつジャークした。


しかししばらく釣っていると釣れなくなるので蛇やワニがいるとは判っていても一気に移動してしまう。
先ずは下流に向けて行けーという感じで小走りにはしる。笠健は既にサラトガが釣れたようである。


くそ羨ましいいきなりサラトガとは、私はむきになって走りって藪こぎである。こうなりゃ蛇でも
ディンゴでもなんでも来いってな感じで藪にはいる。いたるところに倒木があって偏向で見ると
物陰にゆっくりと回遊しているサラトガが見える。それに殆んど正確にキャストするのだが
どうもタイミングがつかめず全バラシである頭にきたので川の反対側に渡ろうとしていたジムについていった。
ジムは最初の一発をヒットさせなかったようであるがサラトガは大抵真っ先にヒットする
その後ジクジクやっていると他のやつが回ってきてヒットするみたいである。
しかしなんとしてもこの魚釣りたい

河川はすっかり水が少なくなり。浅い場所では向こう側に渡ることも可能である。しかし
クロコダイルのことを忘れてはいけない。というかズンズン渡ってしまったが。ガイドに聞けばあまりいない
といったあまりということはどういう意味なのだろうか。しかし形跡はあまり見えないが?


ジムがヒットさせた同じ場所で静かに釣っていた。いいサイズなのだろか?熱帯魚屋ではきっと目が飛び出る値段に
違いない。


みればかなり口が堅いことが判明した。私自身この写真を撮る直前またもや目の前を泳ぐサラトガをまんまとばらしているので
かなり羨ましい・私には鉄砲魚ぐらいが関の山なのであろうか?

しかし相当面白いやっぱボートでお膳立てされたポイントより自分の足で狩る獲物の方が
何倍も楽しい、しかも非常に気になる魚であったのでなおさら釣りがやめられない。ついにガイドをぶっちぎって

再び対岸の藪に入ってガイドと2手に分かれて釣りを展開することになった。
まだパターンをつかんではいない。しかしとりあえず魚は釣れる。のでどんどん先にいってみる。
スティーグランターが久しぶりにつれたがこっちの岸には誰もいないのでとりあえず自分でとってみた。

なんという雰囲気の良い川であろう次回はデカイバラマンディは釣れなくていいからここでカヌーから釣ってみたいものである。
こっち岸では相変わらず鉄砲魚の猛攻に悩んでいたしかもでかい.デイブとジムは向こう岸のいい感じの場所で(wowバラマンディだの
wow サラトガ ベリービッグ等と感嘆の声をあげつつ魚を釣っていた。羨ましいいがどうにもできない自分は自分の釣り場で釣るのみである。

ワニからすればこいつが落ちれば当分は食えると考えるに違いない。

更に下流へ行くことにしたついにいい感じのフラットがある場所に来たが、そのフラットに30センチ幅ぐらいで柔らかい感じの
なにかが深みに一直線に入ったような跡を発見してちょっと気分が悪くなった。ビビリつつキャストしてトゥイッチを
入れた瞬間。いきなりひったくるようなアタリ、なんとこんな所にサメが・・・・。

こいつここは淡水だと思うけどなんで??とりあえず誰もいないので棒にくくって暫く様子を見ることにして更に下流へ。
ガイドも徐々にぶっちぎりつつあるのでかなり余裕が出てきた。木漏れ日のさすチョークで何気なく投げていると
ついにフッキングした。

ガイドも追いついてきてくれて写真を撮ってもらった。つないでおいたサメもついでにそしてバラマンディも




さあてこれからと思いきやガイドが飯だから車に帰ると言い出したかなり帰りたくなかったが
強制的に送還されてしまった。帰りは藪をこいで一気に道に出て車に戻るというであらわざを使い途中鳥の巣や
またしてもイノシシにお尻をやられた時の話で盛り上がりつつ戻った。




何の鳥の巣だろうか?名前を聞いたがちょっと思い出せない鳥の巣だった話の内容は色々な石や貝で家の周りを飾る趣味のいい
鳥だったような?

そのころスーパーラッキー男の鎌田君もやっぱり川鮫をしかも2本血祭りにあげていた。さすがである我々は普段
船の上で食べる食事を森の中で食べていた。既に私はここが気に入っていたが川を渡らなかったクワマンは
またもやノーハッピー状態である。たしかに懸命な判断かもしれない。何回もやっていると本当にワニの餌になりかねない。
昼飯後はラグーンに戻る予定と彼は言ったがわたしは全然戻るきなしむしろここに泊まりたい気分である。
日本のオカッパり釣り師にとってたぶんここは天国のような場所であるはずである。ただしたまに死ぬかもしれないが
何れにしろもう一回ここに入るつもりだったのでラグーンに行く3人と残る3人に別れて釣りをすることになった。

午後からは笠健と共にまたもや対岸に川を横切り今度は上流に向けても津留崎塾開始である。やはり
広いサンドバーにはうっすらと見える程度の腹ばいの何かが水に入った跡が見える。で笠健がヒットさせた魚が
ランディング前になにかに襲われていなくなったらしい。フラットから急深の良いたまりで釣っていた彼だがそそくさと退散して上がってきた。



しかしいい感じである蛇やワニやディンゴやレイザーバックがいなければ本当に幸せだ
サイトでゆっくり泳ぐ魚にルアーをプレゼントする。一瞬で捕食モードに入りヒットする。
これがたまらなく面白いのである。フライを持ってこなかった事をかなり後悔した。
こんなに楽しいなら今度は菅原さんに教えないと。

後からやってきた笠健サージャーでバラマンディオカッパりで釣るとなんか得した気分になる

相変わらずスーティーグランター劇釣れこいつがかなりおもしろいルアーに対してはまさに
鯉の養殖池にふの餌を投げた状態である。一個のルアーに2枚ヒットはざらである。

このティンバーが素晴らしく魚がついていたバラマンディ入れ食いであった。ただ岸からだとバラマンディかなり強敵で
倒木の又にラインが必ず引っかかってあがってこないことが多い。ちょっと太目のラインが必要のようである。
笠健がサラトガのでかいサイズをかけはしたものの木にぶら下がってばれてしまった。
私はというと既にすり鉢状に踏破が難しくなってゆく川岸を木を伝いつつ移動し樹の間から水面に向けてキャストし
またもやバラシを連発していた。
いっそのことカエルにしてみる日本から持ってきたキッカー子カエルカエルの中でも一番のお気に入りである。
そいつを岸ギリギリになげてゆっくり巻いてくると水面炸裂である。しかしロッドが柔らかいせいでフッキングが
難しい。こっちのガイドは何故か私がカエルを使うと「やれやれまたか」というしぐさをする。たしかに釣れにくいが
これで釣りたいのが本音である。ただ思うことはチューブタイプではなくアウターフックのスーパーフロック等のほうが
フッキングしやすいのではと思う。
サラトガは歯も鋭く度々ラインブレイクする。カエルが持っていかれてミノーに変えたらまたブレイクした。ここでタイムアップ
帰ろうとデイブに言われてあと十分と粘りはしたが魚を手には握れなかった。

どっちが帰りか判らない状態の森を走り朝のラグーンへとはしる。3人はハスのウイードで魚を狙っていた。
またもや鎌田Aがでかいサラトガをヒットさせたがすっぽ抜けたらしい相対的に川に比べて良くなさそうなのでロッククロッシングの方に
いってみるがこれがまた恐ろしいほどに危険そうな道だった。多分オーストラリア人がランドクルーザーがナンバー1といえば
本当にそうなのだろう. 正にそんな感じの場所だった。

たしかに岩が川をふさいでいるがその手前にあったワニ注意の看板のことがとても気になる。
早速例のブッシュ歩きのパターンで木の下にいるサラトガにカエルをプレゼントしたがカエル君は無残にも
バルサの塊のみになって帰ってきた。更にブッシュに分け入る





その頃笠健は他のパターンがつかめない3人をよそに3ぼんをランディング恐るべしサージャーである。

日も暮れかかっており既に時間はあまり無いあせる気持ちを押さえてルアーを使うが手前側には魚があまりいない
相変わらず鉄砲魚には好かれているがサラトガは何処に。いよいよペンシルに変えて対岸ギリギリを狙ってみる。
軽く50mは離れているので普通では手の届かないポイントである。こういった場所での釣りは今日で最後である。
今回勉強した虫パターンやスローアクションなど色々多用できる先ずは対岸いっぱいいっぱいに投げて巻かずにほったらかす
川は流れがありおまけに風も上流側から吹いているのであまり思ったようなステイができない。幾つかのポイントをうって


↑の写真の左奥の王冠のような倒木ともう一つ先の太い倒木の間奥からのスローで水面が炸裂した。
数回ミスがあったがやっとのせる事ができた。サラトガである。次も その次も、・・・。まさに入れれば食う状態である。
鎌田君が釣りたそうにしているのでかわってあげてヒットしたまでは良かったが手前の木に当たってばれてしまった。そこで時間切れ
終了である。薄暗くなり始めた森を揺られてホテルに帰ったのが8時過ぎだった。






明日はケアンズに戻らなければならない。レンタカーを借りているが実はランドクルーザーなのである。
あしたここに来るべきか?実はかなり悩んでいた。自分は来たいだがこの道をトラブルなしで帰れる保障は無い。
しかも飛行機の時間に遅れれば大変なことになる。自分ひとりならやるだろうがここで巻き添えを出すのも
考え物である。しかし、飯を食ってる最中も部屋に戻った後もそのことが頭から離れることは無かった。