南に着いた。港が出来てフェリーが岸壁に着くのか?と思いきややっぱり籠で吊られて下ろされた。
数年前に港ができてこのあたりもやっと開けていい感じになると同時に魚は遠のくのだろうと思えたが、
案外磯へのエントリーは排他的のようである。数百を超える鍾乳洞があり港の路肩にもそれらしい穴があった。
北大東に比べると外輪の隆起が高く約100mぐらいはありそうである。後に思い知るのだが一旦磯に入って横向きに
移動すると簡単には帰れない場合が多い。潮位と目的地などをハッキリとさせておかないと針山のような磯で
夜を明かすことになる。いずれにしろ島の大きさは北の数倍はある。釣り場には事欠かなさそうである。
現在の港が出来る前の南大東。↑
とりあえずレンタカーを借りてうろうろしてみる。島には幾つかのポイントがありそこに至る道をチェックする。
でないと早朝から時間をロスする可能性があるからだ。潮色からして西港北側や海軍棒北が有望な気がした。
亀池港の東もいい感じではあったが道がわからない。何より先の説明どおり海抜が高く外周道路がその内側に
あることから磯へのエントリーが遠いというのが問題である。食い物の買出しを行い明日に備える。
翌朝あんまり自信がない状態で昨日目星をつけていた北東の角あたりの薮を歩いて磯に出てみる。
沖はガスがかかっていまひとつわからない状態だが何時ものように歩いてみる。海に出たところから200mほど南に濡れない
足場を発見しそこから釣る。IWP140gをキャストしていると20キロぐらいのGTが追ってきて手前でヒットした。
ところが久々にヘマをしてしまう。ノットが簡単にきれてしまった。自分でも相当後悔した。
次のキャストでこいつが釣れた丸々太って美味そうなやつだったが仕方ない海に返す。
こうなると猛烈に歩いて釣りしたくなる。尾根を回って一気に600mほど打って回ってみる。が,やはり
先端部以外の潮があたらない部分には魚が居ない。道がないし鍾乳洞の件があるので薮こぎせずに来た道を苦労して
戻る。戻って帰るか?と思いきやこんどはそこから北に行くジリジリと日差しは強くなり携帯の水がなかったが
我慢してチェックだけは行いたかった。またくる必要がない様にである・
まあ今回は相棒が簡単には死ななそうなので重宝している・↑
その後GTのやや小ぶりなものが触りはしたがフックせず一旦弾を補充に宿に帰り
その後ここいらで有名な食堂に行ってみる。名前は富士食堂 手打ちの面がなかなか美味しい
ソバをすすりつつ次のポイントを何処にするか話し合う昨日亀池西側のポイントを新名君が一人でチェックして
濁りと潮色から可能性はいまひとつとの報告だった。
そこで北と同じ南東側にいくことにする。北はこの潮周りだと南東側にいい潮が走る。南とてその可能性が高い。
昨日崖の上から見た潮色もいい感じだった。そこで亀池の直ぐ脇の採掘場から磯に降りてみた。
このあたりはドロップがかなり近い。まあドロップが近いということはブレイクもはやいという意味だが
新名君は亀池側に歩いているので降りた直ぐでしつこく投げる。ここでわかったことだが、ある程度の回数はキャストしたほうが
良いようである。少なくとも同じラインに5回は投げている。やはりヒットする。バラクーダではあったが相手してくれて
感謝である。
その後彼と合流してこのまま東回りしてみましょうというコトニなるのだがこの島の広さと磯の険しさを思う存分味わうことになった。
南側は割と段差がきつくて歩いていけそうな感じであった。これだけ開けていると人も入りやすいだろうから本当はある程度
崖になった入り口から入るのがよいのではと思ったのだが。何とかなるんじゃない的な甘い考えで反時計回りに島を回り始める。
天候は快晴風も爽やか歩くのには丁度いい。一見浅そうであるが リーフフィッシュはスリットを狙えばそこまで難しい
釣りにはならない。本来は 10ft程度のロングロッドにPE6−7号リーダー100位のナイロンでミノーやバイブレーション等を引っ張ることで
数を稼いでいくのが順当だと思う。今回はPE8でしかもGTロッドなのでそうも行かない。使うのはシンポッパーやシンキングに改造した。
スイムペンシル等である。
ジャンジャン歩いて打っていってふと後ろを見ると、誰も居ない??というか遥か後ろをのんびり歩いてくる男が居る。
いや確かにそこまでがっついていく必要はないかもしれないがこの先がどれ位あるかを考えるとあんまり細かく打つ必要性
はない。最初のよさげなポイントまで約3キロほどは有ったここがあがる場所から直ぐなら問題ないが先がわからないときは油断しないほうがよい。
3時間行ってデッドエンドだったら引き返すしかないからである。
名勝と呼ぶに相応しい大物釣りの跡があちこちにある場所に出た。おそらく遥か上に道があってそこから縄梯子で下りるのだろう。
朽ちた縄はしごがそれを物語っている。ここまで1時間程度出来たのでここからあがるつもりはない。第一魚は釣れていない。
北大東でもそうだったが東面はウネリガ入ってきていた。写真のような段差があって一見安全だが気をつけないとグッショリ濡れる。
濡れるだけならいいがテーブルにはあちこちにスリットがあるので水が多いとトイレの水洗状態で吸い込まれる。
立ち位置には常に配慮が必要である。
しかし相当釣れそうな場所だったがかすりもしなかった。急いで絶壁したから回り込んで次のポイントへ急ぐ。
と、深いスリットの中に岩がある場所を発見し私がペンシルでMTを一匹あげて新名君に見せた。
彼も歩いてきて写真を撮り彼に投げてもらう。またもや水面が炸裂しMTが数匹見えた。竿的にはそこまで必要はないが
この段差を抜くには強いロッドが必要である。
ここからボツボツMTクラスがヒットするようになる。サイズは大したことはないがそれはそれで面白いおそらく季節的や
条件でそうなっているだけでやっていることに間違いがないことのほうが大事である。
わたしはIWP彼はポッピングで釣りたいと立派なジョニー(笑)を使っている。
2-3匹つったあたりでやや時間を浪費していることに気づく。このままこのあたりで上がる事が出来るならOKだが
現状道がわからない2人にとって先を急ぐという答えが一番現実的である。潮あたりはよくなりぼちぼちつれるのだが
我々が立っている磯自体は既に日陰になっておりやや不安な状況になってきた。しかし前に進めば前に進むほどに美味しそうな場所が
現れて2-3投はせずには居られない。しかし、磯も深いしうねりもまだあるので注意は必要だ。北大東の磯に比べると
こちらのほうがやや釣りやすい感じはする。理由は張り出したテーブルが平面ではなく 粗い櫛のように
複雑に入り組んで波を逃がしテーブルにかぶりにくい状況になっている。そうしたセーフゾーンがここには多い。
相変わらず相棒はそんなことはお構いなしに思うままに先端にたって釣りを展開している。
しかし、釣りはいいが先が見えない不安がいっぱいである。今度はGPSを持ってこよう。
そうすればもう少し時間配分が出来るはずである。ためしに内陸側にとがった岩を登って内陸を目指してみたが
道が簡単に見つかる感じではない。止む無く戻って岸沿いを北に向かう。おそらく北大東が見えれば
粗終点のはずである。そしてひときわ大きな絶壁を高巻きしたとき海の向こうにうっすらと北大東が見えた。
正直ホットした。海軍棒は近い。時計は6時30分辺りはやや涼しくなっている。
喉は渇いていたがとりあえず昨日車で来た駐車場まで歩く。そこのトイレに雨水の水道があり。それをホースで
足や釣り道具にかける。
顔を洗ってサッパリし残しておいたペットの飲み物を飲む。さてこれからが大変である。
道を帰らねばならない。で 歩くのだが暫くすると靴ズレで歩けなくなった。
種子島で2800円で買った軽量の磯靴だったが歩くのにはややむいていない。
足が痛くてたえられなくなったので 靴を道端においてとりあえず車まで歩く。はだしだともう少しは歩けそうである。
結局車に乗れたのはすっかり暗くなってからであった。明日はもう歩けそうにない。いずれにしろ
ある程度のチェックは終了したので明日はぶらぶらした後飛行機で帰るつもりである。
翌朝 朝飯のマックを食いながら(大嘘)漁港をチェックしてみる。
基本島の釣れた話の70%は漁港からである。ここをみらずしてどこを見るというところである。
西港からガーラ穴方向↑
北港 眺めは圧巻である人間の手でやったのか?と思える建築物であることは間違いない。掘るだけでも数年は費やしたはずである。
夜間の釣りはかなりいい感じで釣れる気がする。これだけ広ければフェリーも入ってこれるだろう。
バリバリ岩という観光地があったのでいってみる。岩が真っ二つに割れているところからバリバリ岩との話である。
それから飛行機で那覇へ飛びやや時間があったのでジャッキーステーキハウスで飯を食い。
ディープな那覇を体験したいと新名君が言うので国際通りのアーケードに連れてゆく。このアーケードだが
ちょっと脇に小道を行くと亜空間が広がっている。表は観光向けだが裏は恐ろしいほどにディープである
そこのお茶喫茶のような場所で三品茶と烏龍茶を頼んで飲んでみる。
さすがディープ那覇 480円でトラ猫売っている。(爆)↓
ぶらぶらしていると時間がなくなってきた。飛行場までモノレールで帰り。飛行機に乗った。
実の所2人は悩んでいる。というのも現在キャンペーン中で往復割引で飛行機代が11000なのである。
そうなるとかなり安い。片道をつかったので後片道残っているかたちであるがそれを使うべきか否か?
現在考慮中である。