平スズキ
総論のヒラスズキ編にも書いてあると思いますが。一応初心者向けに書いておきます。

1装備を整える特に足回り
2GTの居ない暖かい海域にて釣りをする。
3天候をチェックして無理をしない。
4釣りに行ったら波を常に気にする。濡れるような場所であれば波5割 釣り5割の意識配分を忘れない。
5いざとなったら魚や道具より自分の命


まず概略的に言うと 昼間魚は目がいいので普通の状況では釣るのが難しいわけですが、夜間夕方 サラシの泡に紛れて魚に食いつかせるわけです
そのための障害物やサラシ 暗闇が必要なのです。まあ日差しの強い凪の日でも釣る方法はありますが基本的なところではそうです。
そのためそうした場所をきっちりと探すことが釣果への早道です。決して訳の分からない結果だけの羅列に流されてはいけません。(笑

先ずは道具ですが
足回りウェアー関連はまず必須ですが基本ポイントの状況によります。たとえば代表的なウェットスーツですが基本的に強そうですがわりと一箇所から動かない
フラットな磯の場合にはよいかと思いますが細かく頻繁に移動したりがけのよじ登りなどがある場合はあんまり向いているとは思えません。車移動が多い場合は簡単に塩のついたウェアーを脱げる状態のほうがよいかと思います。基本的に磯では時期によっては防寒が必要になりますが運動しながらの釣りとなりますので汗もかきます。ゴアテックスやウェットを着ていても自分の体から出す汁まみれ(爆)になるわけでそれなら普通のクライミングパンツで良いのでは?という結論にもなるわけです。まあ泳ぐとか浸かるとかがどうしても必要な場合はウェットでもよいかと思います。
足はフェルトスパイクが一番安定した性能が出せると思います。靴は膝が痛くなるので厚めの良い物がお勧めです。サイズをホームセンタなどで売っているクロロプレーンの膝下ソックスをはいて調度ぐらいのサイズにしたほうがよいと思います。それにコンプレッションスーツなどの下穿きと合わせると見た目ズボンでも水濡れしてもそこまで冷たくもないしある程度水にも入れます。原則あんまり水濡れしない方が寿命は短くなりにくいです。(笑

ロッドは当社で言えばUC11系列ですがキャスティング練習が必要になります。(笑 このタックルを私が使う理由は 波が立つというのは風が吹く場合が殆どのはずです。風が吹くから波が立つわけですがそうなると基本逆風でのキャスティングになります。そうなると風に負けないキャスティングが必要になります。凪のときは別に何でもよいですが向かい風では選択の余地はありません。通常2mの波が出来るときは基本的に7-8m以上の風が吹いていると思います。 それに向かい風で投げるとロッドやルアーが受ける風の影響も付加してキャスティングする必要があり普通のロッドではあんまり役に立ちません。特にトップだけやわらかいロッドほどキャスティングでは役に立ちません(笑)トップの硬さをキープできているロッドがキャスティングに向いているからです。尚且つ状況によっては魚を引きずる必要もあるのでそういった方向のロッドが必要になります。しけた日に水辺に浮いている魚を捕りにいってえらい目に合う人は決して少なくありません。 一人のときはごぼう抜き 2人のときは網で協力できれば安全です。ただしハイカーボン製ロッドは普通になってきているのでこの手のロッドは扱いはあくまで慎重に扱う必要があります。
リールはクラス的にはフリームスでもOKですが後は快適か否かで選ぶほうがよいと思います。スプールは3500-4000クラスがよいと思います。PEは2号から2.5号を使います。初めての場合ラインはスプールいっぱいではなく前側のスプール外径からやや(1.5mm)程度少なくまいてください。トラブルが起こりにくくなります。
リーダーは50ポンド以下のフロロカーボンを2-3mもとれば十分です。キャストしにくい場合は1mでも構いません。向かい風でキャストするとライントラブルが頻発しますのでリーダーとメインラインの太さのバランスがあうように短くしてみたり または細くしたりしてください。基本的に風がひどいときは糸を太くリーダーを細くが基本です。
また。水濡れしますのでリールは壊れやすくなります。基本的にリールを水に漬けるとリールは長持ちしません。たとえ防水と謳ってあってもです。事後に水洗いを丁寧にする人がいますがハンドルノブやラインローラー以外は軽く流す程度 決して強い水流や水圧で流さないほうがリールは長持ちします。一番いいのはそのままです。私も軽く上から塩を流す程度で終わらせております。

ライフジャケットは必須です。それにあれば便利なのがフィッシュグリップ収縮コードでつないでおけば魚も引きずれます。
(それと硬いロッドを買ったらいきなり釣りではなく河川敷や港などで少しぐらい練習してください、それもつりです。)



釣りかたはいたって簡単です。基本は投げて巻くだけ魚が見えるようになってからいろいろやればよいと思います。基本ルアーローテーションは遊泳層やサラシノ状態によって変えるだけです。波が大きいときはやや深めに潜るタイプ 波が低いときは抵抗が少ないタイプぐらいで最初はかまいません。なぜならアタリガどういうものかわからないのにいろいろやってミスバイトするよりは普通に強弱だけで曳いていたほうが成功しやすいと思います。着水してすぐ巻いてもらって結構です。
使うルアーは 〆バイブやHRTM11cm等が基本サイズです。基本大きいルアーを使うときは先にも述べたようにサラシが酷いとき 基本的には小さなルアーを使ったほうが魚は釣れ易いと思います。
サーフェスプラグを使いたい場合 15センチ以下のペンシルかnasup、TCP等?11センチ以下のシンポッパー(SPPSLIM)が使いやすいです。
ドラグ設定値は通常2.5キロ以下にセット。最近のリールだと2キロ以下のほうがばれ難いです。
使用する針の太さに関する参考ですがST56が私の標準ですが それより細くてもよいかと思います。勿論ドラグ数値は低めで設定してください。
ただしフックミスが多いとき。これは特にベイトのサイズが違うときや低水温下また時化の状況が酷かったり揺過ぎたりするときにそういったことが見られます。
そういう時あんまり経験がないのであれば14センチ以下の3本フックのルアー等がお勧めです。理屈はフックミスが少ないことタイトロールなアクションもフックミス自体を
防ぐ要素のひとつです。大きいものを投げるならそういった針数の多いものを使われることをお勧めします。

10Lにて使用しているフックは私の場合36BCを使っております。
ヒット後の処理
ヒットしますと最初は結構持っていく場合とさらしにもまれてジャンプばかりする場合の二つです大抵ドラグ2キロでもせいぜい10m走れば魚はこっちに向かってきます問題はそこからでスムーズに取り込みを行う場合 予め何処から上げるかはプランしておいたほうがスムーズです。投げてヒットしてから周りを見るようでは間に合いません。簡単でいいので何処まで自分が歩いて何処で魚を上げるかは考えておく必要があります。遠浅の磯の場合もしくはスロープなどが周りにある場合はそこを利用しますが問題なのは岩がごつごつしてあちこちに魚が挟まったり先にいけなかったりする場合です。人工物だとテトラから上げるときのような状態です。深さに応じて網やギャフを使ってください。ここで事故が一番多いですのでこの動作で魚に集中しすぎないことが重要です。特に自身濡れて釣りしている場合は気をつけてください。そうなるともう一段高いところから魚を誘導して安全な場所にあげてから取りに行くほうが良いです魚は最終的に水に浮くはずですつまり波間にテンションを張って浮かしておけばいずれは波が来るのでそこから波に任せて上に少しずつ上げるようにしてください。最初は魚はギタギタニなるでしょう(笑、しかしそれでよいと思います。
フックのテンションは通常2キロ程度がお勧めですオイル式のドラグが硬いタイプのリールは結構緩々でファイとしたほうが安全です。1.5kg程度でいいと思います。
最初のころはいろいろ悩むと思いますがファイト中にバレル場合は基本的にテンションやロッド操作に問題がある場合がほとんどです。まあ波や障害物もありますのでテンションの増減は不可避な事です。その範囲内で波に気をつけつつ魚を手前に寄せてください。ロッドは基本曲げた状態の操作が安全です。

条件
冒頭でも述べたように 波や闇を利用して釣るわけでそのため釣れそうな天候を見るのもこの釣りの鍵となります。ただ2mの波の日に行きなさいといわれてもいろいろ実際あるわけで判りにくいと思います。ベストとと思える2mはこんな感じ  初日2m後3m 二日目3m後3.5m 三日目3m後2m 4日目2m後1.5m
というぐらいの天候の3日目の落ちかけを釣りします。朝3mでうねりを伴う9時には昨日まで吹いていた風が急速に弱まり2mまで波が落ちる。その時の2mが釣れやすい2mです。つまり時化の期間の最初の2mより 終わりかけの2mを釣るほうが魚は釣れやすいという意味です。ベイト接岸 移動等が原因となるようです。あまりに波がひどい場合港の中でも釣れたりもします。
注意(太平洋側の波の場合 1.5mでも十分なトルクがありますので特に濡れて釣る場合は注意ください。ひざ下の波でぶっ倒れたりします。)
釣れる潮ですがベストな潮は基本下り大潮がよいです。朝下げているので磯に立ちやすいというのが理由です。ただし潮があがってきたら丘に上がれるという前提です。
安全面からいえば下げ潮を釣ってゆくほうが安全です。波がやわらかくなり易くなおかつ足場の水没の心配が少ないですのでよろしいかと思います。

小型の場合朝一番や夜間に砂浜などでもつることは可能です。後面白い話で鹿児島南端部で釣れるすずきは河川内も含めて粗ヒラスズキです。



地方によってはボートからキャスティングで釣らせる所もあると思いますがそうした場合もなるだけボートから飛距離が出るロッドを使うほうが安全です。基本ボートのキャスティングの平スズキつりはうねりを釣らない風波での釣行の船は陸同様に危険が伴います。たとえば風上側から陸に向かって投げることになりますので波で浅瀬に運ばれる形になります。エンジンが止まったら終わりになります。ライフジャケットは絶対に着用してください。それと船からの場合キャスティングの技術が必要になります。??と思うでしょうが磯際ギリギリに投げるほうがヒットは多いですので岩にルアーを当てるぐらいのキャスティングが必要になります。一方陸からの場合基本ポイントの前に立つわけであさっての方向に投げても基本ルアーは足元に来るのでキャストがミスしてもヒットしやすいわけです。