Tasmania

魚釣りを理解する旅


遡る事5か月前森下君と九州の家から1800キロ彼方のマス釣りに行ったところから話は始まる。高速道路を使い米代川の解禁日に現地を見に行った。過去1-2回サクラマスは行きはしたが何一つ解っていない。川の真ん中に突っ立って適当な竿で流れにルアーを投げては巻くという作業から何かを得るには時間が足りていない。ヤマメ釣りは中学生の頃からやってはいるしどう釣るかもよく理解している。がしかし遡上のマスに関しては湖のマスと同じく掴んでいるとはいいがたい。イワナ、ヤマメのそれとはだいぶ違う感じなのだ、この感じは平戸の堤防シイラやケープコッドの早朝のキャナルでのストライパー釣り最盛期の池田湖のレインボーの釣りにも通じるものがある。つまるところこうやったら釣れるという部分が見えない事、見えにくい事 または見切れないことが原因なのだ。日斑による部分も重なってそれはさらに加速的に真実への道を隠してしまう。そういう意味では有名な河川の人の多い解禁日に釣りそのものを観察するのはとても良いことのように思えた。解禁日から3日間 これと思える釣り人の動きを観察しつつ自分でもその釣りを行うのだがこれがなかなか奥深いところが垣間見れた。先ずレンジの問題 またそのマイグレーションのパターンの解析の優劣が問題のようだった。見ている限りではラインやルアーのレンジメンディング以外の釣り人側の操作で特筆すべきものはなかったように思えた。

勿論釣り場や季節的要素 川の水温や濁り水量にもよる部分があるはずであるが同じ天候の3日間ではそれを見ることはできなかった。2日目に現地の名人が使っているルアーを見てレンジではないかという結論に達して ルアーを改造してその日の夕方ストライクが取れたまあ途中で外れたが、気になるのは名人が「ヒットすると思わなかった」。とつぶやいたことである。このいみがやっかみ冗談を含むものであるなら問題はないが、我々が行っている行動に対する部分でこのコメントが出されていたのであればそれが果たして何か?ここが気になるのである。


勿論それに限らず魚が釣れる方法自体やパターン解析が行われていれば何ら問題がない、ただ経験量の少なさから加速的に釣りを進歩させようとするのが目的である我々にとってそういった経験者の言動や行動に対する意味付けは実践に対するレスポンスを感じるまではトライしていかねばならない事柄なのだ。なぜ我々の竿が曲がらないかは明白な理由があると考えるべきだろう。帰りに釣り堀のレインボー釣りも見学して帰路に着く きっとヒラスズキ釣りがこう言った感じの人もいる事だろう問題はその過去の経験量と引き出しの力だと思っている。
レンジの浅いミッド系のルアーの開発も含めて次のタスマニアのシーランに臨む事になる。




ホバートのターザン
俺今年は結婚するから行かないと言っておきながら、昨年苦渋を舐めたアーサーリバーだけは合流するらしい、クリス氏(以後敬称略)とドワーフキングのミカエル氏と合流することになる。昨年体験してわかったことはいつものように自分の好きに釣ることができないという辺り。決して悪い旅ではなかったがどうすべきか?という現実に直面した時の我々側の対策の立てにくさが問題なのだ。トライアンドエラーが次の魚を釣るためのアイデアへ繋がると考えれば現地での時間を有効に活用することがより深い理解へ繋がるというわけである。その為行った現地で自由に動けないというあたりは非常にマイナスのリスクとなる。よく 遠征で現地の人間を頼ったり 身一つでそこに行く人は多いが基本自由度は自分で拡張できうる最大に近いもののほうが得られる経験、体験は大きいと考えるべきだ。福岡―関空からケアンズ アデレードとジャンプを繰り返し出発してから約27時間後にタスマニア ホバートへ到着。20分遅れでメルボルンから合流となった。ワニのいる川を腰までつかったりリバーマウスの40センチ水深のサンドバーの浅瀬を400mも歩く野生の男と空港で会いアーサー川の攻略が始まる。

今夜はホバートで宿泊して翌日早朝に出歩くことになる。今回は前回と逆回り 中央側の高速を上まで使いそこから反時計回りに外周をはしり目的地のアーサー川へと行くのである。前回は河口側で4-50センチの細いブラウンは見たがヒットには結びつかなかった。川の深みではプレジャーのトローリングが頻繁に見かけられたが 魚が釣れていいる感じではなかった。実際前回リバーマウスから最初のクランクあたりでの釣果は無に等しいものだったかと思う。だがどうだろう?ここらあたりに魚が居なかったのかもしれないしそうでなかったかもしれないのである。前回たった2回のストライクから拾えることは少ないがその2回のストライクは河口から10キロ以上上流の支流の合流点だった。今回はそこにまたもやカヌーを持ち込んでやってみようという事でこの話は落ち着いている。つまり現地のミカエル氏のボートで上流部までぶっ飛ばしそこからインフレーターのカヌーを降ろし船が入れないところを釣ろうという作戦である。確かにカヌーだともう少しストラクチャーに対して細かく釣りをすることが可能である。今一つパターンの解析が遅れ気味な魚だがルアーの釣りの基本である 釣り場の特定からスタートすることに決まっている。ガイドの釣りやチャーターボートの釣りはその特定を人任せにすることによってより魚に近ずくわけだが、我々のやっていることもそう変わりはない 現地に知り合いが居てその話の裏付けを取りに行っているようなものだからだ。ただそこからの拡張についてまた自分自身の釣りの解析や発展は自分のものとして育てることは可能なのだ。その為にカヌーを持っていき自分の活動域を拡大するのは至極当たり前の行動だ。



冷たい雨と強い風
今回はアーサーリバーを大潮に合わせての釣行なのでホバートからA10-A5と走って北のバーニーの街で釣り具(ランディングネット)と自炊の為の買い出しを行う。都合400キロ余りを走って昼にはアーサー川の畔に建つロッジに到着する。初日で時間もないので ミカエル氏のパワーボート上からの釣りを展開してみる。なんというか相変わらず空気が冷たい。季節的には日本でいえばサクランボの花が咲いている時期とおなじと考えていただきたい、ただ緯度的に言えばかなり北というか滞在中の朝の冷え込みは氷点下 冬場は平地でー5度が当たり前 九州―中国地方のスキー場の気温とほぼ同じである。まあ北海道より更に上?と考えるべきだろうか?勿論周りを流れる海流や近くの大陸の影響も受けるはずであるので一概には言えないが ホバートからは時折オーロラも観察できる緯度というところだ。だがタスマニアの規模からして福岡と鹿児島あたりの気温差はある訳で北半球の反対に北から春がやってくるわけでそうした理由から福岡にして鹿児島の辺りの川 距離的には北九州から 佐多岬ぐらいの位置に釣りに行っている訳である。まあホバートより2-3度は暖かいハズだったのが天候的には劇荒れ移動中も強風に煽られつつ運転そしてロッジに着いた途端 激しい雨である。まあ寒流が流れる海域の海風ときたら冷たい ケープコッドを思い出す(笑)川のほうが暖かいのではないかと思えるほどだ 私が住む地方だと春に南が吹いて雨が降れば 魚は約束されたようなものだが北国はそうはいかないここには雪はないから雪代は関係ないが 雨は今の時期は今一つよろしくはない。おまけにこの島南東部と北西部では降雨量の差が10倍近いらしく5000mm降る所もあれば500mmしか降らないところもあるという話だった。おまけに50万人程度しか人が住んでいないらしく1300万人も住んでいる同規模の九州からすればインフラの整備もされておらず釣りのアクセス自体もかなりきつい入渓しても簡単には帰ってこれないというのが通常だここアーサー川も川の上流部は道も無く粗未開地と言えるだろう。話は戻るが雨が降るのは歓迎はできない理由はもう一つある。原生林のなかを流れている。この河川とんでもなく川幅が狭いその為15キロ以上登らないと瀬がないというか倒木だらけの整備されていない用水の溝があってそこにタンニン分の多分な紅茶色の水が滔々と流れているのだ、海は海で広大な砂浜でそこに通常沖から高い波が押し寄せ岸から200-300mは真っ白な状況 リバーマウスとは言ってもかなり釣りにくい状況なのである。シーランは新月の大潮 その遠浅の砂浜から上に登ってくるという話だった。我々が9月の下旬を選択しているのはそのせいだ。シーランというからには海からの接続という事で日本でも行われている遡上前の釣りはされているのか?と聞いてみたら実のところ海で釣れているという話は彼らには無いらしい?まあ不思議だが河口部に港が構えられているような状況であれば魚は自由にうろうろできるはずである。実際その通りでホバートは港口あたりまでシルバーのブラウンが釣れる。
吹きすさぶ冷たい海からの風と寒波の入った時の特有の断続的な晴れ間と雨の中 ボートは風をよけて河口から5キロほど登った若干川幅のある片側が浅いバンクになっているあたりからキャスティングが始まった。前回も若干思ったがやはり彼らは浅いバンクにキャストする傾向が強い。寒いながらも私は持ってきたルアーの様子を見るために川の真ん中に投げていたが岸側では30-40センチ程度の魚のフォローが時折あったがヒットには至らなかった。 天候は刻々と悪くなった。日が傾くと基本天候がよろしくない。明日から行うであろうカヌーでのキャスティングに向けて川の観察をしながら 船は上流部へとむかい前回魚が見えた分岐点まで登るが何さま雨がひどくて魚釣りにならない、寒さで手がしびれてキャスティングがうまくできない。


それでも前回のことがあるので若干の期待を込めてキャスティングをするのだが魚も反応がない。それはそうだろういくら何でも寒すぎだ手を水に濡らして良い気温ではない。夕方ロッジにばたばた戻り割とシンとした雰囲気の中ステーキを食べながら明日のことを考える。
アーサー川のロッジには2つの薪ストーブ 外暖炉と内暖炉があるが一つはレンガ製 2つ目は外のルーフのある土間に備えられたファイヤープレイス的暖炉である。大体彼らは外暖炉の前に椅子を置いて食前食後にビールを飲む。寒いところには寒いところなりにいいものがあるのだなと感心する場所である。建築が好きで実のところ近しい人のみは知っているが建物を見るのがすきなのでこんな感じのところをぜひ作りたいが何さま私の住んでいるところだと火は焚けそうもないしおまけに暑い(笑 やぶ蚊だらけのところで足や腕を手でパチパチ叩きながら火を眺めてビールを飲むのはちょっと無理ではないか?と感じてしまう。毎回のことながら南国育ちの私は電気ベッド(電気毛布のベッド版)が無いところ以外での就寝は熱源のすぐ横つまり暖炉の前と決まっている。パズの大野社長が持たせてくれた暖かいインナータイツを着てその上に更に厚手の靴下とシャツをきて暖炉前のソファーで毎晩寝ることになる。年寄りは熱が足りないまさに寒いところに行くとそれを体感することが多い。



翌朝朝シャワーを浴びる彼らがリビングで何やら食べているあたりから私の活動も始まる。すぐにウェーダーをはいてカヌーの支度をする。インフレーターのカヌーをトレーラーで引っ張るパワーボートの上にパンケーキのように重ねて川を遡る。私としては最上流部から行きたかったが 昨晩の嵐(風速35m程と激しい雨)がいまだ完全に止むには至らず。昨日釣りを始めたあたりより更に下の辺りから釣りをすることになる。彼らは河口部付近に釣り場を絞るので上流部にはいかないとの話である。確かにそうではあるしかしこの手の釣りの原則として寒流帯に位置するタスマニアで海も川もさほど水温は変わらないそうなってくるとどちらかといえば地形的優位性と河川が受ける気温のほうがコンディションに大きく反映するのではと私は考えている。それに基本黒色である有色の川の水色は太陽の影響を受けやすいと思うのである。だが この流れを分岐点まで漕ぐのはちょいと骨が折れそうである、



カヌー始動
河口から4キロほどの支流の分岐点あたりで降ろしてもらい思うところでルアーを投げつつ川を遡る。ここから上流の分岐までは8キロは有るので無理だが昨日釣って反応があったあたりまでは行くことは可能だ。両岸に聳える高い木の間を滔々と流れる川の水面に静かにパドルを差し込むように漕いでいく。なんというか釣りでなくても来てよかったと思えた。わざわざ日本からカヌーをひーこら持ってきた甲斐があるってものである。初っ端から岸側のキャストから魚が出てきて驚いたがサイズにも驚いた、日本サイズである(笑 25センチがごぼう抜きで上がって空中で弧を描きつつカヌーの反対側の水面に飛んで行った。(笑 ピックアップ直前のステイでヒットするのでどうしてもそうなってしまう。都合3回同じことを来りかえす。なんというか食いきれない何かがあるのだろうと判断 日本でデカミノー病にかかっている私でもこいつは何かが違うと感じざるを得ない。恐らくこの時期のベイトは確実に小さいのだと私は思っている。水面に時折群れているベイトは白魚のような魚である。それでもトラウトやシーバスではアピールやリアクションで若干はヒットすると思うがここではそんな空気すら感じない。現地の彼らが使っているのは8-9センチの操作性重視のミノー オフセットリップ系インジェクションなのだが、たいして私が良いと思えるのは5センチ6センチのミッドレンジミノーというところだ。まあ釣り方の問題もあるので一概には言えないが実際釣行期間中現地ではそう思えることが多かった、うちのルアーでいえばデカくて81T ベストサイズはHRTM55や55MD 通常では79MDあたりがチョイスされる




ランディングポイントから3-4キロ登って ここからいよいよ上流部に勝手に行こうと思った矢先 ボートが上がってきてランチタイムの為にロッジに強制退去させられる思えばここで回収を断って上まで漕ぐべきだった、しかしノーフィッシュであったことや強風の影響で判断があやふやだった。釣りにタラレバを持ち込んでも何の解決にもならないがこの原稿を書いている帰路ならそう思う 釣りの最終目的である一番の要素である場所を条件に応じて探すという部分において物理的に不足していたのは否めない現実だと思う。短い期間で九州全域を対象とした釣りを展開して自分の思う結果にならないのはある意味当たり前である。そこが醍醐味でありそこに自分を嵌め込めるかがこの遠征の醍醐味なのだ。遠くに行くばかりが釣ではないが自分にストレスを与えない体験に発達はないのも事実だ。そういえば本日ボート組は40-45CMぐらいのシーランというか銀化ブラウンを釣っている。うーん あんまり羨ましくはない(笑 まあ河口付近にある程度の魚が集中しているのは解ったがいかんせんあんまり釣れる気がしない。ていうかアーサー川は前回もそんな感じなのだ。ただデカいのがボツーンと釣れる川ってことなので数ならホバートのダーウェント川のほうが余程居る。そんな川なのでとにかく大型目的になるだけ照準を合わせつつ魚を釣るしかないのだが、いかんせん天気悪すぎである。本日も容赦なく(笑)強風が海から吹きこんでいる。午後からまたもや雨が降ってきた、時間的に上流には行けそうもないのでロッジの前からカヌーを出して対岸に上陸し下げの流れが当たる側とボトルネックから海に流れが出た後のヨレをチェックしてみる。まあ予想通り大したことはない。高速巻きに反応があり手前ピックアップで食いそこねが2回あったのみ、そこから追い風に乗って川の上流に漕ぎあがり岸寄りを打って釣りをしてゆくが相変わらず。金太郎飴状態25センチぐらいの葉っぱみたいな魚ばっかりである。しかもヒットもしない。じゃれる感じだけである。  



切り替え

翌日彼らが帰るので翌日こそ上流部から流れようと思ったが朝から土砂降り&強風しかもまたもや30m級の風である。もう朝は彼らの船に乗らなかった 私一人ロッジ側のボトルネックの部分にオカッパりに行った。そしたら珍しくピックアップギリラインで45センチぐらいのブラウンがヒットして首振りでバレた(笑、、、、、、、、、、、)うーん暫く魚から離れてみよう。という事で釣りやめー、で近くの観光スポットを見て回る。そういえばこの辺りのこと全く知らない せっかく車があるので車で回ってみる エッジオブザワールドやスタンリーの漁港や 崖を見に行き明日の移動に備えて買い物をした。明日はストラーンに向かうことになる。未練はあるがアーサー川はもうやめてヘンティ川に早めに入って釣りしようぜって事で身支度を整えて早めに向かうことになる。






渓流も有れば打っていこうという事で今回ヘルヤーゴージ付近のアーサー川の上流部をチェックしてみる。これが案外簡単に釣れる 水温はおそらくだが10度ぐらいだと思うがそこまで難しい感じではない 浮かして流して食わせるパターンでおかっぱりながらぽつぽつアタリはある。まあ川を歩いて釣りまわるのはいいが入った場所に絶対に帰ることが前提の釣りになるので今回はやめておいた。ブラウンが見えたことでいい気になっている我々は川を越えるたびに車を止めて竿を出したがアーサーリバー以外では大したことは起こらなかった。






アーサー川のロッジから240キロ余り時間にして5時間ほどでストラーンのロッジに到着、近くのスーパーマーケットで肉を買い出し自炊に備えて気になっていたヘンティ川の橋から上流部にカヌーを繰り出す、5キロほど上流に漕いだが見た目と違って全く魚が当たらない てかライズも無い、おそらくだが川から上がるガスのせいであまり生き物がいない感じがした。河川の常であるが通常河口から数キロは流れがあまりないし潮の干満の影響も受けている感じだここヘンティ川も河口から約15kmほどの距離で50センチ程度の水面の上下が見える。その為腐食が著しく川底からブクブクと鯉もいないのにあぶくが上がってきている。都合上流部まで6キロほど漕いでみたが大して流速も上がらず、埒が明かないので漕ぐのを止めて川より下流を見に行くことにする。写真だけ見たらすごく釣れそうなのだがおそらくは今メインランドのダムに置いてるインフレーターのエンジンマウント付きカヌーをもって途中の10っキロほどをすっ飛ばして流れの中で魚を釣ればもっと違う結果になるだろうと私はおもった。橋のほとりのランプを通り過ぎて下流に2キロほど漕ぐと立ち木帯がある程度ひらけてアマモやクズモが生えているラインに差し掛かる。時計の針は5時30分だったが魚の居るラインを探す意味でも 更に1キロほど漕ぎ下ってみる。すると夕方のせいなのか?水が良くなるせいなのか?水面に魚のサインを見つける。結局 森下君が対岸で1っ匹私がその反対側で2ストライクというあたりで6時を回っていたので急いで漕ぎかえり真っ黒のハイウェイにのって1キロで早速当たり屋が車に突っかかってきた スピード60キロ程度だったのでバンパーパーツが外れただけで済んだが
粗真横を通り過ぎる瞬間に車のフロントに飛び出してくるたちの悪さはメインランドとほぼ同様の状況 小型のウォンバットらしくスピードもゆっくりだったので既に当て逃げ状態で獲物は道路に居なかった。雨が降らない時期に道路わきの緑の新芽には沢山の動物が目を付けるらしく、当たり屋は都合ロッジに到着するまで20頭以上は見ることになった。ここのハイウェイ日本ではおそらくは50-40キロマックスの道路だが森の中をくねくねとした道ではあるのだが100km表示がちょっとした直線や緩やかなカーブにある走り屋にはもってこいの道なのだが、レンタカーで日が暮れて走るのはやめておいたほうが良い。飛び込み自殺があまりにもレートが高く早朝から日が沈むまでを基本移動の時間としないとレンタカー代や車の修理代がかさむ。この島に来て道路脇に寝ているのはウォンバットとワラビー オポッサムあたりが通常たまーにこいつはデビル?ではというものも居るが一々降りて確認していたらきりがない。まあサイズは大きくて30キロの子豚程度なのでそこまで無いがメインランドの80キロぐらいのレッドカンガルーだとクラッシュ 最悪海外旅行で死ぬ羽目になりかねない。



小さな幸せ
魚の感触は有ったので早朝4時半起で翌朝 高い木が5m以下の林程度の密度になるあたりまで漕ぎ下がってみる。それと本日はこの島に来て一番暖かい朝の気温12度 日中は25度程度まで上がるようである。そのせいか水面の様子がやけにアクティブな感じである。ライズや追われる白魚のような小さなベイトが見え期待が持てそうである。魚を観察するため静かに下流へと漕いでゆく。




ヘンティ川はランプより更に3キロほど下流からスポットは始まる。前回ここでのカヌーはきっと良いだろう、、・という予測を元にカヌーをこの国に持ってきたのだ。この川はリバーマウスがクランクしていてその地点まで木が茂っており海に向かって開けていない状態つまり水面が穏やかなのだ。そこから長いサンドバーが海岸に平行に2-3キロ続き海へと注いでいる。昨年はそれがもっと直線が長くて途方も無い距離だった。今年はある意味釣りやすくなっていたということだ。クランクの手前のショアラインをお互い片側づつ攻めてゆく、基本ブラウンは浅いところが好きだ。ルアーのリップが邪魔なぐらい浅いラインのベイトを狙っている魚も結構いるカヌーのキールが底につくギリギリまで漕ぎよってはルアーをブラウンと岸の間にそっと落として引いていると雷魚のようにミノーにすーっと寄ってきてアタックする。成功すればヒットする。浅場の常としてバチャバチャが起こるとバレやすいのが難点だ。この方法で魚はポツポツながらヒットはするがサイズはまあサイズは30-35cmのサイズである。面白くはあるがサイズが上がらない。だが油断は禁物ドロップが岸に近いラインにいるサイズは結構強敵で一回りは大きいし釣られ慣れているのか?スプークしやすい感じがする。




まあそのためにカヌーでそ~っと近づくのだが水温なのか 季節的要素なのか不明だが今回深い方からの釣果があまり芳しくない。昨年は岸からポロポロ結構な数のブラウンが釣れたし、もう少し 釣り堀感が有ったが今回はそれがあまりない。特に水面のブラウンはスプークしやすく距離感を大事にしないと全然だめだ。ショアーラインであるしわざわざカヌーで釣りせず歩いていける水深ではあるが遮蔽物が何も無いのでかなりスプークしやすく
深いラインから浅いところへのトレースとなるととたんにレスポンスが悪くなる。
今回ラインをPE0.8 1 1.2と用意したが次回は0.6辺りも視野に入れないといけない感じすら受けた。ということで浅いサンドバーに引っかかりつつもカヌーからのキャスティングを続行する。既に川の直角ベンドに達しておりここからは広大なサンドバーと砂丘の間のチョークを釣ることになる。サンドバー側の急激な落ち込みで小型のミノーにいいサイズのブラウンが当たってきた。バーニーの街で買ったネットがやっとその役割を果たせる程度の魚だった。都合それと同じやり方で3回ヒットして2回ランディング出来た。森下くんも同じような釣りを展開し魚をランディングしてゆく。河口に着く頃には既に日も高く時間は11時魚もあまりパットしない感じに落ち着いていた。明日はフライを試すのと早くにこの辺りに来ることを考えていた。これでカヌーで漕げる範囲は大体探索が終わったため 日が傾くまでちょいと休憩することにする。海岸側の砂丘に単独行動の大きな犬の足跡があったので杭にロープを結んでカヌーの上で寝る。犬はある意味猛獣がないエリアではワニと並ぶ驚異だ。世界で人間を殺す動物のトップ2が蛇と犬である。まあ断トツは昆虫の蚊なのだが 動物ではそうなる。それがいるこの国はある意味用心はしておく必要がある。一人で人気のない場所で釣りする場合十分に用心しないといけない。
2時間程気持ちよく昼寝をしてじわじわとショアーラインを釣りつつ漕ぎかえる。やはり夕方はかなり遅くならないといい感じにはならないようだ。これが夕方5-60のブラウンがボコボコだったら時間いっぱい釣ると思うが 帰り道で動物が車に突っ込んでくる時間と重なるので現状では正直やりたくない。昨日より30分ほど早めに切り上げ安全にロッジに帰ることを選択した。

人、人、人
翌朝 早めにというか4時半 起床が続いているが川へ向かい漕ぎ出す。森下くんはフライ私は河口側をベストタイミングで行くことにした。、、、、、、・漕ぎ出して30分ベンドの向こう側に人影が見える。真横の岸を見ると キャンプが見えた。本日は水曜日?なはずだがチャンネルにボートも見える。うーん終わったかもね」的 認識が頭を支配しようとする。というか本日はかなり寒い車に乗り込むとフロントガラスが凍っていた!! 。それからすると川のコンディション自体も考える必要がある。風は吹いてはいないし雲ひとつ無い好天な雰囲気だが 水面の魚の気配が昨日とはちょいと具合が違う。ベンドの手前あたりは全くライズなし状態 昨日ベイトがいた90度ドッグレッグあたりの浅瀬には若干それらしきマークが見えるが昨日とは大違い人間以外の生命感は急降下10%に落ち込んだ感じだ。ショアーからは1人フライマンが見えるが釣れている感じではない。そしてトローリングしているアルミボート、もうボディーウォーター側のポイントは遠浅な場所を除き諦めたほうが良さそうである。おそらくは河口付近にはまだ行ってはいないだろうというか行けないはずである。ということはカヌーなら行けるわけで行き交う船や釣り人に挨拶と釣況を訊きつつ河口まで漕ぎ下る。森下くんはベンドの内側のフラットにカヌーから降りてフライを振り始めている。それを見つつも遠く河口へとカヌーを漕いでゆく海岸線と平行に流れる川が急激にUターンして川へ注ぐ手前にカヌーを陸揚げして そ~っと歩くがやはり立っている人間では魚がうまく誘えない。必要キャスト距離がギリギリでかなり難しい。魚は人の来ないところでは魚はショアラインの流速のゆるいラインにいることが多い。白魚のような小さなベイトが溜まりやすいし捕食もしやすいからだ 問題はアプローチの角度なのだがそこが岸ギリギリだと 単一な誘いになるここがかなり難しい。クリアな小型シンペン等があればもう少し違ったかもしれないが誘いにバリエーションがなく流れの中でのチョイスが粗無い状況ではかなり厳しいのは目に見えている状況だ。ていうか本日ここまでザーッと来てみてストライクが無い。リーフフィッシュ同様次の日は魚が居なくなっているかルアーに慣れるのかわからないが もしくは凍る朝のせいなのか?そのいくつかの重なりか?とにかく魚はここ以外では見ることすら無い状況だ。まあ気温が最も下がる早朝から下げというあたりで川の水温自体はかなり下がっているのは間違いない。
海と河口口あたりをしばらくウロウロしてカヌーに戻ろうとすると川の中にうねりが登ってきてカヌーを持ち上げてカヌーが川の中へ!!!!急いて走り戻りルアーでカヌーを引っ掛けてじわりと岸へ持っていき事なきを得る。危なかった!!我ながら間抜けな話である。水面から少なくとも50センチ以上は高かったので油断していた。気づくのが遅かったらカヌーは海へと消えていたところだ。サンドバーの上にきっちりアンカー入れておかないとこんなところでは命取りだ。犬の足跡しか無い広大なサンドバーに一人っきりとは考えても恐ろしい話だ。カヌーに乗り込んで更に河口口へと下る、魚は時折みえるのでいるとは思うが ルアーのアプローチ的にカヌーのほうが有利だと思うからだ。だが数回いい感じのあたりは有ったがヒットには至らない。日も上がってきて暖かくなったのでゆっくりと漕ぎ戻る 早朝ショアラインに都合4-5人 釣り人が居たが 今はすっかり居なくなっている。キャンプ自体もなくなっていた。まあ 私も近くに住んでいたら週末はここだろうと思う。流石地元  ダメと見るやさっさと撤収である。そう言えば昨年釣り人沢山いたアーサー川も今回人っ子一人居なかった。(笑 だめな日は地元ならわかるってのはどこも同じである。昼過ぎまで粘ったが途中の浅瀬で森下くんが釣っただけで触る程度で終わった。



さっさとこちらも撤収地図上で見た河川やソルトレイクの入り口付近を見ることにする。ここらあたりで有名な河川はクインズタウンから流れるキング川あたりなのだが鉱山の鉱毒で一時期大変だった河川である。魚はいるのか居ないのかよくわからないしリバーマウス以外でエントリーするには本格的な4輪駆動車かパワーボートが必要のようだ。まあ動力船があるなら今いるヘンティの上流へ行くのが最も理想的なところだ。で探索だが時間的余裕がないことから夕方のボウラロックあたりを見に行くことにする。朝のヘンティの2-3倍の釣り密度というか家族連れや4躯で走り回る遊び場らしい。徒歩散歩も多い。
皆釣っているのが聞いたところによるとオーストラリアサーモンという ホバートの写真出でてくるアジみたいな魚である。まあ 私が知ってる スレッドフィン やブルーサーモンと同じで日本人の呼び名的にトラウト系のそれとは違うものだ。みなドロップギリギリに立ち込んで餌をぶっこんで釣ってる。餌はイワシ??系の10センチぐらいのをダイナミックに腹刺し 恐らく冷凍かと思う。我々は小型のミノーを中速ぐらいでひいている。と珍しくあたりがあるが??またまた奇天烈な魚が上がってくる 。頭はバラクーダ 体はタチウオ系の銀ピカな魚、音だけで聞くと皆バラクーダとよんでいる、、、、いや違うだろ!バラクーダ釣って見せたい気持ちになるがここにはいない。結構頻繁にアタリがあるまあ暇つぶしてき状況である。写真の為に結構長らく立ち込んで釣りしていた。ロッジに戻ってステーキとカボチャとアスパラガス そしてブロッコリを3日目同じメニューで食べ続けている。基本自炊なので料理がからっきしの自分たちにはこんなもんである。明日からはホバートなのでまあ普通にハンバーガー(笑)になると思う。





早朝観光&レイクカヌー
早朝4時半起き ストラハンからクイーンズタウンを1時間で走り ちょいと観光写真を撮ってみる。折角だしみるべきところを見ておきたいと思っているからだ。本当はクインズタウンで朝飯にミートパイとコーヒーが欲しかったのだが生憎市内側を通過しなかったので丘の上の 滝の展望所あたりで観光したわけだ。そこから幾つかのドデカイ湖の畔を走り抜け 9時にはキングウィリアムレイクに到着 そこのキャナルでカヌーを下ろすが案外風が強く ボディウォーター側に行くと強風高波で帰ってこれない可能性を考えて キャナルを起点として釣りを展開する。まず2-3投もしたらいきなりドン」。とアタリが出る。掛かりはしなかったが幸先はいい。クリアwレイクとのキャナルを遡り、木の間から50センチクラスのレインボーが何回か追いかけてきたが水が恐ろしく透明なのと 流れが早すぎて漕ぐのをやめると流されるという状況から思うように誘えない状況だ。結局2回トライして2回目はホワイトウォーターの直ぐ下まで漕いだが魚はヒットさせきれず。下流側の流れが緩いエリアでやってみる。こういった時闇雲に投げてもあんまりよろしくない。既に魚は釣っていたのでとりあえず魚の居場所を探るという意味でカヌーで漕ぎながらトローリングしてみることにする。森下くんは騎士道精神の塊なので岸寄りをカヌーの上に立ってキャスティングをしていっている。最初の1㎞程度は何もなかったが2Mのバンクに差し掛かったらブラウンがヒットした。!!それからまた数回同じようにやってみるとやはりそういった岸寄りではないバンクに魚は沢山いる様だった。もう一度上流まで漕いで流れながら偏光グラスを掛けてバンクのエッジを55mmのミッドダイバーで引っ張るといいテンポで釣れる様になった。私が釣れているのを見て森下くんもそのエリアでヒットさせている。ここに来て以前のヒットの状況からもある程度のすり合わせができていい感じだった。ただ サイズが金太郎飴状態である。




ひとしきり楽しんでホバートを目指す。いよいよ残り3泊我々の旅も終盤に差し掛かっている。テーマであるシーランのブラウンまだまともなサイズは見てもいない。
ハングリーJ
まあ私のオーストラリアの旅で絶対に外すことのない食事 特に推す気はないが ハングリージャックのオージーバーガー今回これで2回めで都合6回食べることになるわけだがまあ理由として手っ取り早いし直ぐ腹一杯になるここがポイントだ(笑)つまり私の場合予想しやすくて早く食べれるなら何でも良いのだ。そう言えばミートパイ系のホタテのカレー味のパイも美味しかった。それ以外はまあ袋5のポテチとチョコレートバーとりんごぐらいだそれで別に不満はなかった。キングクラブも食べては見たかったがちょいと懐具合に不安があったので次回写真用に小型でチャレンジはしてみたい。しかし有名と言いつつも地元の人間も知らない人が多く。店もそんなに多くはないようである。恐らく旬があるのだろうと思う。


早朝氷点下そしてseal
ここに来て朝方の冷え込みはなかなかである。朝まず間違いなく車のフロントは凍っている。その凍るような空気の中ダーウェント川のほとりをノーフォークに向けて走る。約20キロ程度 公園がありそこからボートを下ろし上流に漕いでゆく、森下くんは相変わらずショアラインを打っているが私は例のごとくバンクを探すことから釣りを始める。魚探があれば良かったが今回そんなものは持ってきていない。まあ川なので簡単な話川底の石が見えるあたりまで漕ぐというのが正解だ。ノーフォークの街をストレートに流れる川の途中にバンクを発見した。ルアーが底を打ち出したのでトローリングをやめてその辺りをキャスティングするすると 銀化したブラウンがポロポロ釣れた。昨日の湖のものより一回り小さいし痩せている。おまけにカモノハシの餌場になっているらしく横の柳のシゲミから可愛らしく川の真ん中を泳ぎ回る姿を見ることが出来た。更に上流へ漕ぐ2キロほど上で川が右に曲がっておりその辺りまではカヌーで行けそうな感じである。朝の潮が下げなので恐らく川の水深は50センチは下がっていると考えるべきだろう。角を曲がると400M先に白い瀬が見えている。頑張って漕いでも人の歩くスピードより遅い。なんとか岸にくっつきながら上までは行くが魚を釣る暇がない。(笑)森下くんも対岸のベンドの流れが早い辺りで釣りしている。後で聞いたがシルバーの70センチぐらいのブラウンが狂ったように跳ねていたらしく、何を投げても反応なしという状況だったらしい。ここに来てやっと見るところまではいけたわけでここからが難しいところだ。実のところ本日がカヌー最終日なわけで 一旦上がって更に上流にカヌーを入れようとしたが看板がたっており 船の上から釣り禁止と書いてある。


おまけに雨土砂降りである。またもや 同じような場所からもう一度トライである。小型は相変わらずヒットはする。潮が上がったせいか水深が深くなっている。小石を拾って紐で結びアンカー代わりにした。水深が深いラインはアンカーせず浅くなるとアンカーするっていう代物だ2キロぐらいの手頃な石だ。マレーコッドから以降戦法として取り入れているそれを持って上流部に漕いでゆくと「プシュー」。って 黒い影が イルカ?と思ったが森下くんがヒゲを確認したらしくseal (セイウ チを除くアレ系の総称オットセイアシカなど)いやーまあ犬の顔している生き物嫌いの私としてはやや問題である。ネット動画でよくカヌーによじ登ってくるのがあるがカメラ積んでいる関係上勘弁な状況である。いや先ず子供泳いでいる川で良いのか?と考えてしまう。まあ水温12度で泳ぐ子供もおかしいけど。まあSEALはもうしょうがない。簡易アンカーを利用して潮の下げに合わせてじわじわ下流に下がりつつレンジを調整しつつルアーを試すことになる。森下くんは開眼したらしく90度ベンドの広い浅瀬をスプーンのドリフトでブラウンを釣っている。確かに良い方法だベイトサイズに関してはかなり影響があり ミノー特有のストップや姿勢保持力は確かに効果はあるとは思うが 現時点で重要ポイントと思えるベイトサイズとトレース機能に関してスプーンは棒引きが主なこの状況ではある意味有効な手の一つだと思う。私はというともう少し深いラインをチェックしてみることにする。現在の釣果は水深2m以浅のものが殆ど。昨年からのデータから見てもそのラインからがほとんどなのだ。そこを変えられるのか?という疑問から今朝から色々試しているが ヒットしそうなのは時折水面に
空気を吸いに来る SEALだけだ(笑 私は予定より早く上がることに。

実は後半のカヌーをおろした場所が結構なドロップだったので、森下くんは気づいていないけどアップタイドで崖の上面の水があるうちにおろしたが既に40センチは下に下がっている。日本とは逆の季節であり潮位も大きい可能性がある。そのため上がれるうちに上がらないとエライことになりかねない。思えば今回のカヌーでのトライ前回のオカッパリに比べると かなり自由度が高かったのは間違いない。しかし範囲的には10キロ圏内が限界だった。それでもかなり内容的には現状では軽い装備では最も拡張性がある。ワニのいないバラマンディレイクの拡張性と並んで SEALはちょい頂けないが河川での拡張アイテムとしては最強のグッズだ。だが次回はもう少し考えていかないといけないかんじである。ここが次回の改善できうる点だろう。若しくは複数人での河川を下りながら ピックアップを車で行うという部分かと思う。まあ基本流れの中でのボート釣りが可なのか?可なのか?微妙なのでどうなるかは不明だ。良いのを釣ろうと思ったら河口から登って最初のホワイトウォーター辺りまでは行けることが前提となることは現状理解は出来ているが河川のエントリー箇所が少なすぎて次回の旅に拡張性を重視するならやはりエンジンはかなり必須のアイテムだと感じる。今現在バラ用に使っているエンジンが島まで国内移動可能かどうかを検討する必要がある。まあ 出来たらやろうってことで今回はこれでカヌーはおしまいである。

ミカエル氏と最後の釣り。
最終日 カヌーも片付けて週末だったのでエンジンボートでホバートの湾内からダーベント川の下流域に行こうということになった。本日は夜間飛行でメルボルンに飛ぶ事になっている。それまでの時間で軽く釣りすることになるがこれがなかなかの興味深い内容だった。湾にかかる海から2つ目の橋の上にオースチンフェリー湾という湾がある。そこから 上や下に釣り場をまわって釣りをするわけだが、これが見る限り間違いなく海である。川の流量から見ても 海で間違いない。味も確かめた。まずはそこから更に下流 下げの潮流が当たる側の岩礁帯を流す。これがアマモだらけでなければ良いのが釣れたと思うが、季節柄か?千切れたアマモだらけおまけに風と流れでガッツリ寄っている。そういう中でもたまにブラウンがもじったり サーモンがヒットしたりする。近くのベーカリーで買ったカレー味のホタテパイをかじりつつ 若干迷走したがフェリー湾の上流のショアラインでブラウンがヒットしたまあまあのサイズである。水深50センチぐらいの岩から深いラインにプラグを通すと水面が炸裂した。不思議なのは普通のブラウントラウトってところ。ヒットパターンはたいていそんな感じ 佐世保近辺の九十九島辺りと海岸線が酷似している。

ただ釣れるのはクロダイではなくブラウンなわけだが、最初のヒットポイントから2回のストライクの後森下くんに60cmぐらいのブラウンがヒットした。正直今回の釣行では最大である。まあ普通のブラウンというのが???不可解なわけだが、跳ね上げ橋を渡った後辺りから釣れたブラウンはシルバーになった。パルプ工場あたりから他のトローリング船が増えてくる。ショアライン側の浅いところを引っ張っている。我々もショアラインや小さい支流からの流入口のフラット等を打ってゆく、人が多いせいか湾内から河川に入ってきたらあんまり魚が見えない。昼には満潮になるので昨日のスポットアタリまで船が上がれた。相変わらずSEALは居た。ミカエル氏曰く小型の種類でないときも有るらしく。これが危険とのこと次回からの釣りを考えないといけないみたいである。24Vの海用エレキがついた船は私がカヌーで諦めた辺りより更に上流へ上がってゆく 潮が引くと瀬になっていた浅いラインをゆっくり登るとそこに魚が居た船の斜め前の窪地に75センチぐらいの幅広のシルバーの個体だ船が2mほどの距離になるまでじっとしていたが遂に岸寄りのストラクチャーに逃げていった。やはりこの辺りをせめないとシーランとのコンタクトは難しいのか?少なくとも6-7キロはありそうな個体だった。やがて潮も下げてきたので下流側へ撤退 山から吹く風も強くなり湾内での釣りの継続は難しくなった。もう夕方になってきた。そろそろ潮時だ。港に帰って釣具を収納しこの島に来て5回目のハンバーガーを食べて空港へと向かった。