久しぶりにミッションに行くことになる。明日からラブリバーに行くので新名君の釣りを
見ておくために笠プロと3人で乗ることになる。ビデオの中盤で登場する新名君の
お笑いキャストシーンは本当の事である。あれほど練習しておけと言ったにもかかわらず
当人練習して来ず困ったものである。
まあ彼も釣り人身をもって理解することになるだろう。船は橋を越して上流へと移動してゆく。
始めたばかりの頃バラマンディを始めて釣ったのがこの川である。いい感じで潮が流れている一つだけ
気になるのは風である。この時期日が上がると海陸風が吹き荒れる。つまりあらゆる点で釣りにくくなる
キャスト、ボートポジション、揺れ等どれをとってもうまくない。本流を遡りいくつかのポイントを打ってゆく。
この辺りの地面は潟でやわらかい泥が通常である。大水が出るたびにそれまで蓄積していた
柔らかい泥は一気に流されマングローブは根を掘り起こされた形で倒れる。やがてそれのお陰で
泥がたまりやすくなり後から成長したマングローブが森の領域を広げてゆく。ここ15年見ているが
ある部分は森になりある部分は変わない状況である。ただ森林内部では泥や木材の屑が蓄積し
陸を作っていく。我々はその倒木やむき出している根の隙間にルアーをねじ込み魚を抜いてゆく。
この橋脚夜間は格好の釣り場となる夜間ボートで行くと巨大なバラやニベがヒットするらしい。
問題児のキャスティングだが4回に一回は木に突き刺さるがシングルフックにしているので
案外外れてくる。それにイレギュラージャンプのおかげてミラクルショットの連続である。
まあこの程度ならボートから突き落とさなくてもいい感じである。
ミッションの上流はかなりいい感じのロケーションである。ただここも人が多くなりつれにくくなったらしい。
その割には釣れている。
最近はスピニングタックルがスタンダードになりつつある。当然である。ベイトよりスピニングの
方が優れている。のは明白であるがこだわる人間は結構こだわる。簡単な話
5センチのルアーでヤマメ釣りにベイトタックルでいけるか?いけることはいけるだろうが
釣りにくいはずである。スピニングには使えるルアーの幅がありフッキングの動作も速い
ここ数センチを狙う釣りにおいて真っ直ぐポイントに投げられさえすればベイトより
スピニングのほうがより使いやすいのは明白である。バスプロの釣りをみてベイトを選択
する前に彼らがボートに突っ立って3人4人並んでキャストするシーンがあるか?
考える必要がある。キャスティングでオーバーすローのみという制限がある中で5m−45m
のキャスト範囲でベイトがスピニングより快適であることはかなり少ない。
オーストラリアの方々もようやくそのことに気づいているようで。うちの竿2本お買い上げだった。
写真で見ればたいしたサイズには見えないがショートロッドで釣ってみればかなり
強く感じるシーバスロッドでシーバス釣れば簡単であるがバスロッドやトラウトロッドで
釣るとかなり手ごわく感じるはずである。
別にデカイのが釣りたいというのが本音ではない でかいのは釣れたら釣りたいが
釣れなくてもブッシュに投げる釣りは辞めることがないと思う。よくデカイ魚を狙う傾向
にとらわれることがあるがそれは純粋に誰の為にそれを行うのか?ちょっと怪しくなる。
他人に自分を表現するならもっとおおっぴらにやるべきである。私の感覚は
ヤマメ釣りの本流も楽しいが支流の釣りはもっと面白いそれと同じである。
バラマンディは一箇所にまとまる習性があるようで勿論ベイトの問題があるからとは思うが。
1つのハウスと呼ばれる群生ポイントから通常複数のバラマンディが抜ける。場合に
よっては1箇所で100近く抜けることも珍しい話ではない。感覚的にはボーリングで
ノーミスが続いた感じで結構胸が苦しくなる。
調子よく魚を釣っていると彼らがやってきたそして追い越したかと思えばいいサイズを
釣り上げられる。70センチクラスである。バランマンディこのクラスから結構貫禄が出てくる。
飯を食い釣りを開始する。船の釣りなので揺れや排ガスの問題がありそうだが
船酔いはまずない。常に新鮮な空気でなおかつ海面の揺れは走行中以外は殆どない。
最近はガス代がかかるのであんまり飛ばしもしない。といっても27ノットぐらいは
出す。
バラマンディには2色ある。日本のシーバスと同じで海だと色がシルバー汽水だと
琥珀色が強くなる。シルバー色の方がちからは強い。
カメラを向けると明後日のほうを向くので次回から他所向いたらエアーガンで尻を打つことにした。
この日も結構な数を釣った
レストランでまたもやステーキを食い。明日に備える。8人全員が行くことになる。
3台の船で1つはキャンプ道具一式。2つで人間を運ぶ。
荷物は1人1個ロッドは2−3本。の予定である。いけないと思っていたが行くことになってしまった。