ストランドレポート 総論 サメ対策

実のところサメの金属忌避結構顕著だ。色々聞いたような話を公然という人も多いので用心は必要だが実際個体差や魚の環境 水温などによる活性等が関連しており一概に線引き出来る状況にはないのが結論である。

パルスや弱電流 磁力等を忌避する傾向にあるサメは昨年から色々試しながらデータ蓄積をやっているが 着目したのは磁力 他の2つは発生装置が大きくルアーに盛り込む方向ではサイズ的に邪魔になる可能性がたかいので 磁力を利用したサメグッズ 特許案件であるし磁石内蔵のルアーの販売などが制限を受けてもつまらないので説明しておくと オーストラリアの学者が磁力に対するサメの忌避性のデータを出したあたり 既に当地の漁具(延縄関連に付ける)特許は既に取得されている。現地と日本双方にて磁石を埋没したジギングをテストしたところ忌避性が発揮され ジグその物にサメ自身のダイレクトアタックは粗0若しくは 激減という言葉を使ってよい状況だ 魚がヒットした後のサメの攻撃に関しても磁力の大きさや魚のヒットの状況によりある程度の抑止はあるものの魚のボディーとジグの位置による磁力のエリアの問題もあり獲物を持って行かれることも多かった。

只 ジグダイレクトはスリーブ状のネオジウム磁石をお尻のアシスト若しくは頭側からリーダーに通してジグを結束すればサメダイレクトアタックは防ぐことが出来る事は分かった。テスト品はジグ本体に穴をあけて仕込んでテストした。サメ以外は普通にヒットするような状況だ。ただしネオジュウムとはいえ最大8mm程度の穴をジグ本体にあけるという事は案外難しく 埋没で同時鋳込みは危険もあるし磁力の変化にも問題がある。 断面欠損もかなり大きいのでジグ形状によっては小型を複数個埋没させるといった方向の方が収まりは良いと思うこれを商品化するに話題性は有ると思うが埋没の方法自体が手間でありジグの外に磁石が有ったほうが効果も高いので 態々特許取得してやる意味があるとは思えない。磁石自体の大きさつまり磁力範囲も問題で大きければ効果は大きいと思えるがヒットした魚の後ろから来るサメに何処までの範囲を守備する必要があるのか?そこが問題だ。その他問題点は磁石ゆえにアシストが固定されてしまう。ジグ本体に埋没の場合はジグ本体にカーボンフックならピッタリとくっつく(ショートジグ)ヒットレートはそこまで変わらないかもしれないが一応そうなる。先に書いたチ元側やリーダーに穴通すやり方だとジグ本体より更にフックの団子化が激しいWW。   磁石の他にシングルストランド ガルバりゅーむや亜鉛処理した針金の効果は割に顕著だ ホームセンターや 金属商から買うことが出来る普通の針金(軟線)を50センチほど使うだけで サメの忌避半端ないし ファイト中に魚を取られることも少ない。只サメの大きさにも影響がある可能性は否めない。つまり300キロの個体と100㌔の個体では忌避に差があるだろうという事だ。これは磁力にも関連するし サメ自体の興奮度合いにも関係してくると思う。

ただしシーズンによっては単線を魚自体が忌避している可能性(気分的にのレベル)も場合によっては有るが 硬質のフルストランドでジギングしてみたがそこまで気になるほどではなかったように思う。カンパチやマグロは普通にヒットする。縄きりの居るエリアのバラムツジギングなどはかなり優秀だ。ラインギレが一切ない。ただし単線はキンクが問題でありファイトもダイレクトでかなりキツイファイトを強いられる。ヘッドシェイクが頻繁なマグロなどは結び目の負担が大きくファイトが長引けば切れてしまう。 ショックリーダー代わりにワイヤ―等を付けないとノット切れが頻繁に起こるようだ。何にせよワイヤーやストランドでの検証は 竿がローラーガイド換装品でなければ実施不可能であり私以外に態々やる釣り人は居ないと思う。

サメの忌避製品に関して魚がヒットした後にメインラインにスナップして落とし込むkaien(海園)という使い捨て系がある 17000円電池切れたら終わるタイプ 海に落とすとアースと端子の間に電気が流れてサメを寄せ付けないというシステムだ。入れるタイミングが難しく 魚がよれて大人しくなるゾーンに達する前に獲物のエリアに到達させねばならないので ヒットして巻いているうちにメインラインにスナップしなければならないので2人掛かりでやらないと難しいし ルアーの場合途中に掛かりがないのでサメがリーダーを切ってしまうと装置も失うことになるWW効果は流石に漁師用なので高い効果を発揮するようだ。



最後に私が行っている検証はあくまでサメ避けがテーマでありサメ釣りたい場合 コーティングワイヤー等のサメヒットのチャンスがあるものを使うほうがやり易いだろう。釣ったばかりの生きたカツオをイワシボールに群がるサメにブイ付けて流してみたことが有るが サメはヒットしなかった。勿論ワイヤーハリスだった訳だがW ワイヤーを忌避しないケースとそうでないケースの境が何かは今のところ解かってはいないが まあ一言で言えば奴らも餌とみるや何でも襲い掛かるアホではないと言えると思う。
また 磁力を嫌がるのはサメであって鰆や海外で言うマッケレル(鰆の種)またはバラクーダ 等には全く効果は無いので 鰆がいる場合普通にジグは切れる。磁石はあくまでサメ対策であり釣りの工程の何処を重要視するのか?によって変わってくると思うういった魚の場合 フルストランドの釣りの方が釣りそのものは安定すると思う。