確かにルアーにおけるフック選定は外バランスオモリの役目も果たすことから
フックサイズの大小によって変化するのは理解できます。
ただここで基本的なことを学べばそこまでシビアに気を使う必要はなくなると思います。
まずルアーの構造についてですが基本的にインジェクションモデルの場合、
外オモリが外周にある状態ですので基本的に外にオモリを付ける、つまりフックを大きくすると
バタバタしたり逆にフックを小さくしてもバタバタしたり安定しなかったりすると思います。
ある意味当然です。フックの重り効果とボディのバランスの自立部分がうまく行っていないからで、
これが意図したデザインによるものの場合もあるのでフックはこの番手にて釣りしてくださいと書いてあるわけですが、
物によってそれを無視できるというか常識の範囲内なら大きい小さいは変えていいと私は思います。
そのため当社にはそういったことが書いておりません。
ただあんまり書かないのも不親切なので遊泳チェックしたフック番手を今後は書こうと思いますが、
その前になぜあんまり率先して書かないか?を述べておきたいと思います。
ルアーは様々な状況で魚やその他の餌に似せてもしくは攻撃対象に似せて作られまたは操作されるべき品物であります。
そのため水の比重や透明度等の違いはアングラー個々に調整されるべきところかと思うわけです。
つまりそれが釣りでありそれも釣りであるからです。
例えばサスペンドと書いてあるルアーですが、どの水の時サスペンドなのか??という疑問が生じます。
5%塩分濃度の海水でサスペンドなのか?2%なのか?クリアウォーターの摂氏10度の水なのか?摂氏30度の水なのか?
それによってサスペンドはサスペンドでなくなるからです。
使っているラインがフロロかナイロンによってもスナップオンか直結かによってもその違いは出てくるものだからです。
どの条件でもサスペンドモデルはサスペンドするわけではありません。
勿論浮力の働きもそれによって違ってくるわけですから、それを説明通りに使ったからといってその求める状況になるかは
不明なわけです。それを調整していくのは誰あろう現場で魚を釣っている釣り人自身であるわけで、
その人達がやるべきことは基本的にルアーに対して行うのはフックの交換やリーダーの交換なわけで
それはメーカーが触って良い部分とは思えないことからきているわけです。
ただ、高いルアーを買ってフックも高いものを使うのにミスはしたくは無いというのは理解できます。
当社としてもベーシックなフックサイズはラインナップしていこうと思います。
基本的に、ではノーマルからどういうふうにフックサイズを弄るのか?と言うとミノーなどは平均的に上げて様子を見ますが
尻下がりの姿勢がストップ時に気になるようなら腹側のみをサイズ変更、飛距離を出したいなら尻側のフックをサイズアップ。
ポッパーなどは基本尻尾側のサイズを上げますが、スイム系ペンシル、CSPなどは腹側のサイズを変更。
EBI等は尻側を大きくしたほうが良いです。基本的にポッパーのフックサイズで悩む場合、
水面での使用においてフラットウォーターなら、ノーマルでジャーク時に自分のポッピングでルアーが水面で前のめりに
飛び出すようならお尻側のフックを大きくして水面下の分量を増やす。
TBOなどのペンシルも同様に直立度を大きくすることでそれを防ぐことが出来ます。
波が高い時や足場が高い時も同じ要領でカップギリギリでポッピングするようにする。
ただし、風が吹いたりすると風の影響でラインがフケてルアー自体が引きずられるようになると
それ以外の要因でポップしにくくなるので思い切ってシンキングになるように調整するというのも一つの手です。
あくまでその時の状況によってルアーのバランスを変える必要がある場合にそういったことを行うわけです。
ただし、そういった天候時に凪の日に使うようなレスポンスを求めるのは基本的に無理があります。
ただ そういった日は魚に対する誘いが楽な日でもあるのである程度の動きでも
釣果自体は凪より良い結果が得られると思います。
当社の製品は発泡材がベースですのでウッドやバルサと同等かそれ以上の浮力を持っています。
そのため自立性が高く復元力も強いのでフックの増減におけるアクションの変化は比較的少ない方です。
常識的な範囲でつけていけば基本的に極端な問題は起こらないというのが結論です。
おそらく一番悩むのがCSPなどのトッププラグかと思いますが慣れるまでフックバランスは重めで
操作になれたらフックバランスを軽めに持ってゆくほうが良い方法かと思います。