オーストラリアの東山脈から山越えして中部砂漠方面側の話 ゴールドコースト クーランガッタからいったん北へ走り92号線に乗って山脈側へまっすぐ走る。予定より24時間遅れの出発である。格安航空会社のチケットがここ3回で3回ともトラブルという高確率の仕打ちを受けている。フィッシュヘッドのダンカン氏も仕方ないって感じで出迎えてくれた。トヨタのダブルキャブのトラックはウンウン唸りながら山を登ってゆく傾斜はそこまでないが長らく登りが続くタウンバという地名が見え始めたあたりから人気のない牧草地方面へナショナルパークのサインがあるゲートを手動であけては車を通しまた閉じてしばらく進むを3回程繰り返してやっと現地到着 キャンプエリアとはいってもトイレも水道も何もないただここでキャンプしてもいいよという場所だけである。着いたのは夜中の2時 風景で言えばサムライミの死霊のはらわたのロケ現場風である。ダンカン氏は外にマットレスをひいて寝るらしい、身も心もコンパクトにできている私は車の中でシート倒して仮眠する。まあこんなところで野犬に耳かじられるのも嫌なので用心といえば用心である。そういえばここいらで危ない動物といえばエミューと野犬とカンガルー そして蛇これぐらいかと思うが一応、まあ日本もあんまり変わらないか、な。

翌朝 腰を伸ばしてから準備である。コッドはトップが好きらしいが他に好きなのはスピナベやクランクも好きらしい。まあ朝の気温8度ぐらいだろうか?大分寒さを感じる。山から斜面を降りて谷へ川のように見えるが今は乾期水は流れていない。300m-500m毎に溜りがあるぐらいである。そんな溜まりを狙ってルアーを投げていくわけあるが嗜好のルアーの種類からいえばナマズに似ているとなると割にユックリな操作がいいのかと判断してルアーを選定ダンカン氏は相変わらずクロール系のトップWプラグを使っている。私は3本針のジャークベイトをひいて見ている岸よりのドロップラインで2-3回ルアーを触りに来たがヒットまで行かなかった。水温がまだ低いのだろう。深い谷にも日が差してきた。気候的にはドライな感じである。が 太陽光線を浴びるとたちまち気温は急上昇水のボトルは1Lなのでいいところ川底を5キロも行けば折り返しもしくは上に上がって牧場を帰る必要があると思うがやや上がれそうもない感じ。降りて6っつめの溜まりの淵で今回初の蛇と遭遇 レッドベリードブラックスネーク2.5mぐらいだろうか?こいつらは毒蛇と思うというかオーストラリアで毒蛇じゃない蛇は殆どいない 大抵毒蛇!!なのだ。

そいつを横目に見ながらルアーをキャストする。ダンカン氏のダイビングルアーに魚があたったらしいが竿は相変わらず曲がらない。蛇は時折というか割に頻繁な状況で発見される。こいつらは背中が黒いので割りに見つけやすいが、デスアダーは見えにくいので注意が必要だ、継続して川を上流へと歩くのだが溜まりの距離が案外遠い谷の形状がストレートになっているせいで水流で削れた箇所が少ないせいだ。とうとう2キロ歩いて1っ箇所発見みたいな状況である。どうやらここがリターンのポイントのようだと判断した。川はかなり向こうまでストレートではるか先でクランクしている感じである、この先もここで過ごすなら先に行く価値はあると思うが、天候的に暑くなりそうなのでダンカン氏に戻りつつ釣りかえろうと提案する。ここでは自分自身が頼りである、万一の怪我やトラブルは命取りになる。中でも行軍中水がなくなってしまうという事態はかなり深刻だ。2つほど戻ったダンカン氏が魚がチョイスしたといった場所の向かい側からケシャールを投げて曳くとなにやらヒットしたグリグリとした暴れかた大きくはないだが見慣れない模様である緑色のツチホゼリといったところか?水温が上昇したのか?目が覚めたのか?わからないが初めてつれたそれは綺麗な魚だった。クランクを底面に当てていたらヒットしたのでミディアムダイバーのクランクで通してみようと思った。次のプールではあさチョイスがあった岩すれすれにキャストすると連発して同じようなサイズがヒットした。どうやら今が食事時って感じで魚がよく動いているようだ今を逃すとまたいつ気難しくなるかわからないので今のうちにとぽつぽつ拾って歩きつつ車に戻る。またもや牧場の扉を開けたり閉めたりしながら幹線道路に出てウォウィックへ戻りカフェを探して南を目指す。国道を南下しヤーマン方面へ走り、再び北上しセヴェン川のナショナルパークのキャンプサイトへ到着した。ここで2-3日過ごすらしい テントを張り夕食に肉を焼いた。目の前は川になっている。ダンカン氏が風呂に行け
と川を指差した(笑。バケツを借りて体を洗って流す。思いのほかサッパリ、今日はちゃんと寝れそうである。12月の今日は2日だ季節で言えば北なら6月ってとこか?だが夕方や朝はやっぱり寒い。シュラフを借りてエアマットに横になる。

翌朝早速カヌーを浮かべる場所をチェックして回るキャンプ地のひとつ上の溜まりに入る事に決定した。まずはシーカヤックを車から降ろして少々歩いて水辺まで持ってゆくこのカヤック相当強いが恐ろしく重い彼の車のトップから一人で降ろして遊びに行ったりすると相当つらいおそらく25-30キロは軽くあると思う。ある程度の装備品を一緒に運ぶとほぼ40キロぐらいになる。それを凸凹の川辺まで何とか運んでカメラ諸々をセットしてウィードの上を300m程こいで本流へとすすむ私が装備であれころやってる間にダンカン氏のトップに大きな捕食音しかし乗らず、ロケ的にはすばらしい場所である。ワニがいたら最悪だが居ないということにはなっている。まあ、基本この国でカヌーは凡そ気持ちが悪い(笑 まあそんなイメージはおいておいて 早速立ち木に向けてキャストするわけだが基本つり方を勉強していないわけで水温の変化に割りに敏感かもと思ったりはした、昨日の溜りとはだいぶ状況が違う水温はかなり低めに出ているだろうただ昨日の川風呂がそこまでなかったので18度かそこいらは軽くあると判断した。ただ目の前でトップでアタックしているわけで とりあえずトップの釣りからはじめるウェイク系のクランクを投げて水面でチョコチョコやっていたらいきなりボコッと水面を割って食いつき半掛してばれた。カヌーだとよくあるパターンでバランスとりに気をとられすぎて合わせがやや柔らかめになるという癖が出てしまう。気にしないわけにはいかないが気にしすぎるとこんな状態になる。その後ブッシュに投げては巻くという行為を何回となく繰り返したがヒットせず、おそらくこいつらはバラマンディのさらに上をいくダラケタやつらかもしれない。となると基本同じコースを何回か引く必要があるのでカヌーだとアンカーしない限りそれはほぼ不可能、ためしに岩の間にカヌーを挟んで同じ場所を3-4回曳いたらやっとヒットした。やはりそういうことみたいである。藪を越える手段としてのカヌーは有りと思うが、降りれる場所があるなら降りたほうが魚は釣りやすい感じがした。以後同じパターンで数匹追加して。テントに戻る。


昼飯は薄っぺらいパテ??でサラミや何やらを巻いた日本でもおなじみのロール何たら??を食べたダンカンは疲れて寝てしまったので私はカヌーを一人で下ろしてキャンプ地のまえから釣りを再開した。いまだパターンというパターンをつかめていないが、映像的にトップでの絵が欲しかったのでペンシルベイトを使う 一見ただの長い水路みたいな場所だったが上流のほうは岩が点在してなかなか期待が持てそうな場所だった。例の作戦でボートのポジションとコースがずれない様に気を使いつつペンシルをしつこくキャストしていると水面が割れた。大きくはないが満足感は大きかった。さらに上流にいくと雰囲気はさらに良くなった。が思いのほかヒットは遠い今思えばリーリングスピードがやや速いのかもしれない、だが水のクリアさから言えばダイビングプラグをゆっくり曳くなんて事はある意味逆効果な気がする。トップのほうが釣れるということはある意味それを指しているとおもえるからである。クランクで底をかきつつ小さい魚体を騙して終了となった。
翌朝もう一度2人で釣ってみたやはり岸よりのドロップライン上でトッププラグでダンカン氏がつった。その後徒歩で山を越えて入ってみた。ロケ的には最高の場所だったが、1時間も歩いてさらに藪である。別に苦手じゃないけど蛇率が高いので藪は遠慮したい。(笑)ここはキャンプ地から数本の滝を経た下流側に当たる。一見非常によさそうな状態なのだが、上流でも感じたように水が綺麗過ぎる。仕方なくトップに頼って釣りを展開するが魚は水のおかげで丸見えである。それでも数回いいサイズが鼻先がつくぐらいまで追っては来たがヒットまでは行かない状態である。


川の感じとは裏腹に食わせ方で四苦八苦な状態おそらく何かやり方があるはずだが今の持ち駒では思いつかない、何とかしたい海がさらしてないからヒラスズキが釣れない、では時化るまで待つのか?川の透明度が高いからといって大水が出るまで待つのか?という話になる。自分が知りたいのは勿論魚が釣れやすい方法ではあるが疑問に対する答え自体と何か魚を釣りたいというのはやや違う。魚を理解することはこの先違う場所でも答えを得られる可能性があるが、ただ魚を釣るというのとはやや違う  昔ある人から言われた事がある。君は運がいいか?運がいいかって普通の人は自分でそう思う事はまれだから、まあいいかと思いますと答えた その人が説明するに運がいい人は運を拾える人だそのためにはそれを拾える価値を見出す能力が必要だ見たいなことだったと思う。まあ何やるにも当たり前だが深く掘り下げるにはいろいろな方向からの観察が必要であるわけでその中に自分が何を拾えるかで結果は変わってくるものである。初めての場所は基本何を拾うべきなのかという点で迷いが起こるそれはある意味仕方がないがニュートラルに構えておけばある程度それを理解する答えがどこかに転がっている筈である。
ダンカン氏がスポットを発見した。ゆるい流れではなく岩と岩の流れが速くなっている場所の水が巻いている岩のすぐ裏側にへばりついている。私はというと相変わらず深いラインをシャッドで引っ張っているが全くアタリは無い。この結果があとになって繋がるわけだが残念ながら旅行中ではなくその後の回想で繋がったに過ぎず今となってはまた行って検証しなおすしかない。

翌日一旦町に泊まることになる。久しぶり4日ぶりのベッドである。今の状態も決して嫌ではないがビデオ機材その他のメンテナンスも含めて一旦宿に泊まるのはある意味大賛成 大好きな洗濯もできる アッシュフォードまで戻ってインベレルでマックを食べてグレンイネスへとはいる。今日はいい感じで飯が食えそうと思いきや土砂降りの雨雷もすごい。とりあえ後半に向けて食べ物の確保と汚れた服の洗濯を行った。


ダンカン氏はちゃんとした飯が食いたそうだったが私はまたもやマックかケンチキに行くつもりである。多くの友人が私に尋ねるが何故にここまできてちゃんとしたものを食べないのか?まあ そういわれる気持ちはわかるが私が思うにマックもケンタッキーもちゃんとしている。少なくとも想像通りの食べ物が出てくるからだ(笑。まあ価値の相違もあると思うがこの国はステーキとコーヒー以外美味しい物はあんまり見つからない。
翌朝は快晴である。積み込みも済ませてコーヒーを片手に再び旅に出かける。車は山脈を降りてグラフトン方面へ一旦走りクラレン川を遡ってゴージという看板があるキャンプ場に到着した。コッドは居るのか?と聞いたら厳密には種類が違うらしいがほぼ同じものが居るらしい。キャンプ場の管理をしている農場のおっさん(名前忘れました)がカヌーがあるならといって川辺のスポットを用意してくれた。そしてバケツに便座がついたものとシャベルいくつかの薪を渡して帰っていった。まずはテントを張って車のポジションを決めて道具を用意した。まずは小手調べにカヌーを出して魚を狙ってみる.ここで釣れるのはオージーバスと コッドらしい。とても雰囲気がよい場所だがアタリは…無い。ここも水がかなり透明である。結局真っ暗になるまで上流3キロほど探ったがヒットにはいたらなかった。かえってまたもや川で体を洗い潤沢にある食材からステーキを選択 ダンカン氏からオージー風焼き方を教えてもらって食べ、焚き火の日を見つめつつビールを飲んだ。

翌朝飯も食わずくらい河川にカヌーを漕ぎ出した.早朝ならヒットの可能性が高いからだ、溜りを2キロほど上り瀬の下まで何のヒットもない根本的に魚の活性が低いようだ。河川のカヌーでいけるギリギリラインまで行ってみようと今日は思ってテント前から続くたまりの最上流の落ち込みの近くに来た昨日はティンバーフラッシュをベイトタックルで投げたが何もなかったので本日は現実的なサイズ3本フックのTS-P3で表層を探ってみる理由は勿論水中の透明度がありすぎるので何かヒットさせるにはボトムかトップのどちらかしかないそうなると当然絵的にはトップと思ったのである。それがいい方向に動き実際始めてオージーバスがヒットした。落ち込みの脇のゴロタから染み出る支流のあるワンドにそれはいた。結局その近くで大小数匹釣っていい感じにゴロタを上ってカヌーを引き釣り上のたまりに入る。上のたまりには長年の水の流れでできた峡谷がある。ある意味荘厳な感じがするが底が見えないのでちょっと不気味である。ダンカン氏は思うところあってかワンドのおくの壁に向かってスピナベやDDプラグを投げているようだ。私は思うところあって上流部の滝から300m辺りにある浅いフラットに行ってみる。実は前日魚の陰をそこで見たからでその上流部の滝つぼではダンカン氏が65センチのコッドを釣ったのである。だが現在の私の道具とやり方ではコッドはいまひとつ誘いきれていない。そこで朝サーフェスの有効性がありそうなスポットでそれを試したかったのである。岩山に彫られている深い溝はやや浅い部分や深い部分があるそのため流れがその部分のみ早くなったり遅くなったりしているようである。そうなると掴まる所のない溝の中でどういう風にルアーを通すのかというあたりも問題になってくる。とりあえず川の真ん中にカヌーを漕ぎアップストリームにルアーをキャストする方向で探ってゆくおそらくトップで釣るには岸側の岩の崩れや段差などの部分を通す必要があるだろう。いくつかのスポットをうち流れがやや顕著な浅いところを通しで曳いてきた時 水面が大きく炸裂した。一瞬ドラグが出てストライクしたか?と思ったが 甘かった強く咥えているだけだったので外れてしまった。ヒット前にカヌーが真ん中から横に流れ出したのが気に食わなかったのでそこに気をとられていたのも災いした。



今度は左の壁にカヌーをくっつけてキャストしたらオージーバスがヒットしてきた。さっきのサイズに比べれば何てことないサイズである。そこへダンカン氏が悠々とパドルで水をかきながらやってきた。小さいのが釣れたらしい。うーんなおさらあの一瞬を悔やむまあ後の祭りである。上流部の滝にカヌーを降りて逆引きで彼は釣るつもりらしい私は対岸側から降りて行く事にした。 滝つぼに投げろと言われて何回か投げたがなんかいやだったので上流に歩くことにした。見てのとおりの岩場伝いに歩くわけだがいい感じのたまりを見つけたのでコースを変えて投げてみる。バスが当ってきたがヒットはしなかったやや足場が高いせいでルアーが浮き気味なのがいけないみたいだ。足場の引くところを探して岩山を水辺に降りようとしたら 目の前のスリットから蛇しかも威嚇??の体勢、模様からカーペットパイソンじゃ無いかと思ったが日本のマムシみたいな三角の頭である。大きさは2mぐらいか?そいつが私の行く手を阻もうとやる気のポーズで2m向こうからこっちを見ている。蛇の知識があるわけではないのでここは退散後ろに後ずさって退散した。ちょっと頭に血が上っていたが蛇の登場ですっかり興醒め冷静にならざるを得ない。さらに大きく上流に移動して瀬に降りる場所を発見キャストしたら。ちょっといいサイズのオージーバスがひっとした。サイズが結構いい気をよくしてもう一匹追加。コッドの波長とやや合わないのはしょうがないとしてここは釣れる物を釣っておかねばならない。

ぼちぼち上りつつプールを見つけてはキャスティングをしてゆく。トップもよかったが沢山釣れるのはジャークベイトかなと思えた。

こうなるとヤマメつりのようなもんである。ガンガン上ってバスを釣ってゆくバスとはいってもパーチに近いひきは強いがジャンプして鰓荒いするわけではない。ルアーに対しては顕著であり面白い魚であるひとつのプールに1匹平均のわりあいで魚は釣れてゆくしかし段々険しくなってきた最後は上らないとかわせない滝の下に出たので回りこんで上流部に出たらダンカン氏とあった。彼とともに次の合流点を目指すが何処までもフラットな流れであるどうやらさっきの滝から上はまた違うキャンプ場みたいな雰囲気らしい。ぼちぼちルアーをキャストしながらカヌーに戻り テントまでのゆったりしたながれにのってパドルを漕いだ。




使用タックル
UC63pro セルテート3000番
UC63pro Bait Tatura150
ケシャール63mm Ts-P3
TK-SD TC-1 66mm
SppSlim85mm F
D-Zone

FC100-30LB ブレイド5 1.5#

動画へのリンク


トップページに戻る