補修について

以前 雑誌でも述べましたが、当社の製品のリペアについて参考までに解説しておきます。当社に限らずユーザー側のリペアはチッピング(針傷その他のあて傷による塗膜の損傷)があげられるわけですがそれをリペアで解決しようとする方も多いかと思いますが基本的にリペアーはやらないほうがよいと思います。何故かといいますとベースに使われている硬化性樹脂膜と上から新たに塗装する樹脂は基本的に密着しません。同じ樹脂であってもです。それどころかいったん硬化した塗膜を溶剤が再び侵してしまい更なる塗膜の剥離が進みます。それと樹脂には黄変するものも多いので塗装した樹脂が紫外線劣化してクリアーでなくなることもあります。どうしてもリペアしたい場合全部の塗装(ホログラムも含む)を一旦ペーパーにて剥離させてから塗るしか方法はありません。その塗装技法によっても塗膜の偏りが発生します。例えば皆さんがよくやるディっピング塗装などはお尻と頭の塗膜が厚くなります。それと溶剤がそのまま乗りますのでホログラムなどは侵されて輝きが出なくなりますどうしてもやる場合は水性で一時的に埋めるぐらいもしくは瞬間接着剤の硬化剤併用で埋めるほうが簡単です。

これはほかのパット(フィルム印刷等も含む)インジェクションタイプにも言えることです。塗装がなくなってただの銀色のルアーになってもその銀色がフィルムなのかメッキなのか?わからないうちに塗装をするのはある意味危険です。仮に塗装ができたとしてもルアーをルアーとして使えばいずれか元の状態に戻ります。そのときはノーマルより早くそれが訪れるはずです、下地との密着も塗膜の強度に関係しているからです.
これは基本的にルアーに対する認識で違うと思いますが。ルアーの傷は自分の経験と引き換えに付いたものであり、自らの行動によってついたものです。もちろん在るべき姿でなくなるのは寂しい気持ちはしますが自分の為に働いたという印が傷かなと思います。道具を綺麗に使うというのも釣りではありますがそれこそが釣りといえる部分もあると思います。使わなければ無くならない物ではありますが餌の代用品でありそれを考慮すれば恒久的に同じ餌を使えるはずもなく何れかは餌を交換する時がくると思います。人によっては餌持ちが良い人もいれば悪い人もいるわけでそれを伸ばしていくのも魚釣りかと思います。

当社のプラグは水深100mでも給水しませんのでちょっとチッピングがあってもルアーそのものの性能にはなんら影響は出ませんのでそのまま使ってください。塗膜を厚くすると基本的にフローティングや浮力の効果を必要とするルアーのアクションは悪くなります。つまり丈夫なルアーほど動きは悪くなるというものです。ある意味当然なことですが当社のルアーはある意味究極性を売りにしているわけでそのルアーがどこまで丈夫なのかという部分には重きを置かないルアーもあります。例えば淡水ルアーなどです。そのあたりは海に比べると薄くて硬い塗装を心がけています。それを故意に厚くすると基本インジェクションのような動きのレスポンスが悪いものに近くなってきます。
ルアーは基本それに対する釣り人側のスタンスの問題でいろいろな方がいるわけですが基本的には補修自体は永続的効果は見込めないという認識が必要です。