ウィンドノットの対処法


風の中でルアーを投げるとこうなる人は少なくはないかと思います。特にラインクラスを変えたりスペアスプールにしたらやたら増加したりといろいろするはずです。これはスピニングタックルを使う以上まず起こりえることですが幾つかの機械的要因もありますのでそれを説明しようと思います。

何故起こるのか?

指でラインをリリースしてラインがスパイラルに出てゆくときに規則正しくラインが出ずたとえば早く出るはずの上のラインが下のラインを引っ掛けてしまい一気にリング状のラインがスプールから出てしまいそれが結びコブとなるという状況です。基本的にリリースする時点のテンションがきつくそれよりスプールに残っているラインがゆるく巻かれていることが原因となりやすく。テンションのゆるい巻取りをしていると頻発する場合が多いです。ライン巻取りやリリース時のテンションの増減が原因でそうなっているわけでそのようなテンションにマッチングしやすいタックルに変える必要性があると思います。

そういうときの対処法として色々あります。



1ラインキャパを少なく持ってくる。

 スプールいっぱい巻かずに少し少なめにまく方法

2常に人差し指を巻き取るラインに当ててテンションの緩みを防止する。

3ラインを頻繁に巻きかえる。

4リールのスプール側のスペーサーでラインローラ側との高さ調整を行い巻き取りの状態を調整する。

5 リーダーシステムのリーダーとライン格差を少なくしてノットが引っかかりにくくする。

1-2は通常やることですが私は1はあんまり効果はないかと思っています。3はまあ効果はありますが根本の解決法としてはややコストがかかると思います。ラインがやわらかいほうがややなりにくいとか細いほうがなりにくいというのはあると思います。

4は効果的です。写真を見て先端側のライン巻きが多い場合 ノットトラブルが起こりやすくなると思います。またはその逆の袴側の膨らみもややそういう傾向があると思います。


5はリーダーのガイドへの干渉が原因で起こる事象でよくあります。たとえば1号に30ポンドのリーダーなどを結ぶと頻発します。システムのつなぎ目がキャスト時のラインの初速が早い状態のときにガイドに干渉してスタックしてしまって後から来たラインがモモルという事象です。
これは基本的にリーダーとメインの格差を少なくすることで緩和や解決ができます。またそのままであればシステムをガイドがわに入らないように短くすれば防ぐことができます。
おそらく世の多くの細ライン愛好家の方がこの仕組みにはまってしまっていると思います。テーパーリーダー等を使うことで緩和はすると思います。その昔4ポンドでヒラスズキ釣っていたころはフライのテーパーリーダーを逆さに繋いで使っておりました。今はサンライン等からそういう目的のものが販売されております。ただし そういうものは先端のみだけが補強部分であることを理解して使わねばなりません。


下のスプールの状態を見てください。ローラー側の高さが若干スプールより上に行っています。そうなるとスプールの上面側にラインが巻かれるときに重なってゆるいと食い込みや巻いているときのテンションの強弱でラインの荷崩れ現象が起こりやすくなるわけです。吹いている風によっても巻き込む時のテンションの増減が影響ある可能性もあると思います。



これが無風の時はまあ何とかですが風が吹いてリリースしたラインが正方向以外に残りのラインを引っ張るような時にそれは頻発するという状況です。写真はフォースの本体にフリームスを
装着している状態 若干低いようです。先端部にラインが重なりやすい状況になっています。



下は正常な状況です。強風下でやると上は2時間で10回システムを作る羽目になってリールを正常(下)に戻したら粗トラブルなしの状況になりました。





先にも申し上げたように上のラインの上に下のラインが引っかかるもしくはその逆で荷崩れが起こっている状態ですので基本そのテンションやラインクラスでスプールに綺麗に巻かれることが前提となるからです。それなのにスプールの上側や下側にラインが折り重なって荷崩れするようにまかれていればどんなラインでも普通にウィンドノットができてしまいます。シャフト上部にスペーサーを敷いたり取ったりして高さを調整すれば今までのアカンリールが見違える働きをするかと思いますもしトラブルが頻発するようであればこういう部分をチェックしてみたら案外スムーズに戻ったりする場合もあるかと思います。リールのローラーの高さは個々に組み立て斑もあるので微妙には高さが違う可能性もありますし。第一メーカー側が設定しているライン(コレデモ既に違いがあると思います)より細い場合や太い場合はスプールの上下幅の影響が出てくるはずですのでそのあたりを考慮したセッティングがトラブル防止や抑制につながると考えています。


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