佐世保にタカ丸という面白い船がある。元自衛官の千葉船長が息子の名前をつけた釣り船である。
まあ一元さんお断りの偏屈爺の船であることは間違いない。ただ人間は間違いない良い人である。
釣り船というのは基本沖にお客を連れて行って釣りさせてお金を儲けるのが商売だがチョット名前が
通るようになると天狗になる船長も少なくない。釣れんお客が釣れんのが当たり前になるとその船は
ハッキリ言ってもうオシマイ行く価値がない。金払ってて魚釣れん船に乗るのが当たり前になっては
いけない。それはハッキリ言って異常である。(笑
私が何故この船になるかというとヘタクソなりにもちゃんと努力するところに人間を感じるところである。
平戸の乗せて何ぼの船に比べれば操船はそこまでではないが彼らがやれない彼らが昔においてきた
人という部分がよく見えるところが私がよく乗る一番の部分である。それはどんなところか?というと
簡単に言えば全員釣れるまで帰らんところである。私はお名前のとおり大体午前中に仕事が終わる。
タイプである。何せつるさき=釣る先だから(爆 しかし釣り人によっては午後からぼちぼちエンジン
がかかるスロースタート型も多い。メンテナンスフリーの私には冷たいが彼らにとっては船長はちゃんと
きを使うあたりが気に入っているのである。今の船はつりが下手糞は乗るな的空気が多い有名船も多い。
そんな船があまり好きではない。船がでかくなると借金や運営費からそんな浅い人間性が露見する人も
残念ながら多く。日本におけるボートサービスは未だレベルが低いと言われてもしょうがない。
まあ、そんな感じでタカマルとはボチボチ付き合っているが基本頑固爺なんでやや慣れて来ると
問題も多い。ややジギングにシフトしやすいしポイントの上をゆっくり魚短かけるので魚がサーフェスで
釣れにくいなど私との小競合いはしょっちゅうである。だが、釣れるラインを地道に探すし勘も良い。
ただフォーマットが合わない人にはかなりきついかもしれない。笑
この日は満月下り潮の凪 朝から何時ものとおりぶっ飛ばして玄海沖へ行ってみた。前々日に
ヒラマサが7−8本釣れたとのこと。基本前回新月周りに50本ほどつれた経緯から察するにいまひとつな感じ
はあったが釣れてるとの話で来て見るがハイピッチにはまったく反応なし。この時期威力を発揮する。
FTジグにまったくあたりない。
こうなるとやっぱゆっくりかサーフェスに逃げるしかない。そう思ってサーフェスを投げてみるがいまひとつ。
上手くいかない。というのも船が海の上をなめるようにジグザグするからでこの船でトップのつりは基本相当の
幸運が必要である。(笑 そんな私のことはお構いなしにポイントについてはジグを下ろすという行為が3−4回
繰り返された。海面も飽きてきたのでスローを試してみる。2回目の下ろしでゆっくりに細かいあたりがあり
そいつを拾ってファイトする。
8キロの丸々ブリがまたもや上がってきたしかしこいつは既に卵を持っており脂ののりは今一つである、まあヒラマサより
ましかな。独特の匂いが嫌いな人も多いがこの時期はちゃんと処理すれば美味しくいただける魚である。
スローか?と思いつつスピードを変えて色々試したがまったくあたらない。そこでサイズを落としてスローでまたもや
ヒット今度はヒラマサだったがこいつはあんまり美味しくなかった。しかもそれからまったく続かない。
既に船の雰囲気は根魚つりに逃げる感じである。鼻息の荒かった千葉船長本日は残念 花粉症ならぬ迷走症で鼻息が続かない。(爆
自分的にはあんまり天狗になって扱いにくいよりこの方がいいので静観中、何時もどおりの爆釣が見込める感じがないので
持ってきた90lのクーラーを如何に埋めるかに集中することにした。幸いカサゴはデカイ50センチ級である。こいつが10匹も行けば
本日は幸せなはずである。スロージグで1匹 そのあとクジラで良型を一匹追加した。その後ふとしたことでライントラブルをやってしまい
ベイとタックルが使えなくなった。都合3匹でカサゴが終わる。
残るは4号を巻いたスピニングと 8号を巻いたキャスティングしかない。それでも
ゆっくりやってるとがっつりヒットした。今度のは雄だった、これも白子ができていて身の質は今一つ。残念な感じである。
そんな私にして他の連中も似たり寄ったりである。思い思いのジャークで釣りしているが基本ユックリめな感じが魚を呼んでる気がする。
まあ平均はやや大きくはあるが遊びとしては面白くない。ジャンジャン釣れないからである。魚が広範囲に散りすぎて上手くポイントが
掴めない様である。こういう時は基本魚短というより地形で流したほうが釣れる。プレジャーボートで自分で釣りするときにやる方法である。
魚短には基本全てが映るわけではない。それに頼りっきりになると魚を拾いきれないのである。魚は地形に対してマイグレーションしている
可能性もあるし底べったりを歩いている場合もあるだろう。そうなると魚短はあんまり役に立たない。すでに船長が自分で何もないところで
魚がヒットしてるねと言ってる時点でそんな感じなのである。やがて一番後ろで一日電動でしゃくっていたお爺さんにも10キロ近いブリが
上がってメデタシメデタシとなって帰還することになった。
珍しくあんまり釣れなかったというか今回は基本選択ミスである。ここまで色々言うけど基本自分でお客を取って船長になろうとは
絶対思わない。船は欲しいとは思うが人は絶対乗せないし 正直 文句垂れれるくらいが一番ストレスがなくていい(爆
またお金使って釣り船乗りたい。