釣りには様々な種類があるが、日本におけるルアー釣りというものはやはりキャスティングから始まった。
自分で投げて自分で動かして釣るというあたりである。おそらくルアー釣りの中で一番魅力的な分野と
いえるとおもう。ただ歳をとるとそれが徐々にであるが難しくなってくる。その結果楽に操作できる道具や
回数少なくてもアピールできるルアーを考えてそれをリカバーしていくのである。幸いにも歩くのは
まだまだ可能でありリタイヤは免れている。
UZUの新名君の電話から大東に行くことになった。業務的な仕事の下見らしくその上での案内を兼ねた
釣りとして同行することにした。:。


貧乏メーカーにふさわしくやはりここはスカイマークとフェリーでの移動を選択する。折りしもフェリー大東の新船の
処女航海に乗り合わせることになる。乗り込む時記念品をもらいやや嬉しいきもちになる


船内は新しいペンキ臭と家具の匂いがややきつかったが以前と比べてかなり快適な船旅が出来そうである。
それに安い5500円で大東まで連れて行ってくれる。


フェリーには北回り南回りという便があって北周りは北に先に付き北から先に出発する。
何時ものようにクレーンにてケージを吊り上げて上陸である




硬い地面に降り立ち 26荘の車に荷物を積んで民宿へ 
レンタカーを借りて早速磯へ、、。と思ったがまたもや先週送った宅急便が届いていない。
まあそんなこともあろうかと一応手持ちも持ってきたが靴が無い。ここの磯だと殆ど要らないが
濡れるのが嫌なのでやや 高台から釣ることになる。新名君は普通に釣っているが
ここには初めてなのでやや用心気味で釣りしている。その辺りを見ると以前連れてきたアホな
元生徒と比べてマシである。釣りは確かに魚を釣る事が最終目的であるが、自然をどの時点で見切って
魚を釣るのか?という点はかなり個人差がある。しかし、磯で海水で濡れるという行為は日常的に
無いほうがよいのは間違いない。よく雑誌でウェットで泳ぐという記事が載っている。また シーカヤックの釣りも
しかりである。やっている本人はどうでもいいが それをみて追従する人間にはデメリットをきっちりと伝えておかないと
簡単に死人が出る。特に磯やカヤックは間違えば必ず生死にかかわる可能性がありそれを認識した上で
本番に望まねば海上保安庁のお世話になって恥をかいたり。死体袋で帰宅する羽目になる。
そうならない為にも基本濡れない事が一つのラインなのである。磯の形状と波の方向を見れば
どこにどんな感じの波が来るか?それは長らく磯で釣りをしたものであるが故にわかることである。
しかし 何故自分が濡れたか?という考察なき釣り師には習得し得ない事柄である。



西港の北の黒崎へ行ってみたここは潮とおしが速くGTやその他の魚の可能性が高い場所である。今回l
ここの滞在予定は次のフェリーの出港まですなわち1日半である。短いようであるがここが釣れるか釣れないか?
をみるには十分な時間である。ここであれば黒崎 マグロ崎 北港東 空港南東側の4箇所を回れば粗回ったといえる状況
となる。こういった釣り場は日に日に釣れなくなる傾向が強いので2周回る必要があるかはベイトと魚のコンディション
による。だが大抵の場合一回いった場所へは2回いく必要は無い


北大東の一級ポイントの一つ黒崎 潮が緩かったのか?いまひとついい感じではなかった。
やっと郵便局に荷物が着いた。昼の弁当をとりに行って弁当を食い 郵便局へ行く 最近日通と提携しているらしく
ゆうパックの速達が無くなってしまった。その為かなり前もって荷物を送る必要がでてきてしまった。
荷解きして靴とカバンとその他の装備を整え釣り場へ行く先ずは北港東からである。
黒崎の潮の状況から潮が緩いと判断し潮の流れに影響のなさそうな場所をチェックしておく。
このあたりはGTの実績も他魚の実績も多く釣り場としてもかなりのスポットといえるだろう。



こんな場所に来ると大抵の場合大型のルアーを想像するが15センチ以下のプラグのほうが圧倒的にヒット率が高い。
トカラの堤防に行ってもおそらくこの傾向はあると思う・勿論GTやその他の大きな魚が居る場合はやや大きくても
良いかもしれないがやつらとて小型に反応する傾向を肌で感じるときが多い。私が今回使っているのはCSPシンキング
モデルである。来月販売させるがかなりの飛距離が稼げて重宝する・そいつを届かないがリーフエッジ付近まで投げて
曳くわけだが魚が居ないのか?追ってくる魚があんまり居ない。ためしにミノーを投げてみるが結果的にはあんまり変らない。
大の男2人しかも一応この道に精通しているという面ではつれて当たり前的なはずであるがダツすらかすらない
感じである。天候的にはうす曇 浪は台風一過のうねりが大きな入ってはいたが底あれするほどの
波ではない。4日前に台風が通っている影響なのか?



そこをあきらめ今度は空港北東側の真黒崎側に行ってみる。もし、北大東に行くならここは絶対に行くべきなポイントである。
バイクだとポイント200mまで付けれるのだが 車だと降りて800mは軽く歩かねばならない。車を最東端プールの駐車場に
止めてそこをみるとやや不安な状況である。海面から10m程の飛沫が上がりあたりはガスがかかっていた。
それでもいけるところまではいってみようということになる。確かにうねり波はきついがよくみれば魚の付き場はある。
しつこくやってやっと魚が釣れだす。新名君がカスミアジを釣り上げたが 小さいので写真は撮らなかった。
そのあと先を行っていた私にヘッドアンドテイルででっかいGTが出たのだがそれっきりである。2人の活性はいやおうなくあがるのだが
そのあとは続かない。
彼は飛沫の洗礼を受けてビッショリ濡れている。(笑)私は例のごとく飛沫を避けて釣る。だが ある程度真黒崎に近づいた時点で
それ以上は波が酷くて行けなさそうである。仕方なく車に戻り タックルを考え直しに宿に戻り、夕方の潮を狙って再び黒崎へと
足を運んだ。あまり期待はしていなかったが、スリットの際を曳く私のルアーにヒットしたが外れた。おそらくチビキか何かだったのだろう。
時間になって今日のところは切り上げることにする。
しかし、毎度のことながら釣れないときのギャップが激しい。今日わかったことは日中は潮が緩く本日行った場所では空港側のほうが
分がよさそうなことである。つまり潮が早い朝夕はある程度のところ 潮がよくない昼間は潮が通す場所を探すという感じである。




今回私が持ってきたのは81EXTに6500のソルティガラインはPE8というタックルのみロッドはMHタイプなので
かなり硬い及び強いロッドである。前回までは磯は10proを使っていたが今回は真面目な大物タックルである。
実のところ今回はプライベート 仕事というわけではない。そういう意味合いから一般的なこの竿でどこまで
魚が釣れるか?やってみたくてこのタックルにしてみたのである。
新名君は熊谷さんところの10.6ftで釣りを展開する予定らしい。 期間中思ったがさすがに2.5ft違うと飛距離
を稼ぐのが楽そうである。こっちは目一杯(何投げても常に力一杯は私の普通、爆)と彼が軽くで飛距離は同じぐらいである。
まあそんなことは自分と釣り場の間にはそこまで重要ではないのだが。
おそらく並みのキャスティング技術の人なら9−10ftあったほうが釣りは楽かもしれない。
しかしその長さでのファイトを考えるとこれまた力や技術が並みだとやや短めのほうがお勧めになるので一長一短ある。




早朝 民宿の飯前に北港 東ポイントへ入ってみる。朝は満潮であるので 磯がある程度深い場所で釣りしたほうが
濡れないし大物の可能性があると考えてからである。潮も予想通り岸近くを流れており 期待できる感じだった。
北から数えて3つめと4ッめのワンドから各々釣りを行う。CSPシンキングを沖からズルズル引っ張ってくる。
このルアーはFとは口の設計を変えて水面コンタクト時にスイムするように設計しなおしてある。 水面下では
ある程度のスローでワイドに泳ぐようにセッティングしてある。基本はスプラッシュで誘いながらスローでジャークを入れつつ
引っ張ることになる。30分ほど同じ場所でキャスティングしてみる。通常だとじゃんじゃん移動してやる気のある釣り
という風になるのだが昨日の感じでいくとある程度の回数を同じポイントで続けるほうが効果がありそうである。
俗にいうマイグレーション待ちというのに似ているがそれにプラスして魚の嗜好が変化する可能性を待つというのが
本来の狙いである。その結果ヒットにはこぎ着けたのだがドラグを10m程出されただけでフックオフしてしまった。
130m程隣にいる新名君はCSPノーマルでカスミアジを釣り上げる。更に帰りしな北港本体でアオチビキが挨拶に来た。
どうやら本調子ではなさそうである。飯を食べてからタックルをまた選びなおし昨日行けなかった真黒崎へと足を進める。




新名君が車を降りると用を足すので先に行けというので 何時ものようにテクテクと空港のフェンス横をとおりポイントに
歩いてゆく。いうまでもなく歩くのは大好きなわけで鎖を放された犬と同じである。
あっというまに彼とはぐれてしまい(爆)後で大事になるわけであるが・
何時もいくポイントについて1キャストでいい感じのMTが釣れた。この近辺は潮も流れるので魚は居る。
CSP丸呑みである。




その後もぼちぼちつれたが新名君が何時まで経っても来ない。彼を探してそのあたりをうろうろしてみる。
一方新名君は昨日波がひどくて断念したポイントあたりから初めてやっぱりMTをつっていたらしい。


ピンが来てないのは彼がセルフで撮っているからですよ一応 (俺もセルフですけど年季が違います。爆)
その後も色々釣ったらしいがさすがに私が居ないので色々探し回ったらしい。その間雨が降って雨宿りしたりしていたので
お互い合えずじまい私は北港側まで歩いたり下が見つからず。彼は彼でもしかして事故??との心配で車まで3往復したらしい。
たしかに死ぬならこんな場所で静かに死にたいと考えてはいるが まだ死ねないらしい。濡れない様に釣っている私が
全身びしょ濡れで波かぶっている人間から心配されるのはやや不思議であるが まあとにかく飯前には車に
移動してお互い再会を喜んだ(爆)
昼に飯食いついでに漁協に行ってみる。でっかいマグロがあがっていた。50キロぐらいは軽く有りそうである。
そういえば今日の昼で船に乗り南に移動のはずだったが未だここに居る。どういうことかというと
フェリーの時間が延びたのである。処女航海ということで島を挙げてその新船の就航祝いと島民へのお披露目があり
出航が1日延びたのである。

というわけで80%ぐらいのポイントを釣った我々は手持ち無沙汰になる可能性を考え
明日午前中マグロ釣りの船に乗ることになる。マグロも釣ってみたいからやっぱり。明日の船を押さえて
今日のうちに島の殆どのポイントをたたくために再び空港南側へ行く。ここは前々回に見つけた。
引きの潮流が島の近くを流れるのでキャスト範囲に潮が近づくポイントである。
南の角からはいって反時計回りに岸よりを歩いて釣りを行う。GTはみた事がないが
カスミアジやアカマス等が多くかなり有望な場所である。予想通りカスミアジがヒットする。

日が傾きポイントも沖潮によって消されていたウネリが潮の弱まりと共に岸に押し寄せるようになってきた。
やや早足でポイントをチェックしつつボツボツと魚を釣ってゆく。



結局潮があがって釣り終了となる。三度黒崎へ行ってみたがやはり 一度行く場所に2度行くべからず
である。ジュース絞ったミカンみたいにカラカラな状況である。
それでもやや北港よりの深い場所で因れ側でチビキ大王がチビキを仕留めて終了となった。




早朝4時半おきで朝飯とタックルの用意を済ませて出航がどこの港か?を調べる。
というのも港の3ッつの内どれか天候しだいなのである。つまり南から風が吹くと北港東風なら西港という感じに
その日の天候で下ろす位置が違う。しかも クレーンで吊る必要から クレーンが居ない場所からは下ろせない。
昨日西から上がったので西かと思えば西でなかったりするそのため 他の船の行く道をよく見て動かないとアウトになる。
私のように遅刻常習犯にはとてもつらい場所なのである。それは遅刻すると確実に置いてけぼりを食らうからである。



この日は北港からの出航だった。何故なら今日の昼には西港からフェリーが出るので荷役の邪魔になるからである。
真黒崎の沖に出るのに5分ほどで到着。新名君はここの定番ロングジグである。ここで何を使えばいいか悩む人がいるなら
迷わず200−300gのロングジグをお勧めする。それにスピニングの組み合わせが一番いい。なぜ私がそういうかといえば
私がみをもってその体験をしているからである。ショートジグより確実にヒット率は上である。確かに大きい小さいはあるかもしれないが
うちのジグでヒットしやすいものなら270VMや320VMあたりが鉄板である。
そんな中相変わらずスローを検証している私にカスミアジがヒットする。水深100m近いところでカスミというのもよくわからないが
こんなところでヒットせずに磯からヒットすりゃ多少喜べるのだが。オーシャンハンター77ベイト 以前のスピニングビッグゲームには
つらい竿だったがベイトになってややましになった。



新名君はといえばいきなり3回の上げ下ろしでマグロヒットである。
ウラヤマシー俺も釣りてーと考えているがスローだとかかりにくい。勿論状況によって
どうなるかはわからない自分のチョイスの幅の問題もあるとおもうのでスローでは
ヒットしにくいというのはやや怪しい見解である。だがここ10回程度累計でやっての結果からいうとロングに軍配という傾向はかなり
強い。

本人曰く 今までジギングして一番いい日だったらしい それはそうだろう累計で70キロぐらいはつってるわけで
たった3本でである。そんな釣り場早々ないのは間違いない。


一方そんな幸せな男を横目に色々持ってきた宿題を淡々とこなす。浮気心が起きないように
ジギングタックルはスロー以外持ってこなかった。実験はいろいろやったが、マグロもウジャウジャ居るというわけではなく
ある程度のところをマイグレーションしている感じである。そういうところで結果にいたるにはやや時間が足りない感じである。
キハダマグロは黒マグロよりはルアーへの反応は良い方である。反応が良いというのはそこまで好き嫌いがおこりにくい
という意味合いでである。そういう中にあっても今日は水面への反応が今一つである

 
マグロを釣ると船長が直ぐにさばいて心臓をくれる。勿論食べ物としてくれるわけだがやはり不慣れな我々からすると恐ろしく食べにくいものである。
本日のヒットラインというか当たり前だが大東の真黒崎沖には北東向けに60−100ぐらいの浅瀬が岬のように伸びている。
そのヘリが崖の様に一気に切れていてその壁の近くをまぐろは回遊している。漁師の仕掛けも120mラインあたりである。
潮があたってよれているこの近辺に生きムロをつけた旗のついた縄を複数流して魚を釣るのである。 そこに近くなるとルアーに何かさわる 
まあこのあたりで忘れてはいけないやつらが居る。
調子よくジギングしていた新名君だが「アレッ」。と叫びつつリーダーからスッパリなくなったラインを巻き取る。やっぱり居るのである


ということで寂しさ紛らわす為のジギングにトライというかGTロッドにジグ結んで30mも沈めれば途中でジグが落ちなくなるので
すかさずあわせてファイトなのだがこいつがなかなかのファイターで突進力ならマグロにもひけをとらない最大で40キロほどになる
ので強敵である。こいつは子供しかも小学生サイズである。大きいと2mほどはある。怪我に注意。
新名君は30分に1っこの割合でジグをなくし私はサーフェスルアーとスロージグのテストで色々忙しく動いていたがまったく釣れない。
というか船の流すラインがあまりポイントにダイレクトではない。自分的にはもう少しやや瀬よりのほうにマグロのマイグレーションが
あるきがするのだが。。。考えられる原因としては船を基本沖合いから流しはしめるので風と潮が真逆の影響でややズレ気味でポイントに入る
結果的に朝方のように連続でヒットしないのである。
時間は悪戯に過ぎてゆく今日は南大東に入る日である。明日から南を釣ることになる。そのため1時発のフェリーにはまにあわねばならない。
これが結構ギリギリである。船は12時にしか上がらないので早上がり不可なのである。
あと一流しで帰ろうといわれたとき船長にお願いして自分が思うラインを流してもらうことにした。
EBI−SC190gを使いポッピングを行う。潮がよれてくるとマグロは水面に出やすくなる。これは地元の漁師さんの言葉である。
太陽は高いが潮はよれてきた。舳先から左右にポッパーを投げる。
3投目に水面が炸裂急激に潜るマグロのひきがロッドに伝わる。





10分ぐらいファイトしたろうか?やがてノラリクラリトあがってきた船長がギャフ打って終了である。
色々実験をやっていたとはいえここまで来てマグロボーズというのも格好悪い最後の最後でクライマックスという何時ものパターンで釣り終了となってきた。
ぎりぎりセーフであった。



船を急いで戻し クレーンで吊られて陸に戻り 車に乗って民宿へ戻り急いでパッキングを行う


すっかり顔見知りになって世話になった民宿にマグロを入れる。30分余裕が出来たのでアイスでも
とフリーザーを探すと面白いパッケージを発見ご当地レア物??中はチョコアイス。だった


あれほど急いで用意したにもかかわらずなんか民宿の食堂には南のお偉方が集まってさっきのマグロを
皆でつついている。昼間からいい感じでお酒が入っているみたいである。まあいいけど。結局フェリーに
乗り込んだのは1時40分出航は2時であった。(さすが沖縄)そんな事ならもう少しマグロ釣り出来たはずである。


南まで850円1時間の船旅である。

北大東編終了南大東へ続く




次回 予告

やっぱ磯は楽しいねー新名君の巻