2007 EXPEDITION to the Marginal
ウェイパ(世界一の産出量を誇るボーキサイト鉱山がある町)その埋蔵量は約60年でからになるといわれている。
60年なら心配ない私はとっくに死んでいる。といったらガイドに笑われた。

私がラブリバーから帰って来ていた頃加川裕二は3トライ目のバラマンディ釣りに向かっていた。実は彼と私が今回2週間滞在組みである。何故かというと彼はワーキングホリデーの下見で着ていたのである。いきなりだと自信がないので様子見とバラ釣り両方やりたいとの事であった。日本語で滞在できるケアンズから奥地に呼び寄せて3日目の一人旅となっている。沢山の人種を受け入れているこの国だが、一寸した所に壁を感じるところがある。先ずテレビである。通常白人以外まったく出て来ない、キャスターもそうである。
レストランにアボリジニが居たこともまったくない。 居住区ははっきりと別れていることが多い。 そんな中黄色人種である自分は
何処に住めるのか?ふと考える事がある。まあ、切実な悩みでもないがチョット気持が悪いときがある。
彼もこの国で就労しながら旅をするときっとそんな壁にぶつかるだろう。

初日に見つけておいたジャングルの釣り場にもう3日通っている、ただいつも5ー6匹ばらして1匹釣り上げる
という釣果になっているらしい。本日も既に多数のバラシと1匹のバラマンディを釣っていた。


そこにラブリバーから昼に帰って手持ち無沙汰の私がタクシーで登場する事になる。
遠くのジャングルの中でワニに今にも食われそうなカッコで釣りをしているバカな日本人を見つけると早速呼んで話を聞く。

またもや歩きで色々な場所を訪れたらしい、流石にここはホテルから12キロ離れているのでタクシーで着ていたらしいが
良くもまあこんなところに一人で釣りに来るもんである。というか私がおいていったのだが。
バラマンディは相変わらず岸から釣れていた。私が80センチ弱を釣り加川君はマングローブジャックのビッグサイズを
あげていた。更に潮が込みだすとラグーンの潮の入り口のラインに5mぐらいは有りそうなワニが浮かび上がりラグーンに
入っていった。


この近くにはフルーツバット(オオコウモリ)のコロニーがあってギーギーとエンドレスでうるさい。
日が沈むと一斉に飛び出し空を覆い、空気を糞の匂いで満たす。

夕方になって約束のタクシーも来ないのでホテルまで1時間歩いて帰った。
時間がもったいないのでレンタカーが欲しいと思うがなんと1日20000円もする。1人旅では痛い出費となる。
長期滞在ならいっその事買ったほうが良いかと思う。(ファッキュータクシー)


ホテルに帰ると後発組の桧垣君たちが来ていた。どこ行ってた?と聞かれたので公園の前であんたらが見た2人組みです。
と応える。汗だくだったがよく朝の予定を聞くためにガイドに電話する明日は3人がラブリバーにいけるらしいが
誰がいくか決めておけ、お前は私の船に乗れとの事であった。



翌朝ラブリバー行きは中止になった。風が強いせいである。この風のおかげで大変なことになっている。
急遽近郊のバラ釣りに変更である。私は3人の取りこぼしを釣りながら動画を撮る為に乗り込んだ。
というか乗って正解である。セカンドチームはかなり問題があった、特に福岡のオッサン2人が問題だったのだが
まあ動画をまじえて何処が悪いのか?逐一解説していく事になるだろう。


船はミッションのリバーマウス横のロックを釣る事になる。

凸凹珍釣中1←クリック

桧垣君に指導していますがもう少しゆっくり動かさないと早すぎます。
ロッドの動かし方も今ひとつキレがありません。 オーストラリアの根がかりはずしの技(決して電撃何とかって名前では有りません
あれよりこっちの方が早いし技にキレがありま
す)


先ずは橋本君が小さいのを一匹釣り上げた。ところまではいいのだが桧垣君連続バラシ石場さんも同じである。
バラマンディは口が柔らかいので柔らかくファイトするのが良いのだがチョット強すぎである。
また、それ以外にもばれる原因がある。バラマンディが捕食しやすい状態でルアーを操作していないのも大きな原因となる。
総じてルアーを動かす早さに問題があるのである。それでも食らい付いてくれるバラマンディは、危険予知能力の
薄れた小さなバラマンディとなるケースが多い。そうするとフッキングの圧もかかりにくいということにも繋がる。

まあボチボチ慣れるだろうとは思いつつ。熱いコーヒーとピンクケーキ??と怪しいビスケットと食べる。


はっきり言ってビデオは退屈だがまあ人の釣りゆっくり見るのも悪くはない。結局こっちの船では橋本君の一人舞台である。
って言うかおっさん2人不甲斐ない。こんなに年とると人間温くなるのか?というぐらい温い。それを見て自分の事も
客観的に見ようと心に誓った。


朝のコーヒータイムまでには桧垣君に新しい名前がキャプテンから送られていた。Mr タングルという素敵
な名前である。 原因は勿論ライントラブルの数が非常に多い事。ジギング見たいにいっぱい糸巻いて
テンション無しでキャストを繰り返す事に起因するトラブルでこういったことを緩和するには少なめに巻くの
が一番だが、人差し指に糸を当てながら巻くのも一つの手である。

広島県代表橋本君にこやかに魚を釣るの図。

コーラルトラウトまあ美味いかな?多分。


スコット新留君も流石に練習しただけの事はあってか?魚がヒットしている。しかし喜ぶのもつかの間
ブッシュキャストになったとたん船の上はこんなもんである。バラマンディハウスに船を泊めれば次々にラインがかかり
置き釣りかと思う程ロッドポストにロッドが並ぶ。ガイドがポイントを潰して捕りにいくと判断するまで切るかほったらかすか
どっちかの選択になる。どちらの船も似たり寄ったりで岸のルアーを採りに言ってはまた引っ掛けての繰り返しである。
まあ素人の人間ならいざ知らず、釣りの学校の卒業生と、一応釣りの有名人兼ガイドという組み合わせでこの状態はかなりお粗末。



凸凹珍釣中2←クリック
見所はキャスティングの有り方。 皆が投げている場所のもう少し奥側がヒットゾーン
それとリーリングスピードが非常に速過ぎる事。i石場船長落水1回目 今村真央に続いて
今回2人目のギリギリセーフ。


石場船長落水2回目←クリック
直ぐに上がってきたので事後の映像です。残念!!
しかし1日に2回も落ちるというかこのツアー始まって以来初めての落水者でございます。
しかもシーバス船の船長でこれは不甲斐ない。でも笑えて幸せでした。


大人2人の不甲斐なさとは裏腹にボチボチパターンを掴みつつある橋本君


レポーター津留崎登場!!←クリック
桧垣弘樹のやらせ映像を作ってみました。
何せ暇です。カメラは。

ジムのボートも間違いなくこっちと同じようにハウスに止まってはポイントにルアー引っ掛けて潰しまくっている見たいである
2日目になると呆れてライン切れとか客に言い出す始末。確かに釣るにはそれが一番いいかもしれない。
こっちの船ではそんな生真面目なジムとは反対に何かと爆笑ネタを振ってくれる大人二人がいたのでそれもいいかと
思える内容であった。

初日のミッションリバーはスレッドフィンサーモンが多かった。こっちのガイド結構これが好きで持って帰る場合が多い。
とても美味そうには見えないが。


バラマンディあんまり釣れないっすね。どれどれ。シュッ ポチャ バシャバシャ ほら釣れるじゃん。
桧垣弘樹の刺すような視線が痛い。



サーモンはフラットのストラクチャーより離れたカレントにつくケースが多いので本日のお客には
うってつけの魚種である。




がんネルの上で白鳥の湖のように一回まわって水深70センチの泥の上に着地した。
その後大慌てで船に上がってその瞬間遅れてライジャケが膨らんだ。



ガイドは無線で落ちた事を相棒に細かく報告メチャおかしい

そんな爆笑コントのようなつりも終わりの様である。3人投げたあとのポイントで魚を抜かせてもらう。
これがまた気持いいドSな心が大きくなっていくのを感じる。


あんまり釣れなくて暇なのでチョット投げさせてもらえばこんなもんである。何かと後ろに潜む男の視線を感じる。



トータル50回は岸に船をつけただろう。さすがにガイドも疲れると思う。明日がどうなるか?
Mrタングル とMrツリーキャッチャーに笑える明日が来るのか?楽しみである。